アセット_1

はじめまして

福岡でいわゆるメイカースペースの運営を4年ほどしています。

メイカースペースでやることは、その施設によって命題はまちまちだと思います。わたしの場合、ファブラボというメイカースペースの中でも、横のつながりがあるという特殊な取り組みを行う施設なので、ファブラボ自体の理念である以下のことを目指しています。

ファブラボは、デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房のネットワークです。個人による自由なものづくりの可能性を拡げ、「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」を醸成することを目指しています。

つまり、「自分で使うものを自分自身でつくる文化づくり」です。
ファブラボの場合は、ここから派生してそれぞれが解釈して活動している人が多い。

私の場合、ただ「ものを作る人を増やした」ということだけではなく、ものづくりにおける「試行錯誤しよう」「失敗していいんだ」という考え方を広めたいというところにあります。

「ワークショップデザイン」への興味

メイカースペースを運営していると、外部や施設でのものづくりのワークショップの企画の仕事が多いのですが、「工作体験で楽しい」「新しい機材をこどもたちに体験してもらいたい」という理由がほとんどです。

ものづくりのワークショップを実施する側からすると、それぞれ目的はバラバラと思います。私の場合はワークショップのときに先ほど書いたような「失敗していこう」だったり、「それぞれ違っていい」という多様性を楽しむことをなど体験して学びや気づきを得てもらうことを意識しています。

ただ、いわゆるものづくり体験がメインになったワークショップは、通常のワークショップよりも「つくること」のみが注目され、「つくった、楽しかった」で完結しがちなことがあります。

もちろんそれだけでいいものもあると思いますが、ただの「楽しいものづくりの時間」にならないための工夫を考えていくうちに「ワークショップとはなにか」自分自身がもっと学びたいと思い、「ワークショップデザイン」というワードを考えるようになりました。

というようなことをSNSでぼやいてたら、たぶん一番メイカースペースでの関わり合い方とかモチベーションが似ているなと思う田吹さんが誘ってくれたので、ぼちぼちと「ワークショップデザイン」に関して考えたことを書き溜めていこうかと思います。


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