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チョコミントと心理

否定されるものを愛したい。


チョコミント好きの気持ちは、
これに尽きる。

チョコミント好きの人のことを、チョコミン党という。
そのような人達は、チョコミントに対して一種の憎しみにも似た愛情を持っている。


チョコミント好きはいつだってストーカー気質だ。


○チョコミン党の偏愛性

例えば、いちご味が好きな人、ピスタチオ味が好きな人。

この様な人達は様々なお菓子会社が手を変え品を変え作った、いちご味やピスタチオ味のお菓子を全制覇しようと思うだろうか。

答えは、否だ。

しかし、過激派のチョコミン党員は全部を制覇したがる。もちろん評論もする。
ボジョレーヌーボーかよと突っ込みたくなるくらいに今年と去年の出来を比較したりもする。

党員は当然にコンビニのチョコミント菓子の品揃えなんかも把握している。

どこどこのスーパーにしかアレは置いてないとか、情報交換をする。

気に入っている菓子が買われるからなどと隠匿はせず、逆に新作を食べた事を誇り、マウントをとりあったりもする。

執着にも程がある。

チョコミントに村を焼かれたのか、
チョコミントが親の仇なのか、
今日もチョコミン党員たちはチョコミントの影を求めて街を彷徨うのだ。




○チョコミン党の前での禁句

チョコミント好きの前で言ってはいけない言葉がある。

チョコミントって歯磨き粉の味だよね!


この一言を一と数えると
相手からは十返ってくると覚悟した方がいい。

歯磨き粉の方が後から考案されただとか、
食べ物である以上、チョコミントの方が優位だとか、チョコミントの方が美味しいだとか
意味のわからない主張から始まり、

むしろ食べ物ではない歯磨き粉を食べることができるという時点で感動しないか?
という猛者もいる。

猛者というより、もうサイコパスである。




○チョコミン党と絶対に相容れない人

チョコミントには熱狂的なファンが多い。
ただ信者的が多い一方でチョコミントが苦手という人も多い。
むしろ全く食べることができないという人もよく聞く。

このようにチョコミントは人間の愛憎を一身に引き受けたような存在なのだ。
チョコとミント、それが人間の愛憎を表しているかのようにも思える。
(どーゆーこと)


チョコミント好きとチョコミント嫌いは絶対に相容れない運命にある。
感覚的には、ちょうど猗窩座と煉獄さんみたいなものだ。

チョコミン党からチョコミントを勧められ過ぎると逆に心が離れてしまう。むしろ嫌いにまでなってしまう。

チョコミン党はそこの所の感覚が麻痺しており、アサーティブなコミュニケーションが取れなくなっているのだ。


○最後に
絶対的な愛と絶対的な憎しみを一身に引き受けた、チョコミント。
チョコミント好きはその在り方に心を揺さぶられるのではないだろうか。

食べ物なのに、味だけで判断されない。
その存在やストーリー、周りを取り巻く環境にも魅力があるのではないかと私は思っている。

それが熱狂的なファンを作る、チョコミントのチョコミントたる所以だ。
妄信的なファンを作る人間が稀にいる。

その人はチョコミントに共通する点があると思っている。
万人受けを狙わず堂々としている人。
その自分を貫く姿は見ていて気持ちがいい。

そんなチョコミントみたいな人に、私もなれたらと思う。
(ちょっと飛躍しすぎ?)

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