これまでしてきたバイトの話

これまでしてきたバイトの話


ガスト編

初めてのバイトはファミレスのガストだった。

ある時に子連れの女性が気まずそうな顔で「あのさ」と声をかけてきて、
直感的にこの雰囲気はクレームだなと思ったので、
穏やかに穏やかにと心がけながら話を聞くと、

「スタッフの男性の髭の感じが妙に嫌だ」という内容だった。

スタッフの男性とは誰なのか聴くと、店長だった。


「伝えておきます」とだけ伝えてスタッフルームに戻ったが、
店長に「髭の苦情が来てます」なんて言えるわけがなかったので、
その日はとにかくエビフライのことだけを考えてバイトを乗り切った。

家からバイト先までが遠すぎてすぐに辞めてしまったので、
それしか思い出がない。


デニーズ編


○東大おじさん


デニーズに毎日来る常連の男性がおり、
その男性から名指しで席まで呼ばれることがあった。

「今からあなたに東大の問題を出します」と毎回言われる。
今思うと変な人だと思う。


テーブルの上にピュレグミ、クオカードが毎回置かれ、
全問正解したらクオカード、一問でも外れたらピュレグミが贈呈されるシステムだった。

当然全問正解するわけがないので、毎回ピュレグミをもらっていたのだが、
段々とお菓子の量はピュレグミ一つから福袋ぐらいの量にまで増えていき、出勤するたびに大量のお菓子をもらっていた。


その席に長居してしまうと仕事が回らないため、5分経つと他のスタッフさんがわざとコールを鳴らして私を引き戻す、というのが日課であった。


○全てを床にぶちまける


ある時に全てを床にぶちまけたことがあった。

お盆の上に何が乗っていたかまでは流石に覚えていないが、多分ハンバーグとかもぶちまけてしまったのではないかと思う。

ぶちまけてしまった時、「終わったな」という率直な絶望と一緒に、

床に散らばった料理を見て「打ち上げ花火の床バージョンみたいだな」と思っている自分がいることに気付いて、
こんな時でも新しい発見に興奮している自分が気持ち悪くて、とてつもない自己嫌悪に襲われた。


○だいすきな先輩の話


いつも私に本当に優しくしてくれる女性の先輩がおり、私はその先輩のことを「神」と呼んでいた。

私が仕事でミスをすると、「ははは!間違えちゃったね、いいよいいよっ」と流してくれたり、

「あれ、髪の毛切りましたか?」と声かけると、ものすごく恥ずかしそうにして「う、うん。でもちょっと切りすぎちゃって似合ってないよね」などと言う。

似合ってましたよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バイトを辞める時に、その先輩の連絡先を聞かずに辞めてしまったことだけが心残りである。なぜかいつもいい匂いがするので、リラックス効果のある優しい女性だった。


カレーCoCo壱編


出勤中にお菓子を食べているところを目撃されて、すぐクビになりました。

特に思い出はないのですが、今でも大好きなお店です。
(言い訳になりますが、高校のあとで空腹が酷く我慢できませんでした)


いかがでしたでしょうか。
他にも上京した後にアルバイトはしていましたが、とりあえず長野県にいた頃のバイトの記憶を思い出しながら書いてみました。

皆さんも仕事をしているとミスや落ち込みがあるかもしれませんが、
私はお菓子の無断飲食でクビ、床に全てをぶちまける、などたくさんの愚行を犯していますから、そんな人もいるんだなと思って少し元気を出してもらえてたら嬉しいです。

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