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「1日1冊読了チャレンジ」の顛末

かなりの「ストレッチ目標」

今年(2023年)の正月、発作的に「今年は1日1冊読了を目指そう!」と思い立った。
きっかけは、元日から1月7日まで、1日1冊ずつ本を読了しているのに気付いたことだ。「このペースで1日1冊読めるんじゃね?」と、ふと思ったのである。

私はこれまでにもずっと、本を読み終えるたび、手帳にタイトルを記入し続けてきた。そこには「その年の何冊目か」も書き込んでいて、それを見れば年間の読了数がわかる。
過去の記録を見ると、だいたい年間で200冊前後、少ない年でも150冊は本を読んでいる。

その程度で「読書家」を名乗るのはおこがましいが、ライターという職業柄、わりと本を読むほうではあると思う。
とはいえ、1日1冊読了といえば年365冊になるわけで、例年平均の1.5倍、少ない年を基準にすれば2倍強の冊数である。私にとってはかなりの「ストレッチ目標」であったのだ。

もちろん、年ではなく月に100冊読む(!)ようなガチの読書家も世の中にはいるわけだが、それはそれ、私は私だ。

こんなふうに自分で足枷をはめないかぎり、加齢とともに読書量はどんどん減っていくだろう、という危機感もあった。
じっさい、周囲を見渡しても、「最近は老眼で本が読めなくて……」と嘆く知人が少なくないのだ。

「月25冊の壁」が……

初月はどうにか目標を達成し(31冊)、「できないことはないな」という感触を得た。
とはいえ、どうしても新書などの薄い本に手が伸びがちになるし、分厚い本は避けがちになる。

2月は惜しくも達成できず(26冊)、早くも暗雲が立ち込め始めた。
「クソー、どっかで1日2冊読んで帳尻合わせよう」などと思ったものの、そんなことはなかなかできるものではない。

続く3月は31冊読了で、何とか目標達成。
だが、いま振り返ると、月次目標を達成できたのは1月と3月のみで、残り10ヶ月はいずれも未達というテイタラクに終わってしまった。

4月、5月は28冊。6月はいちばん少なくて、23冊で7冊足らずに未達。
7月はやや盛り返して28冊、8月は26冊。

ここまでの結果から見るに、私には……
月20冊読了/普通にできる
月25冊読了/かなり努力を要するが、可能。
1日1冊読了/ほぼ無理

……であることがわかった。

要するに、月25冊読了がいまの私の限界点なのである。
それがわかってしまったので、夏以降は完全に「1日1冊読了」をあきらめてしまい、「ここからは月25冊・年300冊突破のラインを死守しよう」という気持ちにシフトしていた。
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9月は25冊、10月は26冊、11月は25冊、最後の12月は25冊であった。

チャレンジした意味はあった

けっきょく、今年1年のトータル読了数は322冊。目標とした「1日1冊読了達成」には、43冊も足らない。これがいまの私の限界である。

作家の浅田次郎は少年時代から1日1冊の本を読む習慣を継続しているそうだが、そのすごさが身にしみてわかる。

それでも、自己最高記録更新には違いない。
月平均25冊以上は読めたし、チャレンジした意味は大いにあった。例年200冊前後だった読書量が、今年は一気に100冊以上も上乗せできたのだから……。

一方、映画を観た本数は例年の10分の1以下になった。
私の可処分時間が限られている以上、読書に時間を取られれば他の時間が減るのは仕方のないことだ。

さて、来年は身の丈に合わせて年300冊読了を目標に掲げるか、それとももっと減らすか……。

※後注
けっきょく、今年(2024年)以降は「月20冊/年200冊以上読了」を目標に掲げることにした。
全月目標達成で240冊だが、多少未達の月があったとしても200冊は読めるだろうという、わりとゆるい目標である。
そのくらいが私の身の丈には合っている、と考えたしだい。

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