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平成最後の当たりビールと、想い出の当たりビール

大量に届いたBrewdogビール詰め合わせから、早速一本飲んでみました。これが想像をはるかに超えて、うまい。もしかしたら今回のベストビールを1本目から引いてしまったか!?と震えました。名前は「OPQAUE JAKE」で、スタイルはNew England IPAになります。

New England IPAとは、最初は自分もイギリス流の新しいIPAだと思っていましたが違うのです。アメリカの東北部の6州を指すニューイングランド地方のことで、アメリカ発祥のスタイルになります。下のリンクのサイトにめちゃくちゃ詳しく載っているので(詳しく語りきれてないとありますが詳しすぎ!)、興味ある方はそちらを参照ください。簡単に言うとIPAをベースにしながら、IPAより苦くなくマイルド、IPAよりフルーティ・トロピカルな香りが強い、色は不透明で濁り気味です。IPAより飲みやすいですが、ジュースのテイストにごまかしがきかない印象です。

飲んだ瞬間に「うまい!」と思ったのですが、同時に思い出したのがイギリス滞在時に「うまい!」と衝撃を受けた一杯。それはVERDANTというブルワリーのBloomというビール。デザインがカワイイと何気なく頼むと、ブロンドのかっこいいお姉さんに「ちょっと高い(他のビールの1.5倍くらい)けど良いか?」と確認され、一瞬ひるむも「No problem」と男前に返答。「さて、どんなものか?」と飲んでみて、美味しさにぶちのめされたビールです。

写真を見るとIPAとなっていますが、細かく確認するとやはりこちらもNew England IPAでした。上記BrewNoteさんによるとNew England IPAは、ビールの新しいスタイルとして認められたりられていなかったりの段階で大きくはAmerican IPAやIPAに含まれるとのことだったので、そこは納得。ここでいったん結論づけることにしました。自分のもっとも好きなビールのスタイルはNew England IPAであると!

ちょっと高い(と言っても1パイントで1200円くらい)ことを割り引いても、衝撃的に美味しくて、忘れられずに数週間後にMeanwoodにある同じお店に来訪しました。1度目の訪問時は、友人との食事の待ち合わせの時間つぶしだったため1杯で出てしまったのです。しかし、時すでに遅し、その時にはもう別のタップになっておりBloomはありませんでした。その後、ネットで探して缶を購入し飲みましたが、美味しいもののタップで飲んだあの衝撃には遥かにおよばず。ブルワリーまで直接行ってみよう!と計画しましたが、自分の住んでいたLeedsからVERDANTのあるFalmouthまではクルマでまるまる1日かかると分かり断念。その後、飲み歩く中でVERDANTのものを見つけたら必ず飲むようにしていましたが、どれもクウォリティは高かったもののBloomとの出会いのような衝撃はありませんでした。Bloom、いつかまた飲みたいビールの筆頭です。

まるで初恋のエピソードみたいに、出会いや想い出エピソードを思い返し楽しむことが出来るのも、クラフトビールの醍醐味の1つだと思っています。令和でも美味しいクラフトビールにたくさん出会っていきます!

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