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8年越しの吉報

皆さん、こんばんは。
昨日・今日と平日で、明日はお待ちかね(?)の祝日となりますが、いかがお過ごしでしょうか?

私は、明日に少し変わった治療を受けるべく、今晩から大阪の某所に来ており、この記事もまさに大阪で執筆しております。

では、ここから本題に入ります。
今日は、私の元同級生の1人・O君についてお伝えしたいと思います。

まず、彼は私と出身高校は異なるものの、私と同様に現役で某国立大学医学部に入学しました。

お互い深い関係にある友人が少ない中、私は彼と比較的親しくしており、5年次の病棟実習では共に同じ班に所属していました。

しかし、彼は諸事情あって6年次に留年してしまい、その後もなかなか国家試験に受からずにいたのでした。

ここで補足しておくと、多くの医学部は入ってからがなかなか大変なのです。

というのは、晴れて入学試験を突破してからも進級試験や実技試験を乗り越えていかなければならず、大学によっては1つでも単位を落とせば留年…といったこともあり得るからです。

幸い、進級に関しては私達の大学はそこまで厳しくなかったものの…
出身大学を問わず、国家試験を突破しなければ医師にはなれないのです。

尚、医師国家試験は、毎年受験者のうち9割前後が合格するのですが…
裏を返せば、選び抜かれた精鋭のうち必ず1割が落とされる試験なのですから、決して甘くはありません。

さて、そのO君なのですが、15日に結果発表があり…
遂に正真正銘、医師国家試験に合格したとの報告を受けたのです。
その瞬間、共に胸の中が歓喜の渦に包まれました。

私が2016年に卒業してすぐ医師になった訳ですから、遅れること丸8年。
彼は通算5度目となる今回の受験で、ようやく栄冠を手にした訳なのです。

彼は1年間の留年を経て卒業するも、国家試験には2年連続で落ち続け、一時は派遣社員として働いていた時期もありました。2022年より再挑戦するも、更に2年連続で涙を呑んでいたのです。

医師国家試験は年々難化傾向にあり、「浪人を重ねれば重ねるほど不利になる」というジンクスがあるのですが、そんな中で本当によく乗り越えられたと思います。

一方で、ここまで拗らせてしまった背景には、彼は両親が共に医師であり、それによる重圧もあったことと思われます。

不甲斐なく見える自身と両親とを無意識のうちに比較してしまい、「こんな自分は医師になるべきなのか、辞めるべきか…」などの葛藤に苛まれる場面も、きっとあったことでしょう。

側から見ると、途轍も無い遠回りのように見えますが…
この8年間で、彼が人間面でも大きく成長したと感じるのは、恐らく私だけではないでしょう。

更に、本日になって彼より改めて発表があり…
何と、4月より私の勤務先・出身大学の附属病院で研修を受けることが決まったとのことでした。

人生、諦めなければ必ず報われる

誰にとってもそんな世の中であって欲しいと切に願いつつ、4月からの勤務に心躍らせる私なのでした。

長くなってきたので、本日はここまでにしたいと思います。
では、また次回お会いしましょう!

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