切なくなること

『終わりがわからないから、ときめいて切なくなる。切なさが、恋しい気持ちを強くさせる。』流行っていた韓国ドラマで、そのような台詞がありました。

切なくならない彼との情事は、スポーツのようです。制限時間の中で、いかに沢山の快楽を得られるか。繋がっているのに、どこか何かが通っていない感覚があります。だけど不思議と、彼とのひとときは、わたしを元気にします。パワーのある人だから、分けてもらっているのかも。性欲の発散と言えば、それまでですが。

身体の全てで感じて、頭の奥が痺れて、感情も何もかもが溢れて、全てが通うような。そんな頭で感じる情事はとても気持ちがいいけれど、帰り道が切なくなります。瘡蓋を無理矢理に剥がした傷跡のように、ヒリヒリします。それをまた味わいたい気もするけれど、もう不要のような気もします。


毎日の中にあなたのことを想う時があるけれど、あなたの毎日にわたしが一瞬でも現れることはあるのでしょうか。知りたくなったけど、スマホを置きました。今夜は知らないフリをしていた方が良さそうです。



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