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妊活を始めるまで

2018年1月から自己タイミングによる妊活をしていたらしい。

「らしい」というのは、スケジュール帳以外に、妊活・不妊治療の何の記録も残していないからだ。

妊活・不妊治療は私にとって全く楽しいものではなかったし、当時全く記録を残す気にもなれなかった。

それでも誰かの役に立つかもしれないし、出産を来月に控えて時間もある今、少し振り返っておくのも良いだろう。と思ったのでここに記録をしておく。

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私は子供が嫌いだ。結婚自体もしたいと思ったことは一度もなかった。

夫のことは好きで付き合っていたが、「結婚すると何いいことがあるの?」と本気で思っていた。

(今なら「結婚してからの方が100万倍楽しい」と言える。何事もやってみないとわからない)

30歳を過ぎた頃、友達夫婦の家に行ってふと「私たちはなんで一緒に住んでいないんだろう」と思ったことをきっかけに、私たちは結婚した。

(夫はよく「同棲するなら結婚しないと」と言っていた。そのへんの感覚はいまだによくわからない。)

そんなわけでかろうじて結婚した私たちだが、私の子供嫌いは変わらずだった。

加えてセックスはあまりしない夫婦だったし、私は海外旅行が好きだったので、

正直旅行の前は「妊娠していたら行けないなあ」と思ったりしていた。

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対する夫は子供は欲しいようだった。

「なんで欲しいの」と理由を尋ねると「動物だから」と言う。1ミリも共感できない理由だった。

「子供が絶対欲しいが100、絶対いらないが0だとしたら、いくつくらい欲しいの」と尋ねると、

「51」だと言っていた。

しかし私たちは30代半ば。生物的なタイムリミットがそう遠くないことも知っている。

私たちは「51」のくせに、私たちなりの妊活を始めた。

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「子供がいても、好きなことは何も我慢しなくていいんだよ。うちのお母さんは、夜は遅くまで好きな本を読んでいたし、朝は寝ているし、自分の好きなことは何ひとつ我慢していなかったよ。」と夫は言った。

たまにとてもいいことを言う、尊敬できる夫だ。

だから本当にこの人と結婚してよかったと思うし、私は産後も好きなことをする気満々だ。

もちろん、夫にも何も我慢せず、自分の好きなことをして欲しい。

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