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お姉さま方は疲れていないのか?

縦塗横抹日記5

 編集者やライターは、人脈というものにこだわりがある。仕事に直結するからだ。芸能人や企業の社長や重役などとの関係を大事にする人もいれば、特定の業界にこだわって知り合いを広げていく人、普通だとなかなか知り合えない分野の人とのつながりを掘り下げていく人もいる。人脈が広いにこしたことはないけど、狭くても深いほうが仕事にもプライベートにも大切なのは、どんな仕事でも同じだ。特に、仕事上での貸し借りはとても面倒なので、気を付けているつもりである。

 という話から始まったが、今回の日記は、「最近のお姉さま方の発信について」である。

 僕は普段からネタ集めと称して(実際に機会があれば記事や本にもしたいから)、自分が面白いと思った人に、さらに面白い人を紹介してくださいと頼むことが多い。3~4年前だったか、お堅い会社に勤めていて僕の担当だった同年代の女性が、郊外の支店に転勤になると教えられた。もともと顔が広いし、それまでも何度か飲んでいたのもあり、面白い人を紹介してください、一緒に飲みましょうとお願いすると、喜んで引き受けてくれた。で、十数人を紹介してくれた。そのほとんどが女性で、様々な啓発セミナーで知り合った人たちだった(啓発セミナーがわからない人はググればいっぱい出てきます)。啓発とは書かれていないがメルマガが届くものだったり、オンラインのトークとか懇親会とか勉強会とか、様々な方法で行われているし、必ずカリスマの先生がいてセミナーと言うと怒られるかもしれないが、これはそういうものではないか? と思えるのは本当にたくさん存在している。

 で、紹介された人たちが何を信じているのかとか、僕は実はあまり興味がない。僕も誘われたりしたし、そのシステム自体は学んでみたいと思っているので、時折、その後の状況を聞いてみたりしていた。そうこうすると、様々に勉強しているお姉さま方(ちなみにすごく若い人もいるし男性ももちろんたくさんいるのだがここでは「お姉さま方」の話である)とはたいていSNSでつながることになり、彼女たちの日々の考え方を、毎日、私も知ることになる。お姉さま方の毎日の発信は、面白いとは思うけど、昨日と今日の区別が難しい。いや、先週と今週でもいい。そして、毎日の発信を複数見ることになる。そして僕は思うのだ。

「お姉さま方は、毎日、こんなに素晴らしい話を書いていて疲れないのだろうか?」

 僕は前向きな日もあれば後ろ向きの日もあり、あのやろう、ぶっ〇すと思う瞬間もあり、これが幸せかと今を嚙み締める瞬間もある。もちろん頭の中が濁ったピンク色で充満する日もある。そうか、ここまで書いて思いついた。そういうマイナス思考を吹き飛ばすためにやっているのかも。そうかそういうことか。

でも、そういうお姉さま方の頭の中がピンク色に染まる瞬間に、僕は話をしてみたいと思っている。

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雑誌業界で25年近く仕事してきました。書籍も10冊近く作りましたが、次の目標に向かって、幅広いネタを書きためています。面白いと思ったらスキをお願いします。