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USMLE step 1, step2 ck,OET、ぜーんぶギリギリで合格(笑)

割引あり

USMLE step1、まだ点数表示時代に3回目で合格、Step2 ckは1回で合格でしたが、自分でも驚くほどギリギリの点数でした。
高得点で合格された方の記事は良く見かけますが、低得点での合格記事はあまり見ません(笑)
レジデンシー狙いだと全然だめですが、clinical fellowねらいで、とにかく合格すれば良い人には参考になるかもしれません。
ついでにECFMG certificateのために必要なOETも散々落ちましたが、やっと合格したので、そのあたりのことを記事にします。
(米国・カナダ以外の医学部卒業生の場合、Step 3 を受けるために、ECFMG certificationが必須です)
これから受験する人、今まさに受験する人のお役に立てば幸いです。


背景

現在米国で研究、一部臨床に携わっています。日本での臨床経験はかなりあります(消化器外科、すでに専門医も取得済み)、つまり卒後相当時間が経っています。なので薬理とか生化学とかキレイに忘れています。

時系列と出費

USMLEを受けることを真剣に考えだしたのは2012年で、試しにUWorldを購入しましたが、ほとんど使うことなく終了しました。どこから手を付けたら良いのかわからなかった、という感じです。
2012/9 UWORLD step2CK 90days $195-

2015 ECFMG アカウント $65- この頃、2023年問題のように日本の医学部卒業ではECFMGはcertifiedされなくなるという噂を聞いて、慌ててECFMGに登録。
2017/5 UWORLD Step1 180days $349- これも結局ほとんど使わず。First Aidもこの頃買いましたが、これも使いませんでした。

2018/8 ECFMG USMLE step1 exam fee $910- とりあえず試験を申し込んでみた。このあたりから勉強を始めた感じです。
2018/9 UWORLD Step1 180days $379-
でも全然進まなかったので、さらに半年追加(追加は少しお安い)
2019/3 UWORLD step1 renewal 180days $299.41-
しかし試験直前になってもUworldが進まなくて、泣く泣く試験はキャンセル。再度Step 1の申し込みをしました。
2019/7 USMLE step1 exam fee $940- 

なんとか年内には受験したいと思い、小刻みにUworldを購入。
2019/9 UWORLD step1 renewal 90days $217.75-
2019/12 UWORLD step1 renewal 30days $130.65-
2020/1/31 Step1: Fail 人のせいにするわけではないですが、模試の結果からまだ無理だと思ったのですが、人事からとにかく受けろ、何遍落ちてもいいから受けろと言われて受けたら、落ちました。
この直後、パンデミックで大変なことになり、数カ月中断。

2020/4 UWORLD Step1 180days $456.19- COVIDが落ち着いてきたので再度勉強を再開。
2020/8 USMLE step1 exam fee $965- 試験申し込み。
2020/11 UWORLD Step1 15days renewal $86.01-
2020/12/8 Step1: Fail 模試の結果が一年前とほとんど変わらなかったので、無理だろうなあと思って受けましたが、やはり無理でした。一度落ちると、落ちることへの抵抗が減ってしまいます、良くないと思います。
このころ、USMLEのルールが変更になり、1つのステップの受験可能回数が、一生で6回までだったのが4回に変更されたことを知りました。これはかなり焦りました。

2021/4 USMLE step1 exam fee $975- 三度目の試験申し込み。少しづつですが値段上がってます。
2021/5 UWORLD Step1 180days $456.19-
2021/11 UWORLD Step1 15days $86.01- 最後の悪あがきで、受験日を延期し、UWORLDも2週間延長。
2021/11/27 Step1: Pass これで落ちたら帰国しようと思っていましたが、ついに合格。なのでStep2も受けることにした。
2021/12 UWORLD Step2CK 180days $456.19-
2022/1 USMLE step2CK exam fee $985-
2022/5/31 Step2: pass Step2 CKは運良く一回で合格。step 1から時間が経っていないことが重要だと思います。
2022/9 UWORLD STEP3 180days $456.19- をとりあえず申し込んだものの、まったく使用しないまま終了。というのもOETが不合格のため、Step3の受験資格が得られず。
ECFMGはCBTでもPaperでも構わないので、基本CBTで受験しました。手書きだと、消しゴムで消したりという動作で時間が無駄になると思ったからです。一度だけPaper試験も受けましたが、いちばん重要なlisteningにちょっと不都合があります。ヘッドセットではなく教室のスピーカーから聞こえてくる会話を聞く、ということになるので、座る位置などでかなり条件が変わります。
2022/8/26 OET$455- 
2022/11/4 OET$455-
2022/11/18 OET$455-
2022/12/8 OET (paper)$377.5-(paperのほうが少し安い)
2023/1/13 OET$455-
2023/2/24 OET$455-
2023/4/28 OET$455-
2023/6/10 OET$455-
2023/6/24 OET$455- これも最後のOETにしようと思って受けたら、やっと通りました。
7/19/2023 ECFMG Pathway申し込み $925-
8/25/2023 ECFMG certificated

ここまででざっくり、$13350.06-。

OET (medicine)

まずは記憶がフレッシュなOETの話。
2020年の春先、step2 CSがパンデミックで休止となり(現在では廃止が決定されましたが)、代替案としてOETが採用ました。その時私はまだstep 1の勉強をしていたので、対岸の火事くらいにしか思っていませんでした。
step 2CKの準備中に、数週間前にOETを受験した後輩が「大したことありませんでしたよ」と言っていたを聞いて、勝手にOETは楽勝と思い込んでいました。(その後輩は恐ろしく優秀な男であったことを忘れていました)
step2 CKが終わり、OETの申し込みをしたものの、試験2週間前まで勉強せず、数日前にオンラインの公式例題をやってみました。そして、その難しさに驚きました。案の定一回目は不合格でした。(合格とは即ち4教科全て350/500以上)
最終的に9回受けてやっと合格したわけですが、私なりに役にたったと思われる勉強法を書いておきます。

まず、教材はオンラインサブスクしかないと思います。紙媒体を真剣に試したわけではありませんが、サンプル等を見る限り紙の教材は不要と思いました。
サブスクはE2 PrepOET Online が主流ではないでしょうか。ちなみに私は両方試しましたが、私はE2 Prepの方が馴染みやすかったです。
最初はOET Onlineで勉強を始めましたが、いつも同じおじさんがナレーションをしています。これが曲者で、実際の試験はランダムな声が出てくるわけですから、一人のナレーションに慣れてしまうのは実践向きではないと思います。OET Onlineはインターフェイスもちょっと古臭いのは否めません。
OET 4−5回落ちたところでOET onlineのサブスクが切れたので、E2 languageに変えました。
E2の教材が良かったのかどうかはわかりませんが、この頃から真剣にOETに取り込むようになり、閲覧できる動画は極力見るようにしました。

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