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1年間の目標の立て方 〜 中3受験生の担任をしながらスタンフォード・ハーバードに合格した目標の立て方を大公開〜

はじめに


2023年の年末。

現在通っているハーバード大学院があるボストンから日本に一時帰国する飛行機に乗っていた。

日本に着くまで15時間。

この15時間は1年間の振り返りと次の年の目標立てをすると決めていた。

なぜなら、1年間の振り返りと次の年の目標決めをすることが、その1年をどう過ごすかに大きく影響すると感じていたからだ。

正直に話すと、2023年はイマイチであった。

ある程度結果は出たものの、自分が思ったようにできなかった部分が多くあった。何より、プロセスを丁寧にすることを怠っていた。1日1日をもっと丁寧にすべきだった。

その理由を考えると、2022年末がかなりバタバタしていて、2022年の振り返りと2023年の目標をしっかり立てることができていなかった。

逆に自分がうまく行ったと思う年が2021年だ。

2021年は、年の最初に「冒険への準備の年にする」という目標とそれに対するアクションプランをたて、結果的にハーバード、スタンフォード、フルブライト奨学金合格、総務大臣賞受賞を中学3年生の受験生の担任をしながら、達成することができた。

このことから、目標を決めることは個人的にとても大事だと痛感したので、自分の経験も踏まえつつ目標の決め方を共有できればと思い、このnoteを書いている。

自己紹介


現在ハーバード教育大学院修士課程で教育リーダーシップを学んでいる中村柾です。千葉県の松戸市の公立中学教員として働いた後、スタンフォード教育大学院に入学し、昨年までLearning Design and Technoloyを学んでいました。

現在はハーバードで学びつつ、NPO法人EdFutureの代表理事をしています。

そろそろ3月も終わりで新年度になるので、「今年度は頑張りたい」「新しく目標をたてたい」という方に自分自身が行っている「目標の決め方」を共有します。

中学3年生受験生の担任をしながらスタンフォード・ハーバードに合格した目標の立て方を、スライドとワークシートを使いつつ、このnoteで皆さんに具体的にお伝えできればと思います。

このnoteは2024年1月4日にEdFutureで開催したイベントを基に書いています。

大変好評だったので、ぜひ多くの人に伝えたいと思いnoteにしました。


目標立ての3つのポイント


私が考える目標立てのポイントは次の3つです。

①コンパス的な役割
②次の1年間を想像する
③良い目標を立てるには、良い振り返りが必要

①コンパス的な役割
1年間ある中で、日々自分がどこに向かっているかというコンパスがあるかどうかでどこに進むのかが変わります。また、2つの選択肢で迷った時に目標が定まっていると、それに基づいて判断することができるという役割も果たします。コンパスを基に1年間過ごしていなかった場合、1年間を振り返る時に「結局何を振り返れば良いのか」「どこにどのように進んでいたかがわからなかった」という状況になってしまいます。振り返りをして、次年度に活かすためにも目標を立てることは大切です。

②次の1年間を想像する
良い目標を立てることは次の1年間を想像することになります。目標に加えてアクションプランまで立てると、解像度の高い想像ができ、達成率も上がります。想像するということは、脳内で一度シミュレーションを行うということです。自分がどのようなことをすれば良いのかという具体的なアクションプランまで想像することで、目標の達成率が上がるのです。

③良い目標を立てるには、良い振り返りが必要
次の年の目標を立てる時、「昨年はどうだったのか」ということがとても重要です。「昨年は何ができなかったのか」「どんなことを達成できたのか」を解像度高く振り返ることで、「昨年を踏まえて、今年何をすれば良いのか」が明確になります。

このnoteから得られるもの

このnoteは、皆さんが「次の年に向かうべき先、向かう方向がクリアになる」ことを目的に書いています。

「一人では振り返り方がわからない」「次の年の目標を決めたいけれど決め方がわからない」という方に、去年1年をどう振り返り、今年の目標を決める上で具体的に何をどうすれば良いのかを、ここからワークを用いてお伝えしていきます。

ここから先は有料になります。このnoteの売り上げは全額NPO法人EdFutureへの寄付となります。

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