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【レポ】メルカリ 経営企画Meetup へ行ってきました

2018年11月9日、メルカリの経営企画Meetupに参加しましたので、ざっくり備忘もかねてnoteにまとめます。

イベントホームページはこちらです。

イベント案内にも書いてあるとおり、経営企画という部署はメルカリにはありません。
参加メンバーはFinanceと社長室のメンバーと、Gavanance(といってもこの方はこないだまでFinanceチームの方)であり、
ディスカッションや懇親の時間はあったものの実質はリクルート色の強いイベントでした。

タイムテーブルはこんな感じです。

ではタイムテーブルに沿って書いていきます。

19:00~受付

会場は六本木ヒルズのメルカリオフィスの一角。HRのメンバーが受付をされていました。
会場に着くや否や水……と思いきやキリン一番絞りを渡されるw
冒頭に乾杯を予定しているので!とのこと。ビール以外にもほろよいや、トップにおいてある社名の入ったお水もいただけます。

数えていませんが、おそらく40人弱来ていたと思います。参加している方の多くが私服で、ネット企業の方が多いんだろうなという印象でした。
年齢も大体30代だったかと思います。女性はほとんどおらず、意図はしていないでしょうがそこはバランスが悪かったですね。

19:30~挨拶・乾杯

時間になると、HRのメンバーがメルカリの会社について紹介。
歴史や企業理念に加え、売上と市場の展望、サービス紹介を行います。このあたりはIRで語られる内容と一緒ですね。
ちなみに僕は「冒頭で乾杯って言ってたのにいつ乾杯するんだよ」と思っていました。目の前にビールが汗をかいて待ってるのに。

会社紹介が終わると、パネルディスカッションに登壇するメンバーが現れ、簡単に自己紹介を行いパネルディスカッションのテーマを掲示しました。
このmeetupへの参加時に記入した質問事項を集計しピックアップしたものということで、このテーマに沿ってディスカッションを始めます。
……と、いうところで、「僕らもモノが入ってからの方が喋り易いので、乾杯しましょうか」ということで念願の乾杯。飲酒。久しぶりに飲むビールはまだ冷たくて美味でした。そして久しぶりすぎて酔いが思ったより良く廻る……気を引き締めてパネルディスカッションに集中しました。

19:50~ パネルディスカッション

Q1.メルカリが経営企画部を持たないメリットとは何か?
・縦割りにならず、業務と情報を広げることが出来る。特にメルカリは透明性が高く、slackで何でも見ることができるので、経営企画という組織の枠組みに嵌めることなく業務を進めることが出来る。
・将来必要になるかもしれないが今のメルカリのフェーズでは不要と思う。日々様々なことが起き、プロジェクトの粒度も様々なので、プロジェクトの合わせて今いるメンバーを柔軟に合わせて対応できている。よって今経営企画という部署をあえて作る必要を感じない。

Q2.メルカリの意思決定はどのように行われているか?
・毎週CEOを始めとした役員会議が設定され、そこで意思決定を行っている。役員会議の議題は事前にGoogle Docで役員自身がその日話したい事、決めたいことを記入しリアルタイムで更新している。会議出席者は事前に内容を読んだ上で参加するので、会議の場では最低限の議論で意思決定を行うことが出来ている。

Q3.メルカリではどのように予算を作っているのか?
・今まではトップライン重視の予算策定を行ってきたが、上場を機にトップライン以外のポートフォリオを意識した組み方を模索している。
・今のところ、スピード感を意識した経営を重視しているため、予算策定は緩い状況。
・予算の決め方としては、トップダウンではなく合議制の雰囲気が強い。Slackで常にオープンに会話しているため、トップダウンのような決め方はあまりない。また、明確な予算の基準がないため、事業やプロジェクト担当のモチベーションで配分を決めることが多い印象。

Q4.過去の振り返りやレビューはどのように行っているか。
・現在はアクセルを踏み込んでいる状況なので正直振り返りは十分できていない。ただし、基本的にユニコーンとなることしたやらない、という理念があるので、ユニコーンとならないと判断した場合はすぐに撤退している。

Q5.メルカリのカルチャーをどのように捉えているか。
・非常に透明性が高い。社長のスケジュールも見えるので、どこでだれと会っているのかわかる。勿論それを悪用することもできると思うが、そのような雰囲気はない。透明性について加えて言えば、基本DM禁止というルールもあるため透明性が担保されている面があると思う。
・良くない面としては、透明性が高く自由な常態であるため、無駄を切り詰めコストカットできるような面も多々あると感じている。ただし、これは今のメルカリのスピード感を損なう可能性もある為現状は問題にしていない。
・まだ設立5年と若い会社なので、社内手続きが整っていないので、時折そこでつまずくことがある。ここは改善しないといけないと考えている。

Q7.メルカリのどこに惹かれて入社したのか?
・元々いた企業は、一度大きく拡大した後に再度見直しをかけている状況だった(スクラップ&ビルド)。そのプロジェクトにかかわっていたが、実際にそのような改革ができるのは自分で会社を大きくした経験が無いと出来ないと思い、拡大期にあるメルカリに参画した。
・今まで多くの日本のネット企業が世界に挑戦したが、結局根付くことは無かった。けれどもメルカリには世界で戦える可能性があると感じ(特に単なる翻訳だけでないUI/UXを意識したローカライズ)、そこに加わりたいと思ってジョインした。
・今までの仕事では定量的な分析をすることが多く、底質的な分析や判断をする能力が足りないていないと感じていた。メルカリはベンチャーで量だけでなく質的な判断を行うことも多く、また上場直後で資金が十分にあるため積極的に投資できる状況にあるため、いろいろとチャレンジできると思い入社した。最後に働く人がおもしろい、というのもある。

Q8.入社前後のギャップはあるか。
・基本的にギャップは無い。思った通りだった。
・あるとすれば、予想以上に縦割りがなく透明性が高かった。

Q9.どんな人材を求めているか。
・とにかくいいひと(笑)。また、今後のやって来るであろう苦境にも耐えられる人。
・開拓ができる人。上場したと言ってもまだ未整備な部分が多い。
・実績がある人。また柔軟な人。

20:30~懇親会…は書くことないので、個人的まとめ。

ディスカッション全体としてはそこまで尖った内容は無かったと思います。
そもそも若い会社なので事業計画策定のノウハウも成熟しておらず、メルカリの成長を支える経営管理!といったノウハウ系の情報はほぼありませんでした。というかほぼほぼリクルートイベントでしたね。
懇親会で色々とお話しましたが、巷でエンジニアやデザイナーを積極的に採用しているという話がある一方バックオフィスも人足らずな状況という事でした。特にFinance領域が弱く、今回のイベント開催に至ったようです。バックオフィス系で気になる方は門を叩いてみると、面接はしてくれると思いますよ。

もう少しメルカリの雰囲気について個人的に感じたことを書くと、何度かネットベンチャーにはお邪魔したことがありますが、そこで感じる”おもしろいことをやろう”、”新しいことをやろう”と前向きに取り組んでいる姿勢を感じました。若くて従業員が1000名以下のネット企業勤務経験がある人はわかってもらえると思います。

余談ですが、コーディネーターの長利さんは元コンサル出身という雰囲気バリバリのファシリテーションでした。
ああ、こういうスタンスでディスカッションしたなぁ、と前職を少し懐かしく思いましたw

では。

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