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ソリューションは3つある ~改善・解決・解消~

問題に対するソリューションには、「改善策」「解決策」「解消策」の3つがある。

例として、飲食店において現金を扱うことによる問題を考えてみよう。
現金を扱うことで、以下のような問題点が挙げられる。

・会計に時間がかかる
・数え間違いによるトラブルが起こる
・盗難や横領のリスクがある
・レジ締めに手間がかかる

こういった問題に対して、例えば「全ての商品の値段設定を500円単位にする」というのは「改善策」だ。
金額を数えるのが格段に楽になり、会計やレジ締めにかかる手間もずいぶん軽くなる。
今そこにある危機からの脱却、といったところだろうか。

しかし、問題を改善しただけに過ぎず、根本的な現金問題は解決されたわけではない。


そこで、「自動釣り銭機付きPOSレジを使う」「券売機を使う」というのは「解決策」だ。
現金を扱いながらも、その問題点をほぼ完璧に解決できる。
実際にこれをやるかどうかは、必要なリソースと実現可能性のバランスによるのだろうか。

これに対して、カードや電子マネーのみの決済に限定したり、事前にスマホで支払をしてもらう等、「そもそも現金を扱わない」というのは「解消策」だ。
問題の根本的な原因である現金そのものを排除して、問題そのものを解消してしまっている。
「そもそもこの問題って解決しなきゃダメ?」と常識を疑う柔軟な見方が必要になりそうだ。


このように、「改善策」「解決策」「解消策」を区別して考えるだけで、最低でも3つ以上のアイディアを出すことができる。

発想の幅がぐっと広がる上、区切りを作ることで思考を整理しやすい。
結論としてどの策がベストなのかは、そのときの状況次第ではあるが、
この3つは同じ線上にあるわけではないので、最初からはっきり分けて考えるべきだと思う。

自分で考えるときはもちろん、複数人で議論するときにも、この3つを区別するように誘導すると、スマートな議論にしやすいのではないだろうか。

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