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REC記

さて、室町は現在REC期間に突入。

レコーディングというものは、いままさに演奏している当人は必死であるが、見守る周りの者たちはそのプレイを聞きながら、「これはやっぱり夏な感じやなあ。めっちゃええなあ。MV撮るんやったら海辺で水かけあわなやなあミキくん」などとほざきつつ、プリングルス(サワークリームオニオン)を片手に冷房の効いた部屋で放屁する、というような呑気な一側面もある。

ここのところセルフレコーディングにいそしむ私だが、今回ドラムとベースをとっていくにあたっていつもお世話になっているスタジオSIMPO・コイズさんにお願いした。

ドラムのレコーディングというのはなかなか難しい。

知らない人もいるだろうから少し説明しておくと、エレキギターなどはアンプに向かってマイク1本立てて試行錯誤するだけでも最低限の音にはなりやすいわけだが、ドラムの場合はそうはいかない。ハイハット、スネア、タムにバスドラ、シンバルなど、楽器の数が多いために、複数のマイクを立てる必要がある。また少ないマイクの本数でもとれるが、いい音や狙った音にするのは難しい。マイクの立て方や、部屋の環境などが、他の楽器よりもレコーディングに影響してくるのである。そしてそれらを技術と経験と勘を駆使して、求める音へと近づけていってくれるのがプロのエンジニアさんだ。

そんなわけで、今回もコイズさんにお願いして録ってもらったのである。「この曲のここんとこみたいなスネアにしたいです!」「もっとまな板のような音にしてください!」「もっと不良っぽい感じに!!!」などと好き勝手いいながら、レコーディングしていった。(ありがとうございました)

ドラムやベースなどのベーシックが録れたら、続いてはギターやボーカル。また、その他ライブではできなかったアレンジなどを考えながら、いつもの6人編成では居ない音を入れてみようなどするターン。

先日はパーカッション大好き人間、岸くんとレコーディング。

キューバ音楽への愛が炸裂した末に、昨年キューバへとラテン留学にいってきた彼は、さながら引っ越し、車の中にたくさんの楽器を詰め込んでスタジオへとやってきた。朝10時からスタジオを設定していたが、機材搬入のために30分を要するとのことで9時半に集合(でも遅刻したごめん)。まさかそんなにかからんだろうと思っていたが、2人がかりでもスタジオと車の間を2往復ほどすることに。それが全て自分の楽器だというのだから驚きだ。よくこんなに集めたものだ。

コンガのRECからスタートした。

打楽器と言えど、チューニングの必要がある。ギターなどの弦楽器ほど気にする必要はないが、楽曲のなかでずっとなり続けると、ちょっと気持ち悪いな~という場合もあるため注意する必要がある。

岸くん曰く、ライブなどの場合だと、コンガやボンゴなどなど、どちらかというと音程がハッキリしている打楽器をずらっと並べて演奏していると、楽曲と関係なく、自分のセットの中だけで不協和音になってしまう場合もあるという。おおお…。

この日スタジオで話していたのだが、コンガとボンゴは名前的に逆な気がしてしまう。

良く似た名前だが、胴が長く大きなほうが「コンガ」。股に挟んで演奏することもできる小さなほうが「ボンゴ」だ。「コンッ♪」と聞くと、ちょっと小さくてかわいらしい印象で、「ボン!!」というと、ちょっと低い音で強い印象がある。どう考えたってボンゴの方が、大きいだろう。しかし逆なのである。

そんな感じでちょこちょことレコーディング中。しかし完成にはもう少し時間がかかりそうだ。諸君、気長に待っていてくれたまえ。

あ、そうだ。まえここで話してた、私がBGMを制作したミニドラマが放送スタートとのこと。

曲が完成してから振り返ると、このnoteの内容がまさか制作に反映されているとは思えないが、まあこんなことを言いたがる時もあったと。そんなことである。

https://tver.jp/feature/f0037284

篠田麻里子さん出演『鷹からマリコ~野球も私も“裏”がある~』(RKB毎日放送)。野球中継と次のコンテンツとの特別中継ぎドラマ枠 “リリーフドラマ”。試合が早く終了した際放送。第1話はTVerでチェック⚾️

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