「こうするべき」なんて言うのはおこがましい話で
近所の行きつけの焼き鳥屋さんがあるんですけど、この前、遅い時間に飲んでたら閉店の時間になったので、
カウンターにいた常連さん2人と、マスター、バイトの子の5人で少し話をしてたんです。
そのバイトの女の子が、19歳の大学生なんですけど、僕ら常連客に相談をしてきました。
新しいことを始めようかと思っているけど、時間やお金の問題が、みたいな話から、苦しんでいる友人の話に、さらには自分はダメ人間だとか、そういう話をされたんです。
もちろん、いつもお世話になっているお店の子ですし、真面目に相談をしてくれた以上、しっかりと答えてあげました。
他の常連さんも、それぞれの年代や経験から、いろんなことを話しました。
こういう話はお酒が進むんですよね。笑
我ながら、僕らのアドバイスは結構良かったんじゃないかと思います。
やりたいことがあるならやればいいし、ダメだったらやめればいい。
一度決めたらやりきらなきゃいけないなんてこともないし、打ち込むものがなくても自分を否定する必要はない。
お金が問題なら大人に頼ればいいし、それを無理に返す必要もなくて、自分が大人になった時に下の世代に同じことをしてあげればいい、とか。
ただ、学生時代にしかできないこともあるからそれはとりあえずやればよくて、とはいえ大人になってから何かを始めて遅すぎるってことも意外とない、
みたいなことを偉そうに語った気がします。
まあ、その子はとても良い子ではあるんですが、何を言われてもすぐ「でも、~」って出来ない理由を返すので、少し厳しいことも言いましたが...
ところが、そんな感じで熱いトークが繰り広げられている中、常連さんの1人が途中からあんまり話してないんですよね。
その人も結構若くて、大学を中退して独立してデザイン系の仕事やってたりしてる方なので、僕が「もっとアドバイスしてあげてくださいよ」って言ったんです。
そしたら、「いや、ぶっちゃけどうでもいい笑」って言われたんです。
ああ、確かにそうだよな、それもひとつだって思いましたね。
別に他人がどうしようと知ったこっちゃなくて、やるもやらないも好きにすればいいんです。
もちろん、聞かれたことに関しては最低限の自分の考えを話すけど、
そこに正解なんてものはなくて、結局自分で決めて自分でやるしかないんですよね。
結局、他人に「君はこうするべきだ」なんて言うことがもう既におこがましいと思うのです。
実際、僕らも「こうするべきだ」という言い方は言い方は基本的にしていなくて、
やってもいいし、逃げてもいい、ああしてもいいし、こうしてもいい、っていう表現ばかりしていたつもりです。
それしかできないですからね。
相手が大切な人であれば、全部肯定して、帰ってくる場所も用意してあげておくことが”支える”っていうことだと思うんです。
進む道を決めたり、逃げ道を塞いだり、それは他人がしていいことではないと思います。
時々、聞いてもいないのに「君はこうしなさい」とか言ってくるオトナがいますよね。
それがどんな成功/失敗体験に基づいているアドバイスだろうが、あるいはその人がどんなに偉くて凄い人だろうが、「うるせえよ」っていつも思ってます。
もちろん、その人の生き方・考え方・価値観から学べるものは積極的に取り入れますが、指図されるのもするのも違うでしょう。
皆好きなようにすればいいんです。
全部肯定すればそれでいいじゃないですか。
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