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【やっぱり試運転】金曜の夜は…

ようやっと金曜日。
子供のころから金曜日が来るのが待ち遠しい体質は変わっていない。
土日休みが習慣づいているからだろう、この日を乗り切ればという思いがあふれてしまうのだ。

夜になれば、
タイガーマスクに狂喜乱舞した「ワールドプロレスリング」、
「俺の家の話」など魅力的な作品が多いTBS金曜ドラマ枠、
不思議な大人の楽しみを知った「タモリ俱楽部」、
関根勤さん個人をものすごく好きになった「TOKYOベストヒット」…
とにかく金曜夜は楽しいことのためにある解放時間だった。

できるだけ一人に浸っていたいから、金曜夜の誘いは断ってきている。
それくらいボクにとっての金曜夜は、自分のためだけに優先したい譲れない時間だったりする。

その気持ちをもっとも強くさせてくれたのが、
TBSラジオで深夜に放送されていた「極楽とんぼの吠え魂」だ。

2000年10月から放送が開始されたので、もう21年もはるか昔の話。
すでに社会人になっていたボクの疲れを癒すほどに、毎回大声でバカ笑いさせてくれる番組。
内容的にはフリートークで山本さんの話の逆ばかりを加藤さんが唱え、いつしかリスナーも山本さんをやり込めていく、という図式。
ちょっとしたミスを山本さんがすれば、なぜか当時公開中の映画のパンフレットを山本さんが自腹で購入してプレゼントをしてくれたり、と大いなるバカバカしさを本気でやっていた。

どんなに疲れていても体調が悪くても、この放送を聴いているとその2時間だけは不思議と元気を取り戻せる即効薬というか、一歩間違えばドラッグ的な要素を帯びていた。(個人の見解です)

そんな危険な匂いが漂う番組も何度か危機を迎えている。
詳細はWikipediaや直接検索いただければというのもあるが、
・学園祭事件
・写真週刊誌暴露事件
・Trick or Treat事件
しかし番組は継続。
武闘派リスナー(番組リスナーの愛称)は何度も胸をなでおろしたものだ。

しかし、2006年7月21日。
番組はあることで終了というか打ち切りになってしまう。

この時は本当に落ち込んだ。
それより前にニュースでは、あることの報道が頻繁にされていたのもあるが、大好きな番組が完全になくなるという現実に、これで二度と聴けないし金曜夜の楽しみはもう無くなるんだと、絶望感に襲われた。

たかだかラジオ番組。
でも、もう極楽とんぼが二人揃うことがないという今が本当に悲しかった。
だからなのか、その日を境に人に対しても気持ちを閉ざし、仕事も上の空でミスを連発。どんどん悪い方向に進んでしまい、気が付いたら抑うつを患ってしまっていた。。。

人にとっては、なんでそんなことで?と思うだろう。
ただボクにとっては、気持ちをリセットできる機会も時間も無くなったことが大きかっただけに、何を求めればいいの?という気持ちが何よりも勝ってしまい、状況を見失っていたのだ。

幸いにも自分を見つめ直す時間を手にしたことで、
少しずつ自分を取り戻すことができ、社会復帰をすることができた。
そのタイミングで今度は加藤さん単独での番組がスタートしたのだ。

当然のように中毒になっていく。
山本さんがいない現実ではあるけれど、自分が好きな人や番組が形を変えても現実がそこにあるだけで、ボクはまだやれるんだと気持ちを鼓舞することができた。


その後、もっと別なことでまた落ち込んだり立ち直れなくなったりがあるが、それはまた別の話。
少なくとも金曜夜に救われることで、今もなんとか生き残っていられるのだと思う。


そう思うと、毎晩「全国でコアなファンは50人」だけど、
ツイキャスを続けてくれている水道橋博士には感謝感謝なのである。
毎晩が金曜夜!
でも土日の夜もまた違った意味で好きなのだ。



ちなみに最近の金曜夜の楽しみは、極楽とんぼ山本さんのラジオ番組です。


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