DVと人間心理の深さ

ある有名な経済評論家がDVで逮捕されたことがあった。政権に対して切れ味鋭い方であっただけに国策捜査ではと頭によぎった。しかし、本人も認めたためその線も途絶えた。報道された記事によると奥さんに噛み付くとか、自分より非力な人間が、窮鼠猫を噛むとばかりにするのであればまだ分かるのだが。現妻とは別の元妻もブログで告発していた。そこで元妻はどれだけ自分が外に訴えても相手は外面を繕うために、第三者に信じてもらえない葛藤のようなことを述べていた。
確かに、亭主関白を吹聴する人に限って「かかあ天下」というケースがよくあるのと同様に、自分が家では女房の尻の下に轢かれている風で職場では極めて腰が低い人間が、現実には逆であったりするものだ。職場で奥さんに電話をかけている時など、まるでジキルとハイドを見ているかのようだ。

ある有名プロレスラーもかつてDVで週刊文春に取り上げられたことがある。しかし、それ程話題になることはなかった。文春砲などと持て囃される前のことでありまた当人自体バラエティ番組に露出していなかったため認知度が低かったためかもしれない。内容自体は過激で壁を突き破ってくるとか、お子さんを避難のため留学させた等報じられていた。でもらしいといえばらしくもある。ある意味、その人物を切れさせた奥さんは大したものではないだろうか。
しかし、最近の雑誌ではおしどり夫婦として紹介されており仲睦まじい姿を見せていた。雨降って地が固まるという言葉以上に、人間心理の奥深さを見る思いがする。

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