見出し画像

【MIA】ありがとうAguilar / 未来を担う若手たちは今

TDL直前までは非常に厳しいけど奇跡の連勝が起きればプレーオフも…と思っていたマーリンズですが、ズルズルと負け続け、あっという間に圏外となり終戦モード。
そんな中、一つの動きがありました。

Jesus AguilarがDFA

現地8/26、IL入りしていたGarett Cooperの復帰に伴い、Jesus AguilarがDFAとなりました。

Aguilarは19年オフにウェイバー経由でマーリンズに加入。
昨季は中盤まで打点王を狙える位置にいたのですが、後半は踵の故障によりIL入りし、結局タイトル獲得とはなりませんでした。
うってかわって今季は低調な成績で、目立った活躍を見せられていませんでした。
今季はチームが好調であれば貧打線の中の貴重なポイントゲッターとしての役割を、プレーオフが目指せないようであればTDL前にコンテンダーへトレードするのが今季の大まかな方針でした。
しかし、上述のように今季は成績が振るわず、TDLで買い手がつかない時点で来季マーリンズのユニフォームを着ている可能性は低いのだろうなと薄々思っていましたが、シーズン途中でのDFAは少々意外でした。後述するLewin Diazらを使いたい意図があったのだとは思いますが…

Jesus Aguilarのマーリンズでの成績は以下の通りです。

2020年 51試合/打率.277/8本塁打/34打点/OPS.809/OPS+117
2021年 131試合/打率.261/22本塁打/93打点/OPS.788/OPS+111
2022年 113試合/打率.236/15本塁打/49打点/OPS.674/OPS+88

貧打のマーリンズ打線の中核を担い、20年、21年ともにOPS+100越えと平均以上の打撃を披露。2020年にはプレーオフ進出にも大きく貢献しました。

2021年は20年に比べて打球関連の指標は低下し、平均~平均少し上くらいだったのですが、ここぞの場面できちんと打点を挙げてくれました。現代野球ではあまり評価されなくなった打点ですが、ファンとしては見ていて頼もしい限りでした。

年度別打球関連指標

また、陽気な性格も魅力の一つで、ベンチを明るくしてくれていました。(イライラしているときに凡退した時は怖かったけど…w)

クラッチぶりとキャラクター、この2点でマーリンズを盛り上げてくれたことは本当に感謝しています。

今シーズン昇格した若手たち

AguilarがDFAになるのはコンテンダーでないチームとしてはある意味仕方ないこと。契約年数の少ない選手よりも、今後の成長が期待できる若手にチャンスを与えるのは必然です。
今回は、今シーズン昇格した若手数選手の現状を簡単に紹介したいと思います。

Lewin Diaz

出典:Instagram(@lewin_dh19 )

2022年成績
27試合/打率.165/1本塁打/4打点/OPS.488/OPS+39

Diazは20年よりメジャーデビューは果たしており、AguilarCooperの契約が切れた際には彼が一塁のレギュラーになるのではと思っていました。
しかし中々芽が出ない状態が続いており、今季も成績はさっぱり。昨年は128打席で8HRを放ちましたがOPS+は82でやはり平均以下。

昨年はマーリンズAAAのJacksonville内でのMVPを取得するなど、マイナーでは結果を残せているもののメジャーの壁をどうも乗り越えられません。

今シーズンでマイナーオプションを使い果たしてしまっているので、いよいよ去就が怪しくなってまいりました。


Peyton Burdick

出典:Twitter(@Pburd88

2022年成績
20試合/打率.169/2本塁打/4打点/OPS.583/OPS+64

Diaz同様、21年にAAのPensacolaでチームMVPを取得しており、チーム内プロスペクトランキング14位。
現状ではまだ結果を残せていませんが、開幕前の時点では昇格は23年と予測されており、判断はもちろん時期尚早なのかなと。
昨年のAAでは打率.231/出塁率.376/長打率.472と、、低打率ながらボールの見極めはできており、長打力に期待のかかるプロスペクトです。
もう一つ、彼のストロングポイントとしてセンターを守れる点が挙げられます。開幕センターを守っていたJesus Sanchezが結果を残さずマイナー降格するなど、依然としてセンター問題は解決していないチーム事情から、今後も出場機会は与えられるのではないでしょうか。

JJ Bleday

出典:https://marlinmaniac.com/2021/05/03/miami-marlins-jj-bleday-2021-prospect/

2022年成績
31試合/打率.202/4本塁打/7打点/OPS.712/OPS+99

21年のプロスペクトランキングでは全体79位だったものの、ここ最近評価を落としていた印象。
今季はマイナーで打率.228/出塁率.365./長打率470と、Burdick同様、低打率ながら高OPSを維持。
サンプル数は少ないながらもマイナーと似たような成績になっています。
こちらもBurdick同様、外野3ポジションを守った実績があるので、出場機会は増えるかもしれません。
尚、親戚やガールフレンドを招待した試合で、彼らの座る席の近くに本塁打を放つ当たり、持っている選手のようにも思えます。

Charles Leblanc

出典:https://www.awanireview.com/mlb-charles-leblanc-gets-his-first-career-success/

2022年成績
20試合/打率.323/2本塁打/3打点/OPS.828/OPS+131

今季AAAで打率.3028、OPS.884と好調を維持し、今季メジャー初昇格。まだ64打席ながら打率.323と結果を出しています。
これはBABIP.391であり、かつ打球速度やHardHit%がMLB平均を若干下回っていることもあり、運による要素が大きいことも考えられます。
また、マイナーでは昨年17本塁打、今年も14本塁打を放っていた長打力は鳴りを潜めている印象です。
Jon Bertiが復帰後はLeblancがセカンド、Bertiがサードと逆でもいいのでは?というポジションであったり、チームとしてはユーティリティ性も見極めながら来年に繋げられないかと思って良そうです。

まとめ

プレーオフ争いから脱落した以上、若手に活躍の機会を設けるのは当然なのですが、AguilarのDFAは寂しいものがあります。(本人もインタビューで寂しそうでした)

DAFに加え、De La CruzSanchezといった期待された選手のマイナー降格、Avisail GarciaJorge Solerの不振&IL入り、Jazz Chisholm Jr.の長期離脱など、野手の主力が次々と離脱していきました。
そんな中で今回紹介した選手たちですが、Leblanc以外はまだ結果を残せていない状況です(彼も一時的なものの可能性は十分にありますし)。
来年以降のコンテンダーとなる為にも、今の段階から出場機会を与え、結果を残し、来年以降、主力としてチームを支えてくれていることを願います。



P.S. イチローのセレモニー、すごい良かったですね。
自分はマーリンズファンですが、自分が野球を始めたきっかけのイチローのファンであり、永遠のヒーローです。
イチローから直接サインをもらえた時は本当に自分の人生で最高の瞬間でした。もちろんその時は大勢のファンの中で何とかもらえた、というレベルだったので、どこかでお会いすることできないかと本気で考えている今日この頃。
どなたか、つてがあったら紹介してください笑

トップ画出典:https://www.awanireview.com/mlb-charles-leblanc-gets-his-first-career-success/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?