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上を向いても 下を向いても

4月、桜が満開になる頃、学校でも仕事でも環境が変わる時期。これまで、必ずしも楽しい変化だけではなかった。

重たい気持ちで桜の季節を過ごした年は、きっと下を向いてばかりいたのだと思う。気づいたら、桜は散っていた。そして、目線より下に咲いているツツジが満開になっていることで、春から夏に変わろうとしていることを知った。

本当はいつも上を向いていられたらいいのだと思う。

ただ、それが上っ面なのだとしたら、自分の内側と外側の距離が離れていくだけで、それを続けていくことはよいことばかりではない気がするのだ。

それでも、表情を取り繕おうとするのは、周りの印象が気になるから。

下を向いて無表情な人より、上を向いて笑顔の人のほうが印象がよいのは明らかで、自分自身も他の人に対してそう思ってしまうことがある。
その一瞬だけで評価されたくないし、したくはないも思っているのに。

だからこそ、下を向いているときの私も受け入れてくれる人は大切にしたい。

ツツジが咲く季節になると、毎年そう思う。

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