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クレドポーボーテの3諭吉ファンデ考察

ついに噂のファンデーションをお迎えした。

何が噂なのかというと、なんといってもその価格設定である。諭吉が3枚分というのだから驚きだ。

2017年の発売以降、数多くのモデルさんや美容家、様々な美容賢者を虜にしてきた当アイテムは、過去に三苫愛さんや松田未来さんといった、個人的にも大好きなヘアメイクさんがオススメしていたこともあり、ずっと気になってはいた。

しかしながら、この強気な価格に加え、カバー力がそこまで高くないというのもよく耳にしていた。ここ数年肌トラブルに悩んでいた自分には、カバー力がないファンデーションなんて無縁なものと認識し、欲しい気持ちに蓋をしていたのである。

それなのになぜ今回購入に至ったのかというと、ここ数年私を悩ませていた酷い肌荒れが、ようやく落ち着いて来たからだ。

肌が以前より綺麗になったことで、カバー力のあるものよりも、軽い付け心地で、肌への負担感が少ないものを求めるようになった。そして、理想のファンデーションを検証している中で、ふとこのファンデの存在を思い出してしまったのである。

3万円もするファンデーションを買うだなんて、正直勇気が要ることだ。カバー力が然程高いわけでもなく、素肌感が透けて見えるのであれば尚更。だからこそかなり慎重になった。サンプルも何回か試させてもらい、付けた後の経過や気候など、様々なシチュエーションで使用して検討した。サンプルの使用の度に驚かされたのが、クレンジング後の肌のモチモチ感。使うたびに綺麗になるというのは、あながち嘘ではないようだと実感できた。

何度も悩んで購入に至ったこの高級ファンデーションの実態について、私なりの考察を綴っていきたいと思う。


1.ル・フォンドゥタンとはどんなアイテムなの?

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▶cle de peau beaute
 ル・フォンドゥタン オークル10
 SPF20・PA++ /(税別)30,000円

カラー展開は全部で7種類。今回私が購入したオークル10は標準色ではあるが、比較的明るめの色だと思う。私自身、比較的肌の明度が高く、「色白さんだね」と言われ続けてきたが、これより更に明るい「オークル00」はやや明るすぎる印象を受けた。ちなみに、発売当初の2017年ころにサンプルをもらった時は、オークル20が標準色と聞かされたような記憶がある。

コンセプトは「The Queen of Foundation」。
培われてきたスキンケア技術に学びながら、初めての処方技術と匠の技を採用したというそのファンデーションは、極上のテクスチャーや、スキンケア効果、肌そのものを美しく見せるクリアな仕上がりを叶えてくれる、そんなアイテムだ。

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キラキラの、まるで宝石みたいにラグジュアリーな容器は、見ているだけで心が満たされて、贅沢な気持ちになれる。スパチュラを立てかけられる、専用の台まで入っているのには笑ってしまった。もはやコスメの域を超えた、芸術品にすら思てくる。


2.ル・フォンドゥタンの特徴は?使い方や相性の良い下地を考察


オイルをゲル状にすることによって【肌ノイズをぼかす効果】と【潤いを感じる奥行きのあるツヤ】を実現。肌に纏えば、たちまち自然と肌が綺麗な人のように仕上がる。まるで本当に湯上りのお肌みたいな、つるんとしたツヤ肌になれるのがうれしい。

加えて、優れた乳化技術を採用していることで、従来難しいとされていたスキンケアオイルの安定配合が可能になったのだそう。それにより、ファンデーションに必要な粉末の使用量をおさえることに成功し、まるでスキンケアのような使い心地を叶えてくれる。

使い方は2通り。スキンケアの延長として、そのまま使っても良し、下地を塗布した上から使っても良し。使用量のパール粒大程度をスパチュラですくって肌に点置き。放射状に丁寧に馴染ませていく。

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スキンケアの延長として下地なしで使用しても良いとのことだが、私の美肌レベルでは、上記画像の通り、やや肌の粗が目立つように感じた。個人的には、素肌感を残した仕上がりが気分なので、この自然な仕上がりに充分満足ではあるが、せっかくなので下地を使用したときの仕上がりについても言及していきたい。

今回検証に使用したのは、以下の4つ。

POLA BA ライトセレクター

これは下地ではなく日焼け止めのため、白色のジェル状。上の画像でも使用している。

Amplitude コンプリートフィットクリームベース

色はベージュ系のしっとりした下地。

クレドポーボーテ ヴォワールコレクチュールN

色はライトベージュ。瑞々しくつるんとした肌に。

ローラメルシエ プライマーN(旧)

リニューアル前のサンプルしかもっていなかったのが残念。透明なピンク色の下地。


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上から時計回りに見ていくと、まずPOLAの日焼け止めを使用した場合は、下地としての肌色補正の効果がないことから、やや赤みが残ってしまっていることがわかる。

続いてアンプリチュードの下地を使った場合、こちらは程よく毛穴やくすみをカバーして、非常に自然な仕上がりになった。

ローラメルシエの下地を使用した際は、ツヤ感はあるものの、くすみ肌のような仕上がりになってしまった。クレドポーボーテと同じ資生堂系列だが、相性はあまり良くないように感じた。※個人差があります。

最後に、同じクレドポーボーテから出ている下地を使用すると、下地による肌のトーンアップ効果も見られ、この中では一番肌がきれいに見える仕上がりになった。とは言え、この下地も税別で6,500円するため、もう少し手ごろで相性が良いものを見つけたいところだ。


3.ル・フォンドゥタンを使ってみて!実際に購入してみた感想


実際に使用してみると、まず感じるのがとにかくなめらかなつけ心地であるということ。日中のお肌がしっとり潤いで守られているようなのである。それでいてクリームファンデにありがちな重たさや皮膜感がないから、まさにスキンケアしたての心地よさが1日中感じられる点が、これまでになく、優れていると感じた。

マスクだと、クリームタイプなのもあって多少のヨレはあるが、つけてるのを忘れるくらいの軽やかさだから疲れないし、嫌な感じはしなかった。

ただ、カバー力についてはそこまで高くないため、しっかりお肌を作り込みたい人や、がっつり肌トラブルを隠したい方には向かないかと思う。

そもそも、このル・フォンドゥタンは、

『つねに史上最高レベルの美肌を目指す、美意識の高い方の期待に応える』

というのを前提にしているアイテムので、ある程度肌トラブルがない、地肌を活かしたい人がターゲットにしているはず。

このように述べると、筆者の肌がきれいなの?と誤解されてしまうかもしれないが、画像の通り決して美肌というわけではない。素肌感のある仕上がりが好みなので、肌の赤みや薄いシミくらいならこれで充分だと感じた。

ちなみに、クレドポーの6万円クリーム、ラ・クレームに色がついたよう、といった口コミをよく見かけるが、同じような成分が入っていたとしても一般的なファンデーションと構成自体は大きく変わらないかと思う。もう少しかみ砕いて言うと、『スキンケアクリーム』の処方よりは、『ファンデーション』の処方に近いということだ。

従って、スキンケアクリームと同等の美容効果を求めるのは酷だと思う。だってどうしたってこれはファンデーションだもの。それでも、日中このファンデーションを使用した時の負担のなさと言ったら!クレンジング後のお肌がモチモチした潤いで保たれているのは一体どう表現したら良いんだろうと思うくらい、瑞々しく、疲れがないのだ。


4.まとめ


ここからは完全に余談になるが、個人的にはプラシーボ効果って最強だと思っている。化学系のメーカーで働いていながら、なかなか大胆な発言かもしれない。

正直なところ、これと同じファンデーションでもチープな容器で販売することだってできたはずなのだ。こんなにきらびやかな容器ではなく、チューブタイプだってよかっただろうし、スパチュラを立てかける台座も不要だろう。

だけどきっとそれじゃここまで話題にはならなかったし、こんなに人気にはならなかったとも感じる。

見た目の美しさや、高価なものを買ったという充実感や満足感、そして実際に手にしたトキメキや高揚感は、少なからず私たちの肌実感にも影響してくるはず。臨床試験の際に、水を化粧水と言って使わせた際に肌の状態が良くなったというのはよく聞く話だ。

もちろん処方技術の素晴らしさもあってのこと。この粉感を感じさせない滑らかなテクスチャーや、ふんわりと肌をきれいに見せてくれるという技術はこれまでにないラグジュアリーな使用感をかなえてくれた。そこにこの一見無駄なような豪華なビジュアルが加わることによって、ル・フォンドゥタンがル・フォンドゥタンになるのだ。このラグジュアリーさは、必要不可欠な要素なのである。

5.追記

このル・フォンデュタンは、毛穴カバー力があまりないと思う。上記の写真で少し毛穴がきになったこともあり、毛穴がフラットになるアイテムを追加で使用してみた。

m.m.m スキンスムーザーLA(数量限定色)

色味は数量限定のラベンダーだが、こちらは色補正効果はそこまでないように思う。「塗るあぶらとり紙」と言われるほどの皮脂の抑制効果や毛穴をフラットに整える効果が主な特徴なアイテムだ。

ぜひ以下のリンクからビフォーアフターをご覧いただきたいと思う。日焼け止めとル・フォンドゥタンの間にこのスキンスムーザーを挟むだけで、仕上がりの美しさがずいぶん変わる。


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