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権利を自ら手放さないで✋頑張れ研究者。ポスト団塊世代の女性は二階級特進されるべき。Tw…

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権利を自ら手放さないで✋頑張れ研究者。ポスト団塊世代の女性は二階級特進されるべき。Twitter @mkepa5

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  • Povery in academia

    日本で若手の研究と生存の両立がどうやったら可能になるのか、考えています。「三人寄れば文殊の知恵」で助かってます。アイディアいつでも受け付け中。よろしくね。

  • Wrecking Ball into Sexism

    Sexism in STEM🖕

  • その他の本当に個人的な事

    その他の本当に個人的などうでもいい事なので読まなくていいです。

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これでも勝ち組です -若手研究者の生存と研究、両立させてもらえますか?1

若手研究者の直面する貧困と性差別をどうにか直そうとしているmkepaです。可及的速やかに直す方法を画策し、この3週間、諸方面に問題提起し情報収集を行ってきました。気に留めてくれた人々やその紹介で出会った人達と意見交換した結果、少し方向性が見えてきました。 ※ここで若手研究者とは、博士課程研究者(修士号は取得済みで博士号をとる前)・ポスドク(博士号をとった後)を指したいと思います。 日本の研究者をとりまく制度は多くの研究者の人権を取り上げています。本当に奇妙で異様です。業界

    • 演奏家の雇用環境が研究者と同じすぎる話

      この前、演奏家(オーケストラ楽器)の友人と話していて、研究者と音楽家が置かれている不当な状況が似ていることを再確認してしまった。 (研究者がフォローフォロワーに多いTwitterアカウントでの投稿を編集しているので、音楽家の皆様には釈迦に説法というか、何かすみません) (私の脳内で大体こんな感じだと思っているというのでざっくり話すと) プロのオーケストラは基本定年制で正規団員の定年退職で空きが出るとオーディションがある。クラシック若手演奏家は音大卒業後そういうものを目指し、

      • 女性差別の継承を”断じはしない”メッセージは、「女子学生からのみ」研究者を足場とするキャリアプランを奪い得る

        十年以上前だったら、あれをライフハックとしてやっていた女性はかっこよかっただろうと思うし、自分も当時に生まれていたら「そうやって乗り切っていくぞ」と張りきっていたと思う。でも今は、これまでの様々な市民の不断の努力の結果、もうその段階からようやく、すべての人に平等な高等教育の機会の均等を求め、女性差別自体を厳しく追及する動きが、やっと、やっと、現実味を帯びてきたんですよね。 そういうものに救われつつも、男性と同等に扱われることを主張するだけで50%くらいの確率で酷いことを言わ

        • 数理科学科でのジェンダー小噺

          今日は母校の理工学部一年の学科分け説明会を手伝いに行き、その後数理男子会(懇親会)に参加してきた。数理科学科への一年生の訪問者は約80人のうち女性は4人だけだった。女子学生の訪問以外でも、否応無くジェンダーの話題になった(これだけでかなり進歩を感じる)。 教員、学生の同期、後輩など、十数人の男性の中で私一人が話していても、耳を傾けてくれたり、思い当たる事を話してくれたり、共感してくれたり、こういうことは一年前では考えられなかった。 男性でもそのような「ジェンダー問題解決

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        • 女性差別の継承を”断じはしない”メッセージは、「女子学生からのみ」研究者を足場とするキャリアプランを奪い得る

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          「研究力低下のほんとうの理由」文科省要請でのスピーチ〜全院協の要請行動2019に参加しました〜

          どうもmkepaです。 一昨日、全国大学院生協議会の主催する省庁、議員、政党への要請行動に参加してきました。 文科省要請の際に数分スピーチの時間があり 「Change Academiaでこれまで活動してこられてお感じになっていること、例えば文科省の高等教育・学術政策や就職・ポスドク問題にたいする問題意識、あるいは把握している実態などを、お話しいただけないでしょうか」 とのことで、お話する機会を頂きました。 そのとき発言した内容を以下に残しておきたいと思います。 「研究力

          「研究力低下のほんとうの理由」文科省要請でのスピーチ〜全院協の要請行動2019に参加しました〜

          若手研究者支援・最近のいい話(オンラインニュースまとめ)

          大学院生・若手研究者支援について、Change Academiaを初め、個々の大学院生が活発に発信するようになった影響のせいか、最近政治家やマスメディアでも取り上げられる頻度が増えてきた。特に今日、2019年11月11日は何だか大漁である。Twitterではその都度拡散しているが、ここにまとめておきたい。 1.総合研究大学院大学の長谷川眞理子学長のインタビュー 『減る博士課程進学 打開策は? 長谷川眞理子さんに聞く』 朝日新聞の嘉幡久敬記者による、総合研究大学院大学の長谷

          若手研究者支援・最近のいい話(オンラインニュースまとめ)

          家父長制PI

          家父長制はパターナリズム(paternalism)ともいわれる。父と子の関係にしばしば見られるような、他者の利益を名目に他者の行動に強制的に干渉しようとする考え方のこと[3]。父親が小さな子供のために、よかれと思って子供の意向をあまり聞かずに意思決定することから来ている[4]。 (「家父長制」Wikipedia 最終更新 2019年4月30日 (火) 13:52) 日本には家父長制PI(=主任研究員、ラボ長)が本当に多いと思う。家中(ラボ)では労働者の権利もなければ、賃労働

          家父長制PI

          身体性は無視できない。ソフト面での貧困院生の窮状〜物資・芸術支援も大歓迎。

          来月修論が終わったら秋からまさかのプー太郎になることが決定したmkepaです。何だか某団体の発起人になってしまいました。集まってきた院生たちが有能ですごいです。皆苦境のなか才覚を発揮していて感銘を受けています。 新しい賛同者、院生の参加者も常時受け付けていますので、どうぞお気軽に連絡下さい。 その団体主催で、秋〜冬に「2019年時点での日本の若手研究者(特に院生)の直面する問題レビュー」を趣旨としたシンポジウムをやる予定なのですが(何故やることになったかというと行政やメディ

          身体性は無視できない。ソフト面での貧困院生の窮状〜物資・芸術支援も大歓迎。

          「都市型男尊女卑」とアカデミアにおけるミソジニー

          日本人男性の女性差別の中でもタチが悪いのが都市型男尊女卑。いわゆるお受験エリートで、中学受験の成功体験が人生の支えになっている人々によるものだ。生息域は主に東大理系およびそれに準ずる男性集団。父親は同様の属性、母親は専業主婦で、彼らにとっては女子大は彼女候補のプールだと思っている。周りも同質なので認知の歪みに気付かない。 この手の連中は、漏れなく選民思想に汚染されている。勿論ジェンダー観だけが無事なわけがない。「男=選民」という潜在意識から、女が非選民に見える。有能な女性が

          「都市型男尊女卑」とアカデミアにおけるミソジニー

          自然科学の知は本来、誰かのものではない。

          「知財の獲得は技術開発の根幹である」 この記事では、技術が全てであるベンチャー企業が大企業に搾取されたり勝手に企業秘密を奪ってしまったりという例が取り上げられていた。「中小企業 対 大企業」という構図である。 「公的機関 対 民間企業」という構図でも同じことが起きる。国が公的に研究を保護、つまり出資しないと、同様の搾取が起きる。貧しい公的機関は、出資元である民間企業に対して立場が弱くなり、対等な共同研究は難しくなると思う。知という、研究者唯一の交渉材料を全て吸い尽くされて

          自然科学の知は本来、誰かのものではない。

          国への要求第0版 -若手研究者の生存と研究、両立させてもらえますか?2

          前エントリーでは、博士課程研究者が応募できる奨学金の中で一番良いとされている「学振DC」について、ざっくり書きました。お分かりの通り、どうみても改善の余地だらけです。伸びしろしかない。応援すればする分だけ立ち直ります。 で、初手として国側に要求したい、学振DCの改善方法を簡潔に提案します。 要約 1.最低賃金上昇にともなう支給額の引き上げ 2.研究奨励金への課税停止 3.社会保険加入、その他社会保障の見直し 引上げや社保加入のために必要な増額分の予算を付けてほしい。 1

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          はじめて参議院議員会館に入った

          どうも。若手研究者が直面する貧困と性差別、その二つの問題をどうにか直そうとしているmkepaです。修士課程の学生です。数学をやってます。マスターの学籍はフランスにありますが、博士からは日本に戻ります。その後は知りません。ここ一年は貧しくてクレジットカードの分割払いでなんとか凌いでいますが、この前通勤定期(半年88000円)を買ったら、分割払いすら支払いが追い付かなくなってきました。生活が苦しくて、でもこれでも私ってこの世代の若手研究者の中ではすごく恵まれている境遇なので、「な

          はじめて参議院議員会館に入った

          長すぎたキャプション

          私はまだ修士課程在籍中で、秋から博士課程に行く予定なのですが、ここ1年くらいアルバイトで食いつないでいて、非正規雇用歴はたった1年ですけど、既に経済的な理由で疲弊しています。 でも、私はまだマシです。これまで利子付き奨学金だって借りてないし、自分の尊厳を犠牲にして頭下げれば金を貸してくれる実家もあります(諸事情で下げるわけにいかないけど)。アルバイトだって、研究のアルバイトです。飲食店とか塾とかコンビニみたいな実働があって研究が出来ない、というわけではありません。しかも、そ

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          若手研究者の窮状(序)と、金ダライ

          先日、理数系の博士課程の先輩(男性)と、若手研究者の貧困について話していたときのことだ。 「学振(DC1)の条件は本当に酷い。地方出身で東京で一人暮らしをしている学生にとっては、特に酷すぎる。実家が金持ちじゃないと無理だよね。」 という話題だった。 学振(博士課程学生向けの給付型奨学金のようなもの、月20万支給。後述の通り本当に条件はヒドイのだが、これ以外ほぼ選択肢がないので皆必死こいて応募書類を書く。「10回以上推敲すれば採択率アップ!」とか「絶対に通る、学振の書き方」み

          若手研究者の窮状(序)と、金ダライ

          子持ち男性の育休未取得はキャリア競争における不正。女が一人で「ライフイベント」を迎える?そんなわけあるかよ…。

          この前、個人研究費の説明会に行ってきたのだが、プロジェクトの責任者の40代半ば〜50代の男性教授が 「ちょうど応募資格に当たる30代くらいは、女性はライフイベントが重なりますから、」 と言っていた。身構えてはいたものの、 (うわぁ…やっぱり言ったよ…) と。すごく残念だったし呆れた。 (この人の周りにはバリキャリシングルマザーしかいなかったんだろうか…?) (知り合いの男性は一人も結婚とかしていなくて、それが普通だと思っているからだろうか…?) (まさか、この人子

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          セクシズム撲滅計画 in Japan

          このnoteの筆者はmkepa、神奈川生まれ東京近郊育ちの理系大学院生である。 このnoteは、mkepaがfacebookで女性蔑視的な社会慣習について批判をしていたときに、高校生の頃習っていた予備校講師の先生とやり取りしたことがきっかけで開設された。 その時やりとりした先生(男性)は、某大手大学受験予備校のトップクラスで長年物理を教えていて、東大を目指す高校生、高学歴の女子校・男子校(・共学校)の学生を間近に見ている中で、敏感に女性差別を察知、観察してきた。 大学

          セクシズム撲滅計画 in Japan