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ベトナム起業日記:#25. ベトナムへ出発、ウイッキーおじさんの息子現る

投資ライセンスも発行された直後に、S社長が事業ライセンス(ERCとベトナムでは呼ぶ)発行の手続きを開始しERCの発行期日を予測して教えてくれていた。

僕はERC発行の予測日の直後にベトナムに到着する航空券を予約しておき、ERC発行直後からベトナムで銀行開設などの手続きを一気に済ませようと計画した。

もし1週間以上ERCの発行が遅れたり、申請が却下されたらベトナムに渡航する意味がなくなってしまうので、本当に発行されるのかすごく不安だったがERCはS社長がX日〜X日の間くらいと予測した期間の真ん中あたりに本当に発行されたのであった。さすがS社長。

S社長の未来予測のお陰で事業ライセンス発行のめでたい連絡を受けた直後に僕は予め予約してあったフライトでホーチミンに向かった。

今回は空港でコスパのよい安心のベナサンタクシーがうまく捕まり、ホテルの前までやってきた。

今回も前回と同じオフィスの真向かいのHEM(路地)の中にあるあのウイッキーおじさんのホテルを予約していた。

見るからに正確の良さそうな純朴な青年ハンかウイッキーおじさんがでてくるのかなと思って玄関に入ると、ウイッキーおじさんそっくりの背の高い若者が出迎えてくれた。(ちなみにウイッキーおじさんも背が高い)
見た目からして99%ウイッキーおじさんの息子であるその青年は完璧な発音の英語を話してチェックイン手続きを始めた。

このホテルの受付には、ウイッキーおじさんの息子がアメリカの大学で取得した修士号の修了証書が枠に入れられて一番目立つところに飾られている。
最初にこのホテルに来たときから気づいていたが、この人がその修了証書の持ち主なのかもしれない。

ウィッキーおじさんは息子を立派に育てアメリカの大学院まで行かせることのできる太い実家のお父さんなのであった。
そして父親の期待に答え、完璧な発音とアメリカ仕込のフレンドリーなスマイルを身に着けた優秀な息子さんが今目の前でチェックイン手続きをしているのである。

部屋に案内されると、掃除の人が窓を閉め忘れたらしく窓が全開だった。息子さんが清掃員が換気をしたあとに閉めるのを忘れてしまったのかもと謝りながら窓を閉めフロントに戻っていった。

ソファにバッグをおいて、何気なくキッチンのほうを振り向くと、でっかいゴキブリが歩いている。
げげ!と思ったが叩くものが何もない。ロビーに降りていくと先程の息子さんはいなくて、前回いた夜勤のハンがいた。ゴキブリがいると伝えると、ゴキジェットのようなスプレーを持ってきて一緒についてきてくれた。
ハンはゴキブリをゴキジェットで倒すと、慣れた手付きで持ってきたハエ叩きにゴキブリを載せて部屋から出ていった。

一安心して、シャワーでも浴びようかとお風呂場に入ってシャワーの水をひねると、今度はシャワーヘッドの後ろにもう一匹でっかいのがいた!!

さすがに不意打ちを食らって叫びそうになったが、もう一度下に降りてハンに伝えると、部屋を変えるから待ってくれといってコンピュータに向かった。

4階の部屋だったが窓を開けっ放しにしていたため、ゴキブリが登ってきて入ったのだろう。恐ろしきベトナムのゴキブリの生命力だ。

風呂場のドアは締めたがまだ他にも窓からゴキブリが入ってきていたかもしれない。そう思って高速で広げた荷物をまとめて、ハンが用意してくれた一番上の階の部屋に移動した。

シャワーを浴びて消灯してベッドに横になると、このビルの屋上なのか近隣のビルの屋上なのか、上の方で鳥のようなものがギャーギャー鳴いている声が聞こえてきてなかなか眠れなかった。
鳥は夜鳴かないはずだからコウモリなのかもしれない。。そう思うと不気味さが増してきて暗闇の中バッグから耳栓を探して装着した。
耳栓越しにうっすらと聞こえるギャーギャーという声を聞きながら眠りに落ちたのであった。

つづく。

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