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2022年を振り返って

◆はじめに

今年もやります。
時系列に沿って印象に残ってたり参加したイベント単位で。

◆日本選手権2021 FINAL に参加した話

昨年の日本選手権2021 Season1で優勝していたため参加した。
折角の得意なスタンダード、気合い入れて臨むぞ!…と思ってた気がしないでもないけど、いざ開催が近づいても気持ちはあまり乗らず。
理由はあまり思い出せないが… これといって気に入ったデッキが無かったからだったような。あまり覚えてない。
それくらいやる気の出なかったイベントだった。

結局、使用デッキはcftosc3のジェスカイコンボにした。
ただ、このデッキに関してはそこまで感触は良くなかった。
面白いは面白いけど、不安定すぎてなんだかな~という気分で、そこまで好きにはなれず。
基本的にcftsoc3のデッキは好みであることが多いけど、カード採択の一部が気になる…というパターンが多い。
【ナヤフューリー】の《憤激解放》が顕著で、今回で言えば《自身の誇示》がそれに該当した。
cftsoc3はこの手の爆発力あるコンボカードが好きな印象を受けるが、私はそういう単体で弱いカードが入ってるコンボデッキはどちらかというと嫌いだった。
【ナヤフューリー】は上手く代替カードが見つかった(《エンバレスの宝剣》《リムロックの騎士》が果たして本当に代替なのかは疑問が残るところだが)ので上手くいった方だが、【ジェスカイコンボ】におけるそれは見つからなかった。
結局、《自身の誇示》はよくサイドアウトするけど必要なカードなのかなあとふんわりした感想のまま当日を迎えた。

結果は3-3でポン。
ずっとケアしてた《蛇皮のヴェール》を急に無視して直撃したり、《霜剣山の製錬者》から出てくるトークンがアーティファクトであることを見逃して《プリズマリの命令》を撃ち忘れたりと散々な結果。
集中できたなと思うのは一番最初と最後の試合だけで、それ以外はフワフワしててあんまり記憶に残ってない。
会場でプレイしてたが、明らかに自宅でプレイするよりも精度もパフォーマンスも低かった。

…と言い訳はしたものの、集中してても結果は変わらなったんじゃないかなって思うくらいにはデッキにあんまり自信が無かった。

私は自分好みにブラッシュアップするのが楽しくてMTGをやってる。
大会に出るのもその理論の正しさの証明みたいなのが目的で、勝てたら嬉しいけど負けた時に反省が出来ればそれでいいかと思ってる。
もちろん、勝ちを目指すから面白いってのはある。ただ、勝つことが目的って訳ではない。
言われてもピンとこないかもしれないが、私の中でこれは別の話ということになってる。一般的にどうなのかは知らん。

結果、惹かれないデッキしかない環境は全然やる気が出なくて、消去法で選んだデッキをなんとなく使うことになる。
で、面白くないから続かない→良いものもできない。その繰り返しはただ疲れるだけ。勝つために出る大会はつまらない。
そんな感じのイベントだった。やる前から分かってた当然の結果にため息しか出ない。

◆日本選手権2022 Tabletop Returnsに参加しなかった話

昨年の日本選手権2021 Season1で優勝していたため参加権利が降ってきた。
予選を回らずに済んだのは有り難かったが(しかも予選はスイスのみ+優勝者しか権利が無いという地獄のようなシステム…)、早い段階で参加しないことを決めていた。

1つは当時のスタンダードをまったくやる気が無かったこと。
日本選手権2021 FINAL時点でもそうだったが、この頃からスタンダードのモチベーションが皆無だった。
MTG自体が嫌いになった訳ではなかったが、スタンダードにあまり魅力を感じなくなっていた。
というのも、今まではMTGAしかMTGで遊ぶツールが無かった。
なので、MTGがやりたければ必然的にMTGAをやるしかなかった。
しかし、2021年末頃にMOを始めたことでそれが変わってしまった。
それが次の理由に繋がる。

もう1つはモダンが面白かったこと。
実はそれまでモダンをガッツリとやる機会が無くて、The LastSun 2021に向けて11月頃からMOを始めた。
これが面白い。刺激が丁度いい。
最初はカードを借りて始めたが、そこで稼いだチケットで自分でもデッキを持つようになった。
あとは芋蔓方式。新しいデッキを回してチケットを稼ぐ→新しいデッキを組むのサイクルにハマってしまった。
リーグ形式というのも自分に合っていた。
最初はMTGAのラダーと別に変わらないだろうと思っていたけど、実際に始めるとやっぱりチェストやQPという目に見える形で成果物が残るのが嬉しい。
その分だけ負ければ悔しいが、だからこそやる気も出た。

そんなこんなで気付けばモダンにどっぷりおじさんになってしまい、その分だけスタンダードに割く時間が無くなった→気付いたらモチベーションも無くなったというだけの話。
日本選手権2022 TableTop Returnsに参加しなかったことは一切後悔してない。
開催場所も東京ならまだしも、大阪と発表された時には完全に行く気が失せた。

◆第二十期スタンダード神挑戦者決定戦で優勝した話

第二十期スタンダード神挑戦者決定戦に参加して優勝した。
神挑戦者決定戦は何度も参加しているが、大体は記念参加で終わっていた。
Top8に入ることも珍しいレベルで、当然優勝など一度もなかった。

しかもこの時はモダンにハマっており、スタンダードは殆ど練習していなかった。
使用したデッキも前週にjaberwockiがマジックオンラインのスタンダードチャレンジで使っていた【ジェスカイ日向】をベースに適当にいじっただけのもの。
一応、多少はMTGアリーナで練習はしたが、それでも10マッチないくらいだった。

運が良いことに【ジェスカイ日向】は割と簡単なデッキだった。
基本的にカードを右から左へ動かしているだけなので、あまり考えることはなかった。
実際は色々とあるのかもしれないが、私は特に何も考えてなかった。
何も考えてなかったがために、《勢団の銀行破り》を出された後の《表現の反復》に《かき消し》を当てて、次のターン《鏡割りの寓話》が通った。
他にも《鏡割りの寓話》で手札の土地を全部すてて土地が止まったりもした。
よくそれで「あまり考えることはなかった」とか言えたもんだが。少しは考えましょう。

そんなこんなで挑戦者決定戦こそ優勝したが、神決定戦では惨敗だった。
相手の土地が止まったゲームだけ勝ち、残りは力押しで全負け。無念。
《茨橋の追跡者》をサイドインしながら《樹の神、エシカ》の裏面から《産業のタイタン》が出てきた時は流石に勘弁してくれ~と思ったが。

ここまでなら特になんてこのない話で終わりなのだが、1つ問題が残った。
今回、"特にやり込んでもいないのに勝った" というのが私の中で初めての経験だった。
【ティムール再生】や【ナヤフューリー】など、満足いく結果が出たデッキにはどれもエピソードがあった。
【ジェスカイ変容】のように勝たなくても好きなデッキはやり込んでそれで満足していた。
やり込んだときは勝って、勝つときはやり込むもの。私はそう思っていた。

にも関わらず、このイベントはそうではなかった。
大して練習もしていないしデッキに思い入れも無かった。
なので、嬉しいという感想よりもプレイ精度の低さに恥ずかしさを覚えた記憶の方が強い。

別に地力が付いたから勝ったとかはない。
引きは強かったし運も良かった。相手のポカに助けられる場面もあった。
そういう意味でも貴重な経験だった。
結局、なんだったんだろうなという感想しか残ってないので、別に今後に活きることは一切なかったが。
好きなデッキがないときは強いデッキを選べってことなのかな。今更だけど。よくわからん。

◆チャンピオンシップ予選Cycle1を突破できなかった話

今年からかつてのプロツアーと同等(と思われる)イベントが復活!!
という訳で、再び紙での戦いに戻る。

まずはチャンピオンズカップファイナルへの参加権利獲得を目標に。
作戦はプレミアム予選はパスして、店舗予選→エリア予選を回ることにした。
エリア予選は関東だと4回開催+抜け人数も各回で12人と非常に多く、期待値が高い。
逆にプレミアム予選は期待値が低いので基本的にはパス。参加費も高いしね。

ただ、店舗予選で権利を獲得するまで、実に8回も予選に参加した。
多いか少ないかで言えば多い方だろう。参加賞の《溶岩の撃ち込み》だけで24点。一人は倒せる。

しかも突破したのはノー練習のスタンダード。【ジェスカイ日向】だった。
直近で一番練習していたパイオニアは【ロータスコンボ】【アブザンパルヘリオン】を使ってそれぞれ2回ずつ参加したが、結果は惨敗。
特に【ロータスコンボ】は感触も悪かったため、以降は【アブザンパルヘリオン】に絞って練習することにした。

その後はひたすら【アブザンパルヘリオン】を回す日々。毎日最低3リーグはやってたし、多い日は平日でも5リーグやってた。
いま考えると狂ってたとしか思えない。回転効率の良いデッキではあるけど、よくそんなにできたな。

件のエリア予選は4回参加した。使用デッキはすべて【アブザンパルヘリオン】。
結果から言うと突破できなかった。初回だけバブル負けで、後はかすりもしなかった。

デッキそのものに後悔は無かった。
マジックオンラインのリーグ/チャレンジで練習していたが、自身初のレーティング1900近くを維持していたし、リーグは4-1が一番多くなるほどのアベレージだった。
これなら流石に4回も出られるんだから抜けるだろうと思っていたが、甘かった。
引きムラがあるデッキなので、下振れればまあこんなもんだろうという感じだった。
1回の大会で普通に1~2試合は事故って1試合は相手のブン回りに対応できず終わり…というのが続いた。

「デッキそのものに後悔は無かった」
とは言ったが、これはある意味で正しいがある意味で間違ってる。
【アブザンパルヘリオン】を使ったこと自体に後悔はないが、取り組みの際に意図的に【アブザンパルヘリオン】以外を避けたことは後悔してる。
途中から目的が「いかに【アブザンパルヘリオン】で勝つか」になってしまった。

私自身、このパターンが非常に多い。ただ、今まではそれをよしとしてきた面もあった。
今回に関しても「まあそれが楽しいならそれでいいだろう」と思う自分と「いつまで意味のない同じ反省を繰り返すんだ」と思う自分が半々。
【アブザンパルヘリオン】は強力なデッキだが、別に自分が使いたいデッキでは無かった。
勝つために出る大会はつまらないと思っているが、今回は結果的にそうなってしまった。

が、抜けられなかった事実は悔しい。
取り組み自体が楽しければそれでいいとは思っても、悔しいと思ったのなら反省すべきだろう。
エリア予選が抜けられなかった時はそうでもなかったが、いざチャンピオンズカップファイナルが始まって知り合いが公式放送に出ているのを見て、ようやく「悔しいなあ」と感じるようになった。

という訳で珍しく(?)取り組みについて色々と考え直してた。主にどうすればそれを回避できたか。
ここでその詳細は書いたりはしないけど、自分なりの結論は出せた。次回へ繋げていきます。

ちなみにプレイヤーズコンベンションオープンの方は流石に出る気は無かった。
名古屋まで遠出してまで紙をやる気もなかったし、なによりプライズプールが終わってた。
参加者の足元見すぎだろ。

◆今期も晴れる屋のお世話になる話

2022年9月末を以って一年間続いた晴れる屋とのライター契約が終了した。お疲れ様でした。

途中、何度か仕事の忙しいタイミングと被ったりしてしんどい場面もあった。
ただ、しんどい以上に記事を書き上げることが楽しかった。

この一年で「記事を読んでます」って言われることが圧倒的に増えた。
書いている以上、読んでもらえたら嬉しいし、反応があったらさらに嬉しい。
ますだ君もヒトだからね。ありがとうございます。

で、10月。改めて契約の話が来て、11月から再開しました。ありがとうございます。
という訳で2023年も増田とてんさいチンパンジーと晴れる屋をよろしくお願いします。

◆総括

2022年は正直に言ってあまり成長も成果も無かった年だったなと感じる。
そもそも成長なんて自覚できるもんじゃない、と言われればそれまでだし、私自身はそう思っているのでなんとも。
成果についてもじゃあ何を以って成果とするんだと言われると、それもまたなんとも。
世界選手権優勝したorそれ以外だとネイサンくん以外全滅だからね。
それ以外のライン引きの基準みたいなのも明確じゃない。

成長だなんだと言ってるが、漠然とこれ以上は上手くならないなと感じてる。
プロツアー相当のイベントに出て強い奴と戦ったらそれは面白いだろうけど、別に海外に行ってまで紙をやりたいとは思えない。
大阪や名古屋でも行く気が無かったし、実際に行かなかったしね。
仮にチャンピオンズカップファイナルに参加してプロツアー相当の権利を獲得しても行かないつもりではあった。

もちろん、上手くなれたらいまより面白くなるだろう。それには興味がある。
けど、それが方法論として確立しているなら、上手くなりたいと思っている人はみな平等に上手くなっているだろう。
実際にそんなことは有り得ない。どうすればいいか分からない。
隕石が落ちて頭が宇宙人に改造されて、それで上手くなれるような奇跡に任せてる。
が、別にそれに期待している訳でもない。

いまの自分のやり方にはある程度満足してる。
好きなように遊んで、紙やオンラインのイベントに出て、その歩みを記事にして。
成果が出なくても私自身がそれに満足できてるのならそれでいいんじゃないかなと。
まあ私自身の話なので、それをダメという人も居ないだろうが。

ただ、口では別に競技なんて~とか言いながらも、思い出に残ってるイベントが競技的なものが多いことを考えると、結局はそれベースで考えて動いてるんだなと思わされる。
実際、チャンピオンズカップファイナルに出られなかったことはかなり悔しいと感じた。
なんだかんだで身体は競技的なイベントを求めてるのかなと。よくわかんねえなコイツ。

ここまで色々言ってきたが、別に辞める訳ではない。
というか、趣味に辞めるもなにもないと思う。
やりたいときにやる。好きなだけやる。それが趣味だからね。

今年の目標は「後悔をしないこと」とした。
たしかに取り組みの殆どは後悔していない。
ただ、デッキ選びの面や競技的な取り組みで後悔することはあった。

なので、来年の目標は

「後悔ではなく反省をする」

これで行きます。
来年もよろしくお願いいたします。

以上です。お疲れ様でした。

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