キャリアって何だろう
キャリア論第一弾。 キャリアって何だろう。
全く関係ないが、何か新しい話題について議論するときは、まず使う言葉の定義を確認しておくのはとても大事なこと。
キャリアという単語にはそもそも2種類あって、英語で書くとcarrierとcareerがある。
carrierの方は綴りを見たら分かると思うが、「運ぶ」という意味のcarryに-erが付いたもの。
物理学でいうところの電荷担体とか、医学でいう保菌者とかはこっちだ。
careerの方はいわゆる職歴とか経歴という意味で使われていて、ビジネス系のネット記事やセミナーではよく出てくる言葉だ。
もちろん、このキャリア論で取り上げるのはこっち。
もともとcareerは、馬車(carriage)の轍(わだち:馬車が通った後に道に残る車輪の跡)が語源だと言われている。
carriageという単語もcarryから来ているような気もするが、とにかく、キャリアが轍から来ているとすれば、キャリアは未来に向かって伸ばしていくというよりも、自分が歩んだその後に刻まれるものであり、先を思い描くというよりも後ろを振り返るものだという認識の方が正しいかもしれない。
どんな人間も、キャリアの最後は「死」である。
死ぬ直前に自分の人生を振り返ったとき、その歩んだ道の後ろにはどんな跡が残るだろうか。
キャリアを考えるのは、受験や就活のときだけではない。
今自分が人生を歩んでいるこの瞬間にも、少しずつキャリアは刻まれている。
どれだけ曲がっていてもいいから、出来ればまだ誰も歩いていない道の上に、自分だけの轍を残してみたいものだ。
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