仕組み化

「仕組み化」できれば勝ちでしょ

先日、牛丼を食べに松屋に行ったのだが、その時にすごく悔しかったことがあった。

松屋は入り口の券売機で食券を買うスタイルで、前から何度も松屋には行ったことあったのだが、
その日ふと券売機の画面のすぐ上を見ると、さりげなくカメラが付いているのに気付いた。

がっつり目が合った。


「あー、やられた。こいつデータ取ってやがる。」と、はっきり分かってしまった。


顧客データを収集する手法には、例えば会員アプリに登録してもらうとか、レジで店員が見た目で判断して入力するとか、いろいろあるのだけれど、
大抵は一部の顧客のデータしか取れないか、データの精度が落ちるか、ものすごく手間がかかる。

ところが松屋のやり方だと、顧客のほぼ100%のデータを、誰の手間も増やすことなく取れる
むしろ会計処理やレジ締めにかかる時間も、券売機で削減できている。

今の画像認識の技術レベルは相当高いため、データの精度もかなり信頼できる。

後で調べてみたのだが、10代~60代の6段階での年齢層性別は確実に取っているようだ。
券売機に付いてるから、もちろんその顧客が何を購入したのかという購買データとセットにして分析するのも簡単だ。
おまけに、券売機の言語設定を変えることもできるから、言語圏別の外国人の割合まで一緒に分かる。


欲しいデータを確実に、手間をかけずに、自動で取る、そんな「仕組み化」が出来ている。
牛丼屋で顧客データを取るなら、これ以上ない上手いやり方だと思う。


これは、データ収集に限らず何においても言えることで、続けたいとか、スケールさせたいと思ったら、どうやって「仕組み化」するかを考える必要がある。
テクノロジーやシステムはあくまでツールでしかなくて、あくまでそれを使うだけでは上手くいかない。

それなのにかなりの人が、「システム化」=「システムを導入すること」だと思っているから、今の業務に無理やりシステムをねじ込もうとして失敗する。

そうではなくて、新しく作り直した仕組みにシステムを組み込むのだ。


ビジネス以外でも、自分の中で習慣化したいと思っていることがあるのなら、
習慣化ではなく、毎日それをしてしまう「仕組み」を1日の中に組み込む方法を考えてみると、案外上手くいくかもしれない。

全く努力をしなくてもそれが出来る「仕組み」を作るために、必死に努力するのだ。

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