飲食店バイトの面接に行った。面接中に出された飲み物って飲めたことがない。紅茶でいい？って聞かれたけど、嫌ですなんて言う人いないよ。言う必要もない。どうせ飲むタイミングが分からなくて飲まないから。

面接官の店長は私よりも大学生らしい大学生の素質がある30歳くらいの人だった。「〇〇ちゃん、スポーツとかなんかやってた？あ、バスケ部！じゃあ、体力には自信ありって感じか笑笑」とか言ってたし、LINEの名前もローマ字だった。

何でうちが良いの？他にも飲食店はあるよね？スペイン料理が好きとか？と聞かれた時はじめて、あ、ここはスペイン料理のお店なんですね〜となった。正直空いてる時間に入れて、ほどほどの給料が貰えればどこでも良い。私の弱い部分を突くような質問には全て、へらへらと笑いながら持ち前の愛嬌で何とかした。何とかできたことにした。

最寄駅の飲食店じゃダメな理由を聞かれた時、同じ小学校や中学の知り合いがいるのが嫌だからと答えると、なんで嫌なの？と返され、困ってしまった。普通に嫌だろ、最大限に社会性を発揮している時の自分を見られるの。嫌いに理由を求めてくるなと思っていたけれど答えないわけにはいかないので、自分の知っている人がいない場所で新しいことに挑戦してみたかったとそれっぽく答え、志が高めの人みたいになるしかなかった。

スペイン料理とか知ってる？と聞かれた時、パエリアの画像は思い浮かんだけれど名前がパエリアで合っているか確信が持てず、あの、エビが円状に綺麗に並べられていて…みたいな説明しかできなくて情けなかった。パエリアかエスカルゴの2択までは絞れたんだけどな。後から見せられたメニューには、牛と唐辛子のパエリアとか沢山のパエリアがあり、エビが円状に綺麗に並べられているなどの説明では足りないことを分からされた。パエリアのメインってエビとかじゃなくてあの黄色い米の土台なんですね。調べてみたら、あの黄色って着色料らしいです。ああいうのってよく分からないスパイスを沢山入れて作り上げてると思っていたから、びっくりしちゃった。

店長は、私の答えを結構な確率でおうむ返ししてきた。つかみの時のパンプキンポテトフライの谷くらい。私の曖昧な回答にも、言うてますけどもって思ってたのかな。明らかに上手くいっていない面接だったのに、みずほ銀行の口座じゃないと給料を振り込めないということを最後に話され、知らぬ間に採用されていた。多分相当な人手不足。
まあ、採用されたことに変わりはないので良かったね。

てなことで、明日はみずほ銀行の口座を作ってきます。

ほな