ハンドボール日本代表のプロモーション活動。その重要性と解決策。

今日はハンドボール女子日本代表の活動報告に出席するためにNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)に行ってきました。

最初にはっきりと伝えておきますが、この文章は現状の批判ではありません。この先、どうすればみんなが求める事を具体的に達成できるのか?それを考え、問題提起したい、そんな思いで書いています。
 
今日の会議の内容は世界選手権の報告や現在の女子日本代表チームでの取り組みなど、競技力の部分にフォーカスしたものだったのですが、私は三重バイオレットアイリスのプロモーションマネージャーとして、他競技に比べて圧倒的に不足している「プロモーション」の部分について、日本代表はどの様に考え、どのような準備があるのかを聞くため「だけ」に東京に行ってきました。

結論から言うと、今回は目に見えた収穫は何もなかったのですが(内容的にも競技力の部分が議題だったため)、少なくとも現時点ではハンドボール女子(男子もだと思いますが)日本代表において、プロモーションに関しての準備が何一つされていないという事が確認できました。(会議終盤の質疑応答と会議後に直接お話した中で)

回答は予想通り。誰もがわかる「できない」理由。

・マンパワーが足らないからできない。
・予算的な優先順位が下位だからできない
・選手強化の方が重要だからできない。
・取り組み方がわからないからできない

おおかた予想通りの回答でしたが、すべてにおいて「できない」理由しか聞けなかったので、「どうすればできるのか?取り組むためには何が必要なのか?」を具体的に提示・提案することが不可欠だと確認できたことは僅かな収穫だったかもしれません。

結果は「点」過程は「線」。点と線が繋がって歴史を作る。

2019年世界選手権、2020年東京五輪と、いろんな人たちの努力によって目指す結果(メダル獲得)が出たとしても、そこに至る過程にドラマや物語があるわけで、そこが全く発信はおろか、記録さえされていなければ、これから待ち構えている、ハンドボール界にとって大きな飛躍できるチャンスのほとんどを活かすことが出来ずに終わってしまうはずです。

試合の結果は、結果が出た時点で過去の事であり「点」の出来事です。結果に至るまでのストーリーは「線」であり、この先の点(結果)と点(結果)をつなぐ「線(歴史)」になっていくはず。それこそがハンドボールの認知度アップ、人気向上、発展に繋がっていくと感じます。

「点」が訪れた時(オリンピックが終わった後)に慌てて情報発信に取り組んでも遅いのです。

スターがいない。情報がない。ないなら作ればいい。

先日、フジテレビのあるスポーツ情報バラエティ番組制作の方と、Bリーグの試合会場で話をする機会がありました。その方いわく、

「ハンドボールも取り上げようと思って取材には行ったんですけど、ネタにするには決定的なところが欠けてるんですよね。」
 
・スターがいない
・ニュース(情報)がない

ハンドボール界のスターでありレジェンド、宮﨑大輔選手が「スポーツマンNo.1決定戦」で初出場・初優勝して一世風靡したのが2006年のこと。12年経った今でも宮﨑選手を超えるスターは生まれていません。意図的に短時間でスターを生み出すのは不可能(目立った大会の結果やブレイクするキッカケが必要)です。

しかし、ニュースは沢山あります。

たとえば2017年ドイツ世界選手権での女子代表の活躍にしても、ハンドボール界では周知の事実かもしれませんが世間一般にはほとんど知られていません。それは知らせていないだけのこと。

あの世界選手権での大躍進の裏側には直前にスペインで行われた大会での惨敗があったからと聞いています。崩壊寸前だったチームが選手全員で話し合い、意見をぶつけ合い、その苦境を乗り越えてひとつになり、それで世界選手権に向かうことが出来た。それがあったからこそあの大躍進に繋がりました。

その舞台裏を伝える映像がもし残されていたら…。

その映像を見て、苦闘しながらも成長していく選手たちの姿・過程を見ることで、世界選手権での大躍進をもっと多くの人達に知ってもらうきっかけになったはずです。そしてこれから迎えるアジア大会や熊本での世界選手権、そしてその先にある東京オリンピック。その点と点をつなぐ線をどのように伝えるのか?そこへの取り組み体制・方針が準備されていないのは、いちファンとしても残念でなりません。

メディアにとりあげてもらうネタや情報がないのであれば、チーム自らが発信してネタを提供すればいいだけです。

東京をゴールじゃなく、はじまりにする取り組み。

「世界選手権〜東京オリンピックでのメダル獲得」これが日本ハンドボール界にとって最重要項目であることは誰もが知るところです。

そこに至る過程を積極的に発信することで、メディアから注目されるキッカケを作る。それを経て最高の結果を手にすることが出来た時、日本でのハンドボールの注目度は大きなものになります。

(後ろ向きな意味ではなく)万が一、メダルに手が届かずに4位で終わったとしても、その4位を手にするまでの過程にはさまざまなドラマが待っているはずです。さらには東京での4位を経て、2024年パリ五輪でメダル獲得を果たしたとしたら、そこには4年越しのドラマが必ずあります。

日本ハンドボールは東京オリンピックで終わりではありません。その先も永遠に続きます。そして東京オリンピックを人気や知名度を高める最大のチャンスとして活かすための取り組みをする必要があります。

世間が求めるのは結果だけではなく、その結果に至るまでのドラマだ。

そして世間が求めているのは大会での結果はもちろんですが、そのウラ側にあるドラマです。スポーツ情報誌NumberもTBSの情熱大陸も、NHKのプロフェッショナルも、スラムダンクも、結果に拘り続けるアスリートの裏側にフォーカスすることで、その先にある結果を最大限に価値あるものに昇華させる。それこそがスポーツの醍醐味であり人々の心が揺さぶられる要素だと思います。

そんなことはわかってる!大切なことも知っている!でもできない。

その理由を解決できるようなプランを練ろうと誓ったのでした。パッケージもフォーマットもすでに手元にあるので、どのようにすればそれが日本代表にマッチするのか?どうすれば日本協会として取り組む意義を見いだせるのか?誰も損をしない。プラスしかない具体的な提案を準備します。



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

16

HANDBALL

ハンドボールに関する記事
1つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。