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工藤吉生(くどうよしお)の短歌・3ヶ月ごとのまとめ

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工藤吉生(くどうよしお)の短歌。制作期間3ヶ月ごとのまとめ。投げ銭方式ですので、無料ですべて読めます。
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工藤吉生の短歌まとめ・第三十四期【2019年10-12月】15首

工藤吉生の短歌まとめ・第三十四期【2019年10-12月】15首

▼この時期の出来事
現代短歌社賞・佳作。
短歌研究年鑑に歌集歌書展望を執筆。

〈1〉
森だなと思い見てると石段が透けてる朝の車窓の向こう

〈2〉
木の机を両手で叩く休み時間「うるさい」とだけ感想もらう

〈3〉
券売機をかわいがってるおばさんはそんなわけない清掃員だ

〈4〉
突っ走る《北東なるけま》と書きながら《まけるな東北》と読ませるクルマ

〈5〉
ウォシュレットに合わせてケツをずらして

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工藤吉生の短歌まとめ・第三十三期【2019年7-9月】 15首

工藤吉生の短歌まとめ・第三十三期【2019年7-9月】 15首

▼この時期の主な出来事
角川短歌「新人賞受賞歌人競詠5首+作歌信条」参加。
短歌連作サークル「あみもの」初参加。
「死の短歌bot」 @shi_no_tanka 作成。

〈1〉
ピンクの雲いいなさわってみたいなあ財布にいくら入ってたかな

〈2〉
持ったまま眠ってしまい目が覚めてふたたび使い始めるスマホ

〈3〉
エンジェルはラッパが上手そうだなあ ちゃんと聴かなきゃわかんないけど

〈4〉

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工藤吉生の短歌まとめ・第三十二期【2019年4-6月】15首

工藤吉生の短歌まとめ・第三十二期【2019年4-6月】15首

▼この時期の主な出来事
『短歌研究』で歌集評のページを三ヶ月間担当。
『短歌研究』7月号で特別作品20首を発表。
「フワクタンカ」参加。

〈1〉
クイズ王が司会のオレを待っている夢の中へともう戻れない

〈2〉
歯みがき粉のツブツブちゃんと効いてるかわからない信じるしかないよ

〈3〉
美男美女だけのドラマにダンプカー突っ込んで結局は感動

〈4〉
♪ 力ずくで男が思うままにした女それから小魚の

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工藤吉生の短歌まとめ・第三十一期【2019年1-3月】15首

工藤吉生の短歌まとめ・第三十一期【2019年1-3月】15首

▼この時期の主な出来事
朝日新聞「あるきだす言葉たち」7首掲載
「現代短歌」2月号に作品13首掲載
ツイッターで「あたらしい短歌bot」@tankabot_1980 作成

〈1〉
オレの行くときだけ雨がやんでいる予報だったがもう過去のこと

〈2〉
TOKYOは外国人の多い街いずれにしてもみな他人だが

〈3〉
早過ぎと思っていたが遅刻する危機に気がつき心いれかわる

〈4〉
金屏風背負ってしゃ

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工藤吉生の短歌まとめ・第三十期【2018年10-12月】15首

工藤吉生の短歌まとめ・第三十期【2018年10-12月】15首

工藤吉生の短歌まとめ・第三十期
【2018年10-12月】15首

▼この時期の主な出来事
「うた新聞」10月号にエッセイ掲載。
診断メーカー「きょうの短歌」作成。
「ヘタンカコンテスト」投稿。

〈1〉
赤くてもいいよサッカーボールなら寄ってたかって蹴るまでのこと

〈2〉
レバンドフスキを徹底マークしろ クドウヨシオは相手にするな

〈3〉
引っ張られながらも走る攻撃のこういうふうでなければな

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工藤吉生の短歌まとめ・第二十九期【2018年7-9月】20首

工藤吉生の短歌まとめ・第二十九期【2018年7-9月】20首

▼この時期の主な出来事
中城ふみ子賞の次席に入選。
短歌研究新人賞を受賞、授賞式に出席。
受賞後第一作30首を発表。

〈1〉
宇宙から声がとどいて靴下はきのうのやつをもう一度履く

〈2〉
意地悪なクイズ出してる十歳のオレに会ったよクスリ屋の前

〈3〉
メニューとはちがう気がする春野菜パスタ見比べあきらめがつく

〈4〉
公園の禁止事項の九つにすべて納得して歩き出す

〈5〉
てのひらで暴力団

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工藤吉生の短歌まとめ・第二十八期【2018年4-6月】20首

工藤吉生の短歌まとめ・第二十八期【2018年4-6月】20首

▼この時期の主な出来事
中城ふみ子賞に初めて応募。
ツイッターアカウント「短歌に季語はいらないよ委員会」@kigo_nakutemoii 作成
角川「短歌」6月号の時評で作品を紹介される

〈1〉
赤だけどわりと悠々渡ってるおとこ見下ろすバスの座席に

〈2〉
雨に濡れ乾いたままの窓ガラスを通して見える木々のざわめき

〈3〉
目の覚めるほどに真っ赤なトラックとあくびしている間にすれちがう

〈4

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工藤吉生の短歌まとめ・第二十七期【2018年1-3月】20首

工藤吉生の短歌まとめ・第二十七期【2018年1-3月】20首

▼この時期の主な出来事
「未来」の新年会に参加
79年生まれの歌人によるネットプリント「ゆふぎり」参加
タウン誌「仙台っこ」第11回 仙台っこ歌壇・俵万智賞の準賞をいただく

〈1〉
衝動のままに深夜の暗黒をスマホで撮ってみたよ手軽に

〈2〉
ウインカーつけて曲がってゆく車 しずかな夜を眠れずにいる

〈3〉
55を20と20と15とに分解してる雪道のうえ

〈4〉
母の目玉さがす夢から覚めてな

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工藤吉生の短歌まとめ・第二十六期【2017年10-12月】

工藤吉生の短歌まとめ・第二十六期【2017年10-12月】

▼この時期の主な出来事
ピクシブ文芸に短歌を投稿しはじめた
「みんなでつくる短歌bot」@minna_no_tanka 始動
ひさびさに批評会・歌会に参加
質問箱をつくり、質問すべてに短歌で答える
「二〇一七年度 未来賞」受賞

〈1〉
マネキンにつるつるあたまよく似合うのっぺらぼうとはだかも似合う

〈2〉
引っ越しのトラック停まっている家を出てきて家具が浴びる太陽

〈3〉
ふわわわと恥ずべき

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工藤吉生の短歌まとめ・第二十五期【2017年7-9月】20首

工藤吉生の短歌まとめ・第二十五期【2017年7-9月】20首

▼この時期の主な出来事
NHK短歌テキスト「ジセダイタンカ」掲載。小説投稿サイト「トークメーカー」での歌会「匿名歌会」に参加。詩歌SNSサイト・poecriの「poecrival2」掲載。

〈1〉
お一人様ですねとひとさし指が立ちひとりしかいないオレがうなづく

〈2〉
オレのだと思ったパスタが近づいて隣の席に置かれる真昼

〈3〉
人生のうすい汚点にディズニーではぐれて何も乗らなかった日

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工藤吉生の短歌まとめ・第二十四期【2017年4-6月】20首

工藤吉生の短歌まとめ・第二十四期【2017年4-6月】20首

「マストドン」で短歌の発表を開始。「山形歌会」参加。「現代短歌」への投稿をやめた。小説雑誌「野性時代」で始まった「野性歌壇」第1回で特選。

〈1〉
ここからは学習塾が覗けるぞ時計が見えるエアコンが見える

〈2〉
出勤に「スナック愛」を通過するつらく別れた人の名前だ

〈3〉
人生の喜怒哀楽は見下ろした交差点にはたちあらわれず

〈4〉
交差点を見下ろす位置の昼食にケンタッキーを一口こぼす

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工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十三期【2017年1-3月】20首

工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十三期【2017年1-3月】20首

「未来」二年目。四年半つづけた短歌研究「うたう★クラブ」への投稿をやめた。「公募ガイド」初掲載。「仙台っこ歌壇 俵万智賞」準賞受賞。

〈1〉
十一月下旬の大気に含まれる何かを吸ったオレのさびしさ

〈2〉
おみこしになって元気な人達にかつがれたいな年に二回は

〈3〉
妄想は百万本の紅い薔薇をバルコニーから見下ろしている

〈4〉
つらすぎて笑っちゃうよというふうに朝の車道を枯葉ふらつく

〈5

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工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十二期【2016年10-12月】20首

工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十二期【2016年10-12月】20首

〈1〉
石ころが海の底へと落ちてゆくさまを思うよ今日のおわりに

〈2〉
三日月の欠けたところに腰かけるみたいにオレを知ろうとするな

〈3〉
108ピースパズルでつくる富士山の頂上ふたつのピースより成る

〈4〉
メガホンを持って応援する者のメガホンの中にある口うごく

〈5〉
自販機のペプシコーラに汗だくの頬で触れたよ青春みたく

〈6〉
注意され、注意されたくないことがわかる返事をしてはずか

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工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十一期【2016年7-9月】20首

工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第二十一期【2016年7-9月】20首

「現代短歌」誌の「読者歌壇」で初の特選。「短歌研究」誌の「短歌研究詠草」で工藤吉生としては初の準特選。短歌で遊ぶフリーペーパー「バッテラ」05号に参加。

〈1〉
宣伝のためのうちわが置いてある四月のくさい部屋に肘つく

〈2〉
どうしても言われたくない欠点を見ない見せない体でふさぐ

〈3〉
母親に無理にやらせたファミコンを思い出す十九時に目覚めて

〈4〉
からだには傷がないけどこころにはある

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