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ポケモンスリープに出戻りしたら毎日が幸せになった話

2023年7月20日、ポケモンスリープのリリース日。界隈はかなり賑わっていた記憶。ポケモンは好きだが、睡眠に関する悩みは特に抱えてないしな〜とスルーするつもりでいたら、彼に「お前どうせこういうの好きだろ、やってみなよ」と先回りで言われ、なんか小さくてかわいいやつが好きで収集癖もある私は「私のことよくわかっているッ・・・!」と彼に対してなんだか悔しくなり(?)、配信初日に晴れてポケモンスリーパーとなった。

記念すべき最初のピカチュウ。厳選なんてもちろんしていない。

ゲームとしてのポケモンスリープの革新性は他に多くのスリーパーたちが言及しているのでここでは割愛。とにかく毎朝新しいポケモンと出会い、少しずつ仲間にしていくのがとても楽しく、癒しの連続だった。

しかしこのゲームは、寝ているだけだと必ず「行き詰る」。

リリースされてから3ヶ月くらいはほぼ毎日睡眠計測をしていたし、仲良い会社の同期にもポケスリをゴリ押した。しかし・・・だんだんと寝る前にアプリを開く日が減り、ついにはハロウィンピカチュウを手に入れたくらいで、パッタリとアンインストールしてしまった。

なぜか?
このゲーム、ただ寝ているだけでは鬼のように進まないのである。
初期勢は、どんなポケモンが強い・どんなスキルだと効率がいいだの毎日あらゆる情報を共有しながら、手探りでゲームを開拓していけるのが醍醐味だろう。しかし私はこのポケモンスリープの非ソーシャル性・非競争性が好きだったことの裏返しで、そういった情報をほとんど仕入れていなかった。島によって編成を変えるとか、どうやって食材を集めて料理を作るとか、つまりゲームを楽しく進めるための工夫を一切取り入れることができていなかった。新しいポケモンに出会わないどころか寝顔も増えないし、レベルも全くあがらない。一通り出会うポケモンを捕まえてしまうと、毎朝あんなに楽しかったのに、「あー今日もみたことあるポケモンたちの寝顔ばっかりだな・・・」と、少しイラッとするようにまでなってしまったのである。

色々と察してくれ、当時のパーティ。これでトープのハイパー2前後を毎週ウロウロしていた。地獄。もちろん性格やスキル欄なんて見てすらいなかった。

青天の霹靂、ポケモンデー

ポケモンスリープが疎遠になるのと反比例するようにポケモン本編・SVのDLV「ゼロの秘宝」を遊んでいた私は、DLCクリア後もポケモン熱冷めやらずランクマッチにも手を出し始め、ポケモン対戦のYoutuberたちの動画を参考にしながら「性格や個体値に環境上位ポケモンたちへの対策やら、ポケモンって一歩踏み出すと、ただカワイイだけじゃなくて、考えることが多くて奥深いな・・・」と、ポケモンの新しい世界にのめり込んでいた。そんな中迎えた2月27日、ポケモンデー。次の新作情報を楽しみにリアタイ。
大トリとなったレジェンズ新作の前座情報として現れたのが、「ポケモンスリープにライコウ・エンテイ・スイクン登場!」の文字。

えっ、かっこいい

ポケモンは金銀クリスタル→ルビーサファイアの世代。この3犬にはたくさんの思い出が詰まっている。小学生の頃のあれこれが次々に蘇り、ポケモンスリープでこの子たちの寝顔が見れるのかぁ・・・と疼いた。多くのポケモンおじさんおばさんの心をあったくさせたはず。

時をほぼ同じくして、ポケモン対戦をかじってからすっかりファンになった今日ポケchがポケモンスリープの動画を投稿していた。

そこで話されていた内容は、私の経験してきたポケモンスリープとは全く違う驚愕世界だった。「えっ・・・きのみタイプ、食材タイプって何?金スキルのきのみS? ”この”ライチュウが強い、って?食材組み合わせ?ポケスリにも対戦と同じく厳選要素があるの?」と。
ポケモン対戦によって、厳選というフェーズに入ることの楽しさは理解していたので、ポケモンスリープも本当はもっと楽しくて仕方ないゲームだったのかもしれないとの考えが頭を占める。タイミングもいいことに、もうすぐライコウたちもやってくる・・・!

ということで、気づいたらポケモンスリープを再インストールしていて、めでたくポケスリ出戻り勢となった。数ヶ月前に勧誘した同期は変わらず毎日睡眠リサーチをしていて、レベルも総睡眠時間も私より遥かかなたの位置にいた。私はドロップアウトしてしまったけど、彼女は続けてくれてたんだなあと嬉しくなった。私の出戻りを歓迎してくれた。

でんきタイプウィーク、そしてライコウリサーチ

ポケモンデーで獲得できた新規勢を逃さないべく開催されたであろう連続イベント。でんきタイプをゲット&育成して、その後のライコウに備えるという流れを公式が作ってくれたのは、出戻りの私にとっても大変ありがたかった。

かわいい。メリープ一族、小学生のときすごく好きだったな。

今度はポケスリを「ちゃんと取り組むぞ」と決めたので、だいふくさんの動画を片っ端から見る。そしてボックスにいる子を個体値チェッカーにかけると、見事にみんな判定はCとかD。そりゃあ寝顔も増えず永遠にトープ洞窟に閉じ込められてたわけだ。
だいふくさんによると、きのみSを持つ最強ピカチュウできたらピチューを持ってないとなんにも始まらなさそうだった。これ常識だったよね多分。そしていきなり進化後を捕まえるのではなく進化前を捕まえて進化させた方がいいということも。ということで、「きのみS付きピチューをお迎えする」。これが私の、でんきタイプウィークを活用しての最初の目標となった。

いろいろと動画を見ていると最近追加されたラピスラズリ湖畔がGood Atmosphereでとても楽しそうだった。対戦環境で猛威をふるうカイリューがポケスリにも追加されたんだあ。へー。
しかし寝顔図鑑を埋めないとラピスどころかウノハナにも行けない。新しい寝顔に出会うためには、エナジーを盛らないといけない(そうだったんか・・・)。だからエナジーを稼ぐのに適したチーム編成は大事だし、ヒーラーも大事だし、料理も馬鹿にならない。ごちゃまぜ○○しか作っていなかった私はかなりもったいなかった。料理を作るためには各食材に対し、食材確率Mを持つ子たちを確保しているとよい。料理だけだとダメで、基本はきのみによるエナジー稼ぎ。各島でエースになれるきのみタイプ最強格のチコリータ、ワニノコ、タマザラシ系をきのみS付きでゲットもしておいた方がいい。ブランクもある上に、やらなきゃいけないことが多い。あれっ、すごく忙しいぞ・・・???

ポケスリ、楽しいじゃん

ポケモンスリープは周知の通り、プレイヤーがコントロールできる部分がとても少なく、文字通り「大人しく寝る」しかないゲームである。1日に捕まえられるポケモンは0〜2匹といったところだし、レベル上げ手段であるポケモンのアメは全然手に入らないし、日中もご飯を3度のご飯をあげて、ポケモンをタップしてきのみや食材を回収することくらいしかできない。TODOが多い割にできることが少なく運要素も多い。
とってもヤキモキするが、これがとてもとても楽しいのだ。ゲームのゆるい世界観と、人と競わなくていいシステムゆえに、「まっ、のんびりやろう」と思える。毎日、運よく新しい寝顔に出会ったり、運よく捕まえられたり、新しいレシピを解放できたり。そういった微々たる嬉しさは「あっ、育ててる植物に新芽が出てきた!」みたいなのと同じような感覚。毎日ちょっとずつできることが増えていくこの感じが、日々をすごく丁寧に生きてる気がしてとても気分がいい。

手塩にかけて育てている子が今週末くらいには進化させてあげられそうだなと気づいた時には、「早く週末にならないかな〜」と思っちゃったりして、なんでもない日常がちょっと色づく。
進化できたらマスター15狙えそうだから来週前半のパーティーはこうしようとか、来週からライコウが来るからそこで初めてデデンネのお香を焚こうとか、翌日や来週のことを考えながら情報収集したり準備をちょっとずつ進めるこの感じも、旅行の計画や何か目標から逆算してスケジュールを整理するのが好きな私には合っていた。
そして肝心の睡眠の方。元々早寝タイプでは合ったが、平日でも8時間睡眠を確保しようとさらに健康生活を意識するようになった。

イベント終盤の4/2にギリギリお迎えできたきのみSピチュー。今では立派にライチュウとなってチームの主力に。感慨深い。Lv50で食材アップしちゃうけど別にいいの

ちょっと大袈裟だが、少しの工夫でまったく別の楽しさが見えてくるというのは日々の日常にとって十分な救いとなる要素である。ポケモン市場の奥深さにすっかり引き込まれたと同時に、1ヶ月くらいだが健康体質も手に入れつつある気がするし、カワイイポケモンたちに囲まれているしで、めちゃめちゃ幸せである。もっともっと楽しみたくて、えいやっとプレパス6ヶ月分を課金してしまったが、それはまた今度詳しく。

ポケスリで失うものなし

ポケモンスリープの可愛さに惹かれてインストールしたはいいものの、システムが複雑でなかなか新しいポケモンに出会えず、私のように飽きてアンインストールしてしまう人は多いのではないかと思う。
もしこの記事を読んでいる人の中に、ポケスリは離脱しちゃったな、まさに最近飽きてきたなという方がいたら。またはポケスリ最近気になってるんだよなあという方がいたとしたら。
幸運なことにポケスリはのめり込んだとしても人として正常な生活の範囲を超えられないようになっているので、安心して一度どっぷり沼に浸かってみてほしい。ほどよく情報収集してほどよく拘っても、なんら日常に支障が出ない。むしろQOLが上がっていくすごいゲームだ。得られるものは多くても、失うものはほとんどない。

個体値チェックを経て、ちゃんと育てていく子たち。もちろん初期の時に一緒に寝ていた子たちも手元にいるよ

最近の私は、特にすることがなくてもボックスを眺めてニコニコする日々である。ポケスリ民あるあるのはず。苦労して手に入れてちょっとずつ育ててきた我がポケモンたち、かわいすぎるんだよなあ。そのうち紹介させていただこうかな。

長くなったが、ポケスリが楽しくて仕方ないので自分の心境のアウトプットがてら綴ってみた。ポケスリの民がもっともっと増えていきますように!ではみなさん、良い睡眠を。

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