「エンタテイナーの条件」を読んで 20190923

近々、初めて「Endless SHOCK」を観劇する予定があるので、その前に読まなければならないだろう!と思い本棚から引っ張り出してきました。

日経エンタテイメント!で連載中の「エンタテイナーの条件」を書籍化したものです。堂本光一さんのエンタテインメントに対する思いや考えがたっぷり詰め込まれています。ジャニヲタとしてはどの項目も興味深いものでした。

毎年およそ2ヶ月(地方公演がある場合はさらに長い期間)SHOCKの上演期間があるため、本書の内容もSHOCKではどんなことを心がけているかという話が多いです。

ジャニーズのエンタテインメントの根っこはミュージカルにあると思います。自分の主演作品を通して2000年からミュージカルと向き合う光一くんの言葉はどれも説得力がありました。


そして「#12 人前に立つのが苦手な僕の"座長心得"」の項目では座長という立場を人をまとめるリーダーとして置き換えると、カンパニーへの向き合い方などには共感できる点がありました。

 僕も昔は、人に託すのが怖い時期がありました。何もかも自分で見なきゃ気が済まなかった時代が。でもそれって所詮不可能だとわかった。それに自分だけの視野でものづくりをしていても、限界があって、ある程度のものしか生まれてこないんです。少々不安があっても人に託せるかどうか。座長としての自信って、そういうところに表れる気がします。

一番グッときた部分です。私も規模や状況は違えど同じような立場に立ったことがありました。私で全て行った方がいい、と思っていたことが。けれどそれだけではいけないんですよね。リーダーとしてメンバーを信じる。シンプルだけどすごく難しいことだと思います。メンバーもリーダーが信じられないような人だったら、信じてもらうように仕事をしたいと思わないだろうから。


エンタテインメントと楽しむ人間として、そして社会で生きていく人間として、興味深い部分や学びになる部分がたくさんある本でした。またSHOCKを観劇した後に改めて読みたいです。

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