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「フルクトースは体に悪い」の嘘

【ブドウ糖より害の大きい「果糖」】

 ブドウ糖がダメだからといって近頃は果糖(フルクトース)が宣伝されたり使用されています。しかし、実は果糖のほうがブドウ糖よりもさらに害が大きいのです。(中略)果糖のほうが遥かに有害だったということを示したのがロバート・ラスティグ医学博士ですが、その内容をごく簡単に以下に示しておきましょう。(中略)

 現在、食品や飲料の製造に使われている甘味料の55%は、コーンを原料としており、アメリカのカロリー源のナンバーワンは、HFCS(高フルクトース・コーンシロップ)の形態です。日本でもその傾向が強くなってきています。多くの人が体重を落とそうとして頼りにしている低脂肪ダイエット食品には往々にしてフルクトースが大量に入っていますが、そうした加工食品では繊維が除去されているため、糖分が吸収されやすく非常に健康に害があるのです。

 医学的に述べると、フルクトース代謝の仮定で生成された脂肪酸は、肝臓や骨格筋組織の中に蓄積し、インスリン抵抗性とNAFLD (非アルコール性の脂肪肝)の原因となります。インスリン抵抗性は、メタボリックシンドロームや2型糖尿病へと発展していきやすくなります。

 果物でも品種改良されて糖度だけが増やされたものだけを食べるのは考えものです。昔の果物はもっと甘みが少なく、体にいいものがたくさん入っていただけでなく、糖分の吸収をゆっくりにしてくれる自然の働きがあったことを忘れてはなりません。 内海聡/めんどぅーさ〈医者とおかんの「社会毒」研究〉より

✔️【真相〈フルクトースは糖尿病治療に最適〉】

 内海聡は尊敬する医師の1人ではあるのですが、本人が思っているほど文章がわかりやすいものでないというところが玉に瑕です……。

 内海聡が挙げているロバート・ラスティグの主張を簡単にまとめると、「フルクトースを摂るとメタボや糖尿病になる」ということです。

 ところが崎谷博征によると、ハチミツの主成分のフルクトースのGI値はなんとわずか16で、食後血糖値の上昇程度が低いため、糖尿病治療に最適な物質なのだそうです(【Diahetes Care.2008】【OMCL.2018】)。

 また、ロバート・ラスティグは「フルクトース摂取で産生される尿酸がメタボと関連している」と主張しているのですが、フルクトースの摂取で尿酸値が増加することはないそうです(J Natr.2012)。

【少量のフルクトースなら問題はない】

 また、ショ糖否定論者は【IJMM.2019】の動物実験を根拠に「フルクトースを摂るとリーキーガットになる」と主張しているのですが、それはあくまで日常生活ではありえない過剰摂取をした場合の話です。

 崎谷博征によると、人間が一度に吸収できるフルクトースの量は25~50グラムまでで、それ以上のフルクトースを過剰摂取するとSIBO という病気になるそうです(CGH.2007)。

 しかし50 グラム以上のフルクトースとなると、ショ糖を大さじ5~11杯摂る必要があるそうです。

 無論、そんな大量のショ糖など摂れるはずがないので、普通に生きているぶんにはリーキーガットやSIBOを恐れる必要性はなさそうです。

【ロバート・ラスティグ】

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 最後に余談を1つ。 

 内海聡は知らないようですが、ロバート・ラスティグはあのロックフェラー大学で博士号を取った人物だそうです……。

【まとめ】

 ●フルクトースはむしろ糖尿病治療にいい。 

 ●フルクトースを大量に摂らない限り、リーキーガットやSIBO にはならない。

 

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