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2021年を振り返って

◆はじめに

今回は2021年を振り返ります。
時系列に沿って印象に残ってる出来事ベースで分けて語ります。
最後に総括とか来年の目標とか。

◆第二回 Sekappy Colloseum 決勝大会に参加した話

あれこれあって第二回 Sekappy Colloseum 決勝大会に参加した。
【ナヤフューリー】を使ってた頃。なんだこのデッキ。

この時は【スゥルタイ根本原理】がずっと強くて、【ナヤフューリー】を使う前はずっと【スゥルタイ根本原理】を使ってた。
なんだかんだで人並には使ってたけど、【白単アグロ】の隆盛によって、私の中でこのデッキは寿命を迎えた。
向くべき方向がミラーとアグロの二極化したことで、このデッキを使って勝つ日は来ないと思った。
ちなみにこれは誤りで、ローテーション落ちするまで【スゥルタイ根本原理】は最強デッキの一角だった。
見る目なし。

結果、次なる"最強デッキ"を求めて、予選から決勝までずっと【ナヤフューリー】を使ってた。
当初はこのデッキの強さを測るためだったが、気付けばこのデッキで勝つことを考えていた。
目的と手段が入れ替わってしまった。

私が【ナヤフューリー】を使い続けていたのは間違いなく"逃げ"だった。
他のデッキを使うことを放棄していた。
自分ならこのデッキを使って勝てるという驕りも多少はあったと思う。
当時の自分に聞いたら否定しそうだけど。

二次予選を突破した時は嬉しかったけど、練習が報われた!とかはまったく思わなかった。
勝った・負けたは単に結果でしかなくて、その中で何を得たのかを大事にしていた。

が、私はこのイベントを通して何も得なかった。それは理解していた。
デッキは間違いなく弱かったし、それを理解していながらずっと使い続けていた。
楽な方に逃げていただけに過ぎない。

そして決勝大会。
結果は3連勝からの2連敗。3位だか4位だったような。負けた場所が良かっただけで、勝ち星的には並だった。
サトレイさんとの試合で《砕骨の巨人》がプロテクションを貫通するのを失念して勝ち確定から負け確定になった。
「これミスっちゃった感じか~」的なことを言われもしたけど、このミスをゲーム中に回避するのは不可能だった。
何故なら、そもそもこれをミスと認識できなかったから。これをミスだと認識できたのなら回避できた。
今回は目に見えて致命傷だったから。
誰の目から見ても明らかだったから目立って見えたと思う。
けど、実践において(その影響度の大小はあれど)、気付かないミスはミスとして認識できないから観測もできない。
それが上手い奴と下手な奴の差だと思ってる。だから私は下手だった。

その後はメンタルをやられて、次の試合は適当にプレイしてしまって負け。当然の結果。
随分と不貞腐れてしまったが、いま考えたら幼稚な落ち込み方をしてたなと。反省。

そんなこんなでデッキは弱い・ミスはする・負けて不貞腐れるのコンボをかまして終了。
このイベントを通して一切の成長もなかった。
去年から同じことを言い続けてる。直す気あるのか。

◆日本選手権2021 Season1 を優勝した話

日本選手権2021 Season1 を優勝した。
使ったデッキは【ナヤフューリー】。まるで成長していない。
第二回セカコロでの手痛い敗北をリベンジする形になった。形の上では。

結局、【ナヤフューリー】を使ったのは"逃げ"の選択だった。
デッキは相変わらず弱いと思っていたが、それに反してラダーの勝率は高かった。

また、世間の認識はこのデッキを過小評価しすぎているとも思っていた。
特に【ナヤクラリオン】が評価されて【ナヤフューリー】が評価されていないのは私からしたら意味不明だった。

その"世間"とやらの認識にムカついてた。
馬鹿にしてる連中を見返してやろうと思ってた。
まあ目的を盾にした逃げなんだけど。

結果的にはよい方向に転がったけど、内容は悲惨だった。
数えれきれないほどのミスをして、けど後半になればなるほどツイてる展開で勝ったゲームが多かった。

結果として優勝はした。
嬉しかった反面、別に実力じゃないんだよなあという暗い気持ちもあった。
結局、このイベントを通じての成長も無かった。
成長なんて自覚できるもんじゃないだろうという想いもあったが、この時ばかりは言い訳にしかならなかった。

◆セットチャンピオンシップに参加した話(リーグメンバーと一緒に練習した話)

日本選手権2021 Season1 を優勝したことで、『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のセットチャンピオンシップ(STXCS)の参加権利が付いてきた。
じゃぱお※1やもやし※2が日本人のMPL/MRL練習チームに参加していることもあってか、その繋がりで幸運にも2回分のリーグ練習+STXCS練習の合計3イベント分の練習に参加させてもらった。
※1… 小泉 ユウマ。"じゃぱお"や"JPN"といった日本を冠した名前で活動しているが、日本の恥とも言われている。
※2… 斎藤 トオル。次世代の若手実力派代表。Last Sun 2021 参加の際にMPLと勘違いされた。

リーグメンバーが上手い、という認識は誰しもが持っているだろう。
では自分と比較してどれくらいの差があるか考えたことあるだろうか。
ハッキリ言って途方もない差である。
我々(って言い方はアレか。少なくとも私)はトランセルで、彼らはカイリュー。
今までは結果ベースでしか測れなかったが、目の当たりにして確信した。
トキワの森のむしとり少年と四天王くらいの違いがある。たいあたりでも死ぬ。
けど、別に劣等感は無かった。まあそうだろうなとは思ってた。
ただ、その差が想像以上に大きすぎることに愕然とした。

練習に参加してみて、成長したかどうかは分からない。
何故ならそれを観測する術を持たないから。
でも、参加させてもらって本当に良かったと思ってる。
金を払ってでもできない経験。トップオブトップのプレイを目の前にして、しかも会話可能なオプション付き。値段で換算したらどうなるんだ…

そんなことよりも(?)、練習自体はめちゃくちゃ楽しかった。
練習内容には触れられないけど、自分に持ち得るオモチャで上手い人と遊べるMTGが最高に楽しかった。

思い入れが強いのは【ジェスカイ変容】。
【オラクルパクト】もこれはこれで楽しかったが、一番を選べと言われたら間違いなく【ジェスカイ変容】だなと。
夜な夜な"変容ジャンキー"が集まって、ワイワイ【ジェスカイ変容】を回してあーだこーだ言ってる時間は最高だった。
サブミット後、井川さんの【ジェスカイサイクリング】vs【ジェスカイ変容】の特訓をしたのもの最高だった。

練習自体を楽しいと思えたから、自分の参加するSTXCSの結果はどうなってもいいやと思った。
だからSTXCSで最初に【ジェスカイ変容】をサブミットしたのは自分だったし、自分しか使わないだろうと思った。
それに市川さんが乗ってきたのは驚いたし、最終的にチームの大半が乗った時は泡を吹いた。

STXCSそのものは初日3-4でポン。最低賞金を貰って終わり。
負けたのはまあ悔しいけど、勝てたらより良かったねくらいの気分なので、負けたという事実に悔しがって暴れたり泣いたりみたいなのは無かった。

ただ、練習に参加して思ったのは、自分にとってのメリットがあっても、貢献によるメリットが無ければチームとしてはどうなんだ?ということ。
私自身がいい経験になった!というのは私自身の感想なので好きにしてくれという感じだが、じゃあチームとしてどうだったんだという。

この話は終わり。続かない。

◆hareruya hopesは終わったけど、また晴れる屋のお世話になる話

10月頭にhareruya hopes事業が終了した。
私の場合は2019年10月頃からhareruya hopesとしての活動が始まったので、ジャスト2年間。
お世話になりました。

事業の撤退が確定した時は残念だけど仕方ないかという想いだった。
オンラインイベントが中心になって、スポンサードのメリットがあまりないのはその通り。
その後、すぐにライター契約の話がきたときは「まじか」と思った。快諾。
拾ってくれた晴れる屋は勿論、いつも応援してくれる人のおかげだなと。感謝。

私は優れた記事を書こうとか書いてるとか自覚とか想いとかはない。
自分で得た知見や活動を纏めて、それが少しでも他の人に影響を与えられたら意味があるなと思って続けてる。
だから書く内容のほぼすべてがデッキガイド/環境雑感になる。需要よりも書きたいことを書いてきた。
そんなでも読んでくれる人が居て、評価してくれる人が居たから、こうやってまた拾えて貰えたのかなと思うと…

という訳で、もうちょっと晴れる屋のお世話になります。
皆さん、よろしくお願いいたします。

◆初めて有料記事(note)を書いた話

仮にhareruya hopesが終わったら(or抜けたら)有料記事を書いてみたいという野望(…)があった。

どれくらいの人に買ってもらえるかというのは、いまの自分の価値を測るバロメータになると考えた。
お金云々は二の次で、どちらかというと増田の書いた記事にお金を払ってでも読みたいと思える人がどれくらいいるかが知りたかった。

という訳で、終わった直後からnoteを書き始めた。
興味がある人はどうぞ。URL貼っておきます

イゼット天啓 パーフェクトガイドhttps://note.com/mmanohito/n/n86a520e03004

結果は想像を遥かに越えた。
公開一日で想定の二倍、月末時点で想定の三倍ほどの購入数があった。
ある程度の日数が経った後もスタンダードの大型大会の前には購入があって、本当にありがたい限りである。
別に低く見積もっていた訳ではない。それなりの根拠で自分の現在のポジションを測ったつもりだった。

感動した。その一言に尽きる。
ただ、今回の記事を書く上でそれなりのリソースを割いた。ほぼ労働。

今後も記事は書いていくつもりだし、有料/無料でクオリティに大きな差を付けるつもりはない。
ただ、どれくらいの労力を割くかは難しい。それは今後の課題。
続けていく上で定期的に有料のものも書けたらなとも思っている。その時々における自分のバロメータとして。

◆総括

今年は去年とはまた違った活動ができた。
2020年は晴れる屋での神挑戦者決定戦&神決定戦での解説やマナバーン誌への記事の寄稿など。
2021年はリーグメンバーとの練習や初の有料記事の執筆など。

大きく変わった…というか、認識できたのは、競技への取り組み。
かつてはやるからには上を目指すぞ!とか。そういう想いが強かった。
でも、なんで勝ちたいのか、とか、勝ってどうしたいのかがよくわかってなかった。
なんとなく、プレイする=勝ちを目指すものだと思ってた。本当に漠然と

ただ、それが今年になってハッキリした。
私は好きなことをやるのが好きなんだと。取り組みそのものが楽しいんだと。
そして、好きなこと = 勝つことではないことも。

上を目指すとか上達するのを辞めたとか諦めたとかではない。
そもそも成長は自覚できない。観測する術を持たない以上、これは目標にならない。

勝った・負けたは取り組んだことに対する1つの結果。通過点でしかない。
1つのイベントで勝ったら嬉しい。負けたら反省すればいい。そこで終わりじゃない。それは続く。
それに向けた準備で満足できたのなら、結果はどうであっても満足できる。

競技で勝ちたい!とか、夢はレベルプロ!(もうないけど)/プロツアー出場!(もうないけど)/リーグメンバー入り!(もうないけど)とかは一切ない。
だから、今後は××が課題だな~とかも一切ない。
××にはリミテッドとかアグロデッキとかが入る。それ以外にも沢山あるけど。
コンバットが下手なんだからアグロデッキを使え!とかMTGはリミテッドに始まってリミテッドに終わるんだぞ!とか言われても、別に使うつもりもやるつもりもない。
好きでもないことをやりたくないから。ただそれだけ。

競技で結果を出そうとしてる、いわゆる競技勢から見たらため息の出るようなスタンスかもしれないけど。
けど、私にとってMTGは"仕事"じゃない。"趣味"である。
手の届く範囲にあるフォーマットと大会に出る。それに向けて取り組む。
勝たなきゃ死ぬ訳じゃないが、勝てたら嬉しい。負けたらまた頑張ろう。
それが私の楽しみ方である。

◆おわりに

これで一年の振り返りは終わりです。
去年、今年の目標を「運が良かったと言わないこと」と定めたけど、これはよくなかった。
MTGというゲーム、あらゆる事象において"運が良かった"と感じることが多すぎる。
プレイ中もそうだし、関わる物事や人物等々… まあ、MTGに限った話でもないかもしれないが。

なので(?)、来年の目標は「後悔をしない」ことにします。
運が絡むのは仕方ないにせよ、何をするにも自分が選んだことに対して後悔をしない。
まさにいまの自分のスタンスを表している考え方だなと思うので、常にこれを念頭において行動したいと思います。
これからもますだの冒険は続きます。


以上です。お疲れ様でした。

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