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【MIA】今夏TDLの動向を予測

前半を39勝50敗で終えたマーリンズ。その1か月ほど前くらいまでは、ナ東は混とんとしているし、一度大型連勝すればまだ上位も狙えるのでは…
とか思っていたのですが、そんな都合のいい話があるわけもなく、見事地区5位に沈んでいます。
ということで、今シーズンはTDLに向けて売り手に回るマーリンズですが、将来に向けて放出される可能性のある選手について簡単にまとめたいと思います。
前提として、チームのローテーションの中心を担っている、Sandy AlcantaraPablo Lopezらを保有できる2024年までには勝負できるチーム状態にしたいと考えます。

Marteとの再契約は実現するのか

今シーズンオフFA。7月に入ってからOPS.681と調子を落とし気味ですが、シーズン通算ではOPS.831。またwRCは134とキャリアハイの2014年と同等の水準です。また盗塁は19でリーグ3位、守備防御点も近年マイナスだったものが+3とプラスに転じており、走攻守すべての面でチームを引っ張っています
チームは契約延長を望んでおり、3年3000万ドルを提示するもMarte側の希望額は3-4年5000万ドル。現時点では少々条件に乖離があるようです。
外野手に関してはJesus Sanchezが昇格し、経験を積んでいる中(現在はIL入り)、MLBプロスペクトランキング14位のJJ Bledayが現在AAレベルです。
この二人への期待値は大きいもののまだ未知数な部分も多いため、センターラインを守れ、かつ安定した成績を見込めるMarteと再契約し、数年後の勝負期に向けたチーム造りを彼中心に進められることは非常に大きな意味を持つと思います。

チームリーダー、Rojasはチームの為に放出されるのか

「マーリンズの為になるのなら、喜んでトレードとして出ていく」という趣旨のコメントを残している、愛すべきマーリンズのチームリーダー。若手が多いチームの中では貴重な存在です。
昨年は長打率が.496と大きく向上しましたが、今オフFAとなるTrevor Story(COL)や、Jaiver Baez(CHC)もトレード市場に出回ることが予測されることから、彼らと同じカテゴリとして出回るのではなく、内野をどこでも守ることのできるユーティリティ性を生かした守備固め、ある一定水準の打撃成績を残せることから終盤の代打での起用など、終盤のユーティリティプレイヤーとして獲得する球団が出てくるのではないでしょうか。
Rojasがチームを去った際の代替選手として想定されるのはJosé DeversIsan Díazですが、彼らもまだMLB定着ができておらず、今後も経験を積んでいく必要があり、想定以上に定着に時間がかかることも考えられます。
仮にトレードになったとしてもオフに相思相愛であればマーリンズと再契約し、成績面、そしてリーダーシップの面でもマーリンズに貢献してくれたらなと思うのですが果たして…

ベテランリリーフ陣で下位プロスペクトを獲得できるか

数値上では好成績を残しているリリーフ陣(個人的な印象はアレですが)。元々安価なベテランを中心に構成されていました。彼らを放出し、上位プロスペクトは無理にしても下位プロスペクトを獲得し、少しでもファームシステムを充実させることが望まれます。以下は放出候補選手です。

Ross Detwiler
今季オフFA。主にビハインド時や左打者が続くときに登板。時にはブルペンデーの先発やロングリリーフもこなすなど、チームを縁の下から支える存在。
防御率は4点台ですが、一度先発した際に2回2/3を投げて5失点したのも影響しており、リリーフ時の登板に限れば3点台とある程度の安定はしております。
また、対右打者の防御率は4.90ながら、左打者には2.91と求められている役割は果たしてのかなと思います。

Yimi Garcia
今オフFA。マーリンズのクローザーで今季13セーブをあげていますが、同点から登板して失点してサヨナラ負けなどもいくつかあり、すでに負け数は7(早速今日も延長10回に打たれましたね)。そのせいか、個人的にはあんまり印象はよくありませんでしたが防御率は3.67。また先日のブレーブス戦で1回4失点しましたが、その試合を除くと防御率は2.70
一方で、27.3%(2019年)⇒30.6%(2020年)⇒42.7%(2021年)とハードヒット率が悪化傾向にある等、投球の質の面で他球団がどう評価するかが気になるところです。
クローザーは無理にしてもブルペン強化にはなるのではないでしょうか。

打撃好調な野手陣で上位プロスペクトを獲得できるか

現在、DuvallCooperAguilarら30代の野手3人に加え、SanchezBledayの5人で一塁、外野両翼を回すことになります(Bledayはまだ未昇格ですが)が、売り手に回る以上若干の余剰人員感は否めません。評価はわかれますが、ある程度の成績を残している上記3人の放出が想定されます。

Adam Duvall
2022年はMutual Optionで500万ドル。バイアウトの場合300万ドル。
そこまで活躍していないと思っていた矢先、固め打ちが続き気が付けば20本塁打はリーグ8位、64打点はリーグ3位の成績。その一方で打率.229、OPS.752と粗さは残っています。
ちなみに、守備防御率は+13となかなか優秀

Jesús Aguilar
22年オフFA。開幕から安定した成績を残しており、OPS.815、wRC122。こちらも気が付けば17本塁打はリーグ14位、68打点でリーグ1位を走っています。
ほぼ一塁専ですが守備自体は問題ありません。ちなみに実はサードも守ることができ、2017年以降は毎年短いイニングですがきちんと守っています。
個人的にはチームのムードメーカー的な役割も果たしているため、引き続きマーリンズでの活躍を見たい選手。

Garrett Cooper
23年オフFA。シーズン途中までは編成の都合上、途中出場が多いこともあってか、なかなか波に乗れず昨年の打棒を発揮できていませんでしたが、
6月下旬に怪我から復帰後は打率.435、OPS1.335と爆発。その結果、規定打席未達ですがシーズンのOPSは.858を記録しています。
一塁、外野両翼を守ることができる点はDuvallAguilarとの差別化の一つかもしれません(ただし、外野守備は守備防御点マイナス)。
DuvallAguilarよりも保有期間が長いことと、短期間の成績向上は一定期間のみと判断される可能性もあることから、トレードの実現性は一番低いのかなと思います。

まとめ

以上、今夏のTDLに向けた注目点をまとめました。
マーリンズ全体の印象として、投手のプロスペクトは先発を中心にかなり充実してきており、現在チームを支えるAlcantaraLopezRogersに加え、Sixto SanchezEliser HernandezEdward CabreraBraxton GarettNick Neidertが控えております。
一方で野手のトッププロスペクトを見てみると内野を中心に物足りない印象を受けますので、今夏のTDLに限らず今シーズンオフ以降も飽和気味の先発投手プロスペクトを駒に、野手の層を厚くすることが考えられます。

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