第5回トライボーディアン大会ONLINE振り返り

以前から参加しようと思っていたのに諸々の巡り合わせで機会に恵まれなかった、トライボーディアン大会に出場しました。以前対面の東邦祭大会に出場したので、トライボーディアン自体は2回目になりますが、オンライン開催のものは初めてでした。

結果としては準優勝でした。天敵になるオセロ囲碁が強すぎる相手を引かないという当たり運にも恵まれ、出せる実力をほぼ出し切った結果だったと思います。初めてのトライボーディアンONLINEにしては出来すぎなのかもしれませんが、ここまで来たら優勝したかった。

以下各試合の振り返り(敬称略)

1戦目 きゅうちゃん (keikatsura)
オセロ ○
囲碁  ○
将棋  ○

対戦相手の方が遅刻されたので、オセロだけ打って残りは不戦勝になった。実は筆者も対戦開始時刻にガッツリ遅刻していたので、助かった()

2戦目 りゅうとくん (RYU10kun)
オセロ ○
囲碁  ○
将棋  ×

おそらく将棋勢の方。オセロは慎重に詰ませに行って勝ち。囲碁は全滅させて、将棋は角換わりの46角設置型を指されて1手受け間違えて即死。この変化、いつも指されて勝てないので真似してみようかな。

3戦目 ポロリ (porori)
オセロ ×
囲碁  △
将棋  ×

今回一番反省すべき試合。これまた将棋が一番得意な方で、なんとここまで6勝0敗!囲碁とオセロの棋力では勝っていたので、勝って独走を止めないといけなかったのですが…
オセロはFATdrawの白番で、自分の方が先に暗記切れ。若干苦しい展開になり、最後チャンスがあったが、時間がない中7マス空きを間違えてしまい負け。とてもレート下とは思えなかった。
囲碁は正三角形もどき1の白番、最新型をあまり詳しくないものの打ってみたら間違えていたようで敗勢、その後もミスを重ねたものの、相手もヨセを間違えてかろうじて持碁。
将棋は相手の矢倉に対して雁木で対抗。攻めを受け止める展開になり、なんとか騙して潰れは免れて泥試合に。相手が何度か決め損ねて食いつくことができたが、126手目の飛車打ちがぬるすぎて実質数手パスに。その後も気合いで耐え抜くが226手目であえなく投了。結局1勝もできなかった。

水面下で見落とした手。この形打ったら頻出の筋だと思うので発見しないと、もしくは知らないといけなかった。


4戦目 七盤の申し子 (galaxynanaban)
オセロ ○
囲碁  ○
将棋  ○

この試合が始まる前、囲碁オセロガチ勢のS川さんから連絡があり、なんと「オセロで負けてしまった」とのことだった。相手を確認したらレート1500の方だった。油断禁物である。しかもその方に今度は自分が当たってしまった。仇を討つべく全力で潰しにかかる。
オセロは龍定石(雷神定石?)の白番から神経を使う展開に。終盤間際で綺麗に詰ます手を発見してなんとか勝ち。オセロのレート下は全然格下という感じはしない。
囲碁は余計なことをして怪しくしていたようだが勝ち。将棋は四間飛車に対してエルモ急戦で対応、馬を作られて苦しい展開に。3局目に続いて泥試合になってしまい、ほぼずっと悪かったようだが、最後は相手が頓死してしまい勝ち。なんとか3-0を取ることができた。ここから上手くいけば優勝も見える位置にきた。

5戦目 棚瀬 寧 (nase)
オセロ ×
囲碁  ○
将棋  ○

以前東邦祭トライボーディアンでも当たった囲碁クエ作者さんと再戦。前回は将棋と、レートで勝ってるオセロで負けてしまった。
オセロは今回も馬定石の白番で引っ張り合う展開からそのまま負けてしまった。解析してみてもほぼずっと完敗ペースだった。強すぎないか?
囲碁は高目を打って囲い合う展開。実戦の囲い合う位置は勝ち進行だと記憶していたが、良さそうなタイミングで暴れられてしまう。その後なんとか地力で勝ち。
将棋は序盤早々に角道を止められて雁木模様に。前回雁木矢倉が苦手と言っていたのを覚えられていたのだろうか(?) それっぽい形から積極的に仕掛けていったところ、いい感じに刺さって上手く勝つことができた。将棋は若干分が悪いと思っていたが、かなり良い内容で勝つことができて嬉しかった。

6戦目 山内博文 (katagiya)
オセロ ○
囲碁  ○
将棋  ×

最終局、ここまで10.5勝-4.5敗で暫定2位。トップが11.5勝で、他に10勝の人が複数名いる。そのため、他力ながら優勝が見える状況だった。対戦相手が決まってすぐに相手の得意種目を確認。将棋2257とかいう絶望的な数字が見えてしまったため、3-0を取ることが厳しいことを悟る。とりあえず2-1を死守して他力を祈ることに。
オセロはレート的にほぼ互角、ここが勝負だと思い、この日最高クラスの集中力を投入。いい感じに打てていたと思ったら、43手目に打てる場所がなくなっていることに気づき唖然。負けを確信したが、よく見たら右辺も白が打てる場所がないため、勝っていた。非常に大きな一勝を得た。
囲碁はいかにもな勝ち進行で手堅く勝ち。将棋は角換わりを回避して横歩取り45角のマイナー変化を仕掛けて頓死を狙ってみたが、当然とばかりに受け切られて撃沈。12.5勝5.5敗でフィニッシュとなった。

負けを確信した局面。しかし右辺のピュアブロックに対して白からX打ちできないため、実はどうにかなっている。

11.5勝のトップは最終局1-2で12.5勝、勝ち点で勝っているので、5局目時点で10勝の人が3連勝しなければ優勝というところだった。自分の対局は早めに終わったので、他の重要対局を見てみると、棚瀬さんと10勝+2連勝の阿部由羅さんの将棋が行われていて、棚瀬さんが勝てば3連勝阻止につき優勝だった。将棋の内容もなんとか逆転して優勢になってくれたので、優勝かな?と思っていたら棚瀬さんの玉が詰んでいた。
ということで準優勝でした。優勝した阿部由羅さん、おめでとうございます。また、対局してくれた方々、ありがとうございました。(この辺のコミュニケーション取りにくいのはオンラインの弊害か)

反省点と展望
・オセロ
単純に総合的に弱い。オセロだけが飛び抜けて強い人は少ないので、ここを確実にするだけで安定するはず。リアル大会にも出るようにしたので、当面の間は最優先課題に。とにかく実戦→検討のサイクルを回してruskさんの YouTubeを見よう。

・囲碁
ここ数年間19路ばっかりやっていたので、9路対策はほとんどしていなかった(ゲーム性が違いすぎて19路に応用が効かないので…)。おかげで単純な囲碁自体の棋力はだいぶ上がり、苦手としていた対小目もカモ扱いできるようになったが、ai時代の序盤戦略に適応しきれてない感じがある。また、引き分け狙いを恐れすぎて定石より地力勝負狙いにする傾向があったが、当然自分が知ってる進行を選んだ方がいいので、間違いを誘いやすい定石を掘りたいところ。

・将棋
将棋自体に対する全体的な理解度が深まって、上の相手に1発入れることができるようになってきた。たくさんいる将棋勢に確実に勝つのは無理だろうけど、そろそろ「これさえ刺されば勝てる」みたいな得意戦法を作るべきかも。ここで指し分け以上できればかなり優勝が現実的になってくる。短時間の環境だと終盤が弱すぎて全然詰ましに行く手が見えないので、終盤は別途鍛える必要がありそう。

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