サノトモキ

1993年生まれのフリーライター。書く・聞く・企画が仕事です。ほぼ日の塾5期生。書くこ…

サノトモキ

1993年生まれのフリーライター。書く・聞く・企画が仕事です。ほぼ日の塾5期生。書くことは得意じゃないけど、読んでもらうことが好きなので、書いてます。

最近の記事

Mr.Children『Your song』のMVを考察していたら夜が明けていた

2018年10月3日、Mr.Childrenの新アルバム『重力と呼吸』が発売される。 つまり明日、家に待望の新譜が届くのだ。3歳児のときに聴いた名もなき詩がミスチルとの出会いだったと思うと、あと少しで結成30周年になろうというモンスターバンドがいまだコンスタントに新譜を出し続けてくれることに、感謝しかない。 楽しみで、ソワソワして、なんだか今日はほんとうに、遠足が楽しみで寝つけない小学生のような夜だ。もう真夜中だというのに、ついスマートフォンの画面の明かりをつけて、”Mr

    • 努力の意味を追いかけて

      毎日文章を書くって、難しい。1day1noteだとか宣言してみたものの、のっけから2日に一回ペースが精いっぱいだ。 そもそもの目的は「自己採点が100点でない状態でもアウトプットできるようになること」だった。100点を目指し過ぎることが裏目に出る機会も多いから、短時間でハイクオリティなアウトプットができる状態を目指したいと思って始めたわけだ。その方向性は今だって全然揺るがないし、自分に必要なことだと思う。 だけど、毎日noteを書こうとすると、どうしても「せっかく書くなら

      • サノトモキのお仕事一覧

        いい記事、いっぱい。 〈2019.11.25〉** ■「選択肢を増やすのはいいことだと思ってない?」GACKTが教えてくれた“幸せのつかみ方”** 〈2019.11.15〉 ■「今の認識レベルでは、人類は救えない」伊勢谷友介は、環境問題に本気で取り組んでいた 〈2019.11.7〉** ■「甘い言葉をささやきすぎて、虫歯になりそう」と語るROLANDが最新のリステリンをテイスティング** 〈2019.10.31〉 ■「私たち完璧主義者には、致命的な弱点がある」広瀬アリ

        • ファンタオレンジが飲みたくて〜BUMP OF CHIKIN『天体観測』にのせて〜

          ※ファンタオレンジを買いにいったものの引くぐらい売っていなかったので半ギレ状態で街を彷徨っていたところ、BUMP OF CHICKENの『天体観測』が脳内再生されはじめやがて歌詞がついてしまいました。 ▶︎ 午後九時 突然に 無性に喉が渇いてきた 頭に浮かんだもんは 冷蔵庫にゃないらしい 二分後に家を出た ジーパンに小銭突っ込んだ 始めようか 町内探索 ファンタオレンジ探して 店に向かう僕の足取りは ご機嫌だった ああ早く 待ち遠しいよ あの味も 香りも ファン

        Mr.Children『Your song』のMVを考察していたら夜が明けていた

          「自分らしく」なんかいられない僕たちを、愛せ

          「自分らしさ」とか「あるがまま」とか、そういった言葉で表現されるあなただけが、はたして「ほんとうのあなた」だろうか。 たとえば僕は、毎日一生懸命に「人には見せたくない自分」を隠しながら生きている。ともだちの成功にお祝いのメッセージを送りながら、胸のうちでは熱っぽい嫉妬心がイライラと貧乏ゆすりをしている。あたかも深く考えているように今の自分を語りながら、ほんとうは大切なことを全部後回しにして逃げ続けている怠け者の自分がいる。下心なんて全然ないふうに女の子と話してるようで、どう

          「自分らしく」なんかいられない僕たちを、愛せ

          優しいだけじゃ見逃してしまうもの。

          恋人をディズニーランドに連れていった。 2ヶ月遅れの誕生日祝いだった。 2ヶ月遅れになったとはいえ、とくべつドラマチックな理由があったわけではない。誕生日前日に行った音楽フェスで2人して疲れ果ててしまい、予定が延期になっただけの話だ。 そして今日、二人で予定を合わせて、僕たちはあの日行けなかったディズニーランドに行った。 舞浜駅についてディズニーランドの入園手続きを済ませると、さっそくハニーハントのファストパスをとる。人が少なかったピーターパンのアトラクションを見つけて

          優しいだけじゃ見逃してしまうもの。

          100点を目指さない練習。

          1日、1note。 なんかかっこ悪いな。 1day,1note. あ、こっちのがいい。よし、僕、これやります。1day,1noteやります。自分のために、僕は1日1ノート書きます。 毎日書くのは、「100点を目指さない練習」をしたいからです。僕は何かに取り組んだり、作ったり、書いたりするとき、完璧を目指してしまいます。まあよくある話です。100点を目指して、磨いて、磨いて、磨いて、磨いて、納得いくまで磨き切る。それはそれで後悔が残らないし、いいんですけどね。一つのやり

          100点を目指さない練習。

          僕もあなたも、とっくに始まってるんだ

          人生は、時に物語で例えられる。 物語には主人公がいるわけで、自意識過剰と言われようとナルシストと呼ばれようとも、自分の人生の主人公はやっぱり自分自身だと思う。そしてその一生でどんな物語を描くとしても、筆を執り、その作品に責任をもつのはやっぱり自分なんだろうと思いながら生きてきた。 だけどその一方で、いつもどこかで自分の人生に当事者意識を持てない自分もいた。とくに社会人になってからは、自分や自分の人生を、他人事のように眺めている感覚があった。 一つ、またひとつと選択を繰り

          僕もあなたも、とっくに始まってるんだ

          どうかその手を添えてくれ

          ショックなことがあった。 御託はいらない。ただ書き散らす。有益な情報など何もない。ただただ僕の身に起こった今年一番ショックな出来事を書き散らすだけの駄文である。覚悟を持ってお付き合いいただきたい。 ことのはじまりは、チョコモナカジャンボだ。 ことのはじまりはたいていチョコモナカジャンボだ。 みなさんはチョコモナカジャンボをご存じだろうか。チョコモナカジャンボは、モナカ、アイスクリーム、板チョコの3層から成る、森永製菓のアイスクリームだ。モナカと板チョコがパリパリゆえ、

          どうかその手を添えてくれ

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          独りきりのララバイ/サノトモキ

          独りきりのララバイ 地下鉄のホームで 誰もの足音が今 満員電車に 吸い込まれてく 埋もれやしないと 勇んでた僕も いつかそこへ 消えてった 一人きりだった 誰かと笑っていても 気休めだった 何をしてても プロローグのまんま 過ぎ去ってく今日に 潰されてた 真夜中 とっくに殺めたはずの「願い」が まだ血液に溶けて 呼吸している ひとり夜の六畳に 耳を澄ませば 「君」が打ち鳴らす鼓動が また聴こえている 君の方へ 僕の方へ また揺らいで 傷ついてくけど この場所で 終わるなんて 許せなくて 君を探していた 鏡の自分が 夢見てたもんじゃなくても 僕のことなど 誰も見てなくても その葛藤を 胸に焼べるよ 手がかりなら そこにある "夢"など呼べる代物がなくても ちっとも問題はない 明日が今日より少しだけでも 自分に素直であれたら 痛みを燃やした 遺灰の中から それでも残った何かを 抱えていくんだよ 涙が最後の火を 消し去ったらほら 改札を今飛び出て 胸踊る方へと 笑えないね 自棄になって まあいいやって 自分を捨てても 青くたって 無様だって 笑いたいね 人に笑われても もう探すのはやめよう 正解などありはしないんだ ただできるのは 一つひとつ 目の前のちっぽけな「願い」を つかんで 引き寄せ 叶えていく それだけ 変わりたくて 変われなくて また揺らいで 傷ついてくけど この場所で 終わらないぜ また行こうぜ さあ行こうぜ 君の方へ 僕の方へ また揺らいで 傷ついていくよ 戻れなくていい 消えちゃったっていい また行こうぜ さあ行こう

          独りきりのララバイ/サノトモキ

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          わらって/Member of a day

          【歌詞】 夕方はやくに 飛び出した一番星が 寂しげに儚げに 誇らしげに瞬いていた 僕は椅子に座って 窓辺からそれを見ていた 他の星に紛れてわからなくなるまで見てた 笑顔のために 強さが要るなら なんて酷にできた世界でしょう そうでしょう神様 わらっていたいと思うほど 背伸びした心が裂けてゆく それでも願うのを止めぬ愚かさが 今少し愛しい   明け方近くに 飛び出した僕が泣いたのは 寂しくて儚くてそれでも瞬きたいから 誰もがきっと 僕が思うよりもずっと 悩み迷い泣きながら それでも笑ってる 重ねてゆきながら僕は 過ちや悲しみの意味を知る そうして優しさを知って また一つまた一つ重ねて 誰もがきっと迷い泣きながら 誰もがきっと優しさを知って いつか忘れかけたころにでも 笑い声を響かせる きっとそんな世界でしょう そうでしょう神様 わらっていたいと思うよ 少しくらい無理矢理だとしても 重ねてゆけたらいつしか 時には泣いても わらえるさ 底から ねえだからさ 一緒に笑って 作詞・作曲 ともき ドラム以外の演奏 ともき 絵 ともき 動画編集 ともき

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          生きていくために。

          2017年、1月17日。 僕は、2016年3月に新卒入社した会社を退職した。 今日は4月2日。もうエイプリールフールも終わっている。明日から新たなる一歩を踏むという人もいる中で、ほんとの退職の話である。本人も不甲斐なくて泣いているので許してほしい。 さて、僕は自分らしい人生を送るために会社を退職したのだが、二か月以上が経つ今も、まだ就職はしていない。「考えるモード」に入っていたせいだ。考えすぎることは僕の大きな短所でもある。考えると言えば、オーギュスト・ロダンの代表作「

          生きていくために。