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自分を作ってくれた本たち

先日、同世代の経営者から「どんな本からリーダーシップやマネジメントについて影響を受けた?」と聞かれた。同様の質問をときどきされるのでリストに。

まずは3年前のあるイベントで「影響をうけた本について寄稿してほしい」と依頼された原稿がでてきたのでその2冊から。


リーダーシップの旅
野田 智義  (著), 金井 壽宏 (著)

はじめて部下をもつようになりリーダーのあり方について苦悩していた頃に多くのリーダー論を読んだ。そのなかでもっとも影響を、そして勇気をあたえてもらった一冊。筆者はリーダーシップは天賦の才ではなく、誰もが内発的に持っていて「旅」を通じて獲得していくものだと説く。そして「リーダーシップの旅はリードザセルフを起点とし、リードザピープル、さらにはリードザソサエティへと段階を踏んで変化していく」旅にたとえる。自分にはリーダーシップがないのではないか?と悩む人にこそ読んで欲しい一冊。まずは外界ではなく己の内なる声に耳を傾けて勇気を持ってLead the self することからリーダーシップの旅が始まる。

自省録
マルクス・アウレリウス
ストア派の哲学者を志しながらもローマ皇帝になった哲人皇帝マルクスアウレリウスの自省録。皇帝の職責を果たしつつ哲学者として、善き人として生きたい願い、そのために日々を内省した心の言葉をつづった一冊。絶対的な権力を持っているイメージのローマの皇帝といえども、人間臭く苦悩と格闘して自分を叱咤激励しながら取り組んでいることを知ることができる。「君の肉体がへこたれないのに、魂のほうが先にへこたれるとは恥ずかしいことだ」「善事をなして悪く言われるのは王者らしいことだ」など皇帝の職責の中で苦悩の中で書いたと思われる文章は、2000年後の現代社会においても多くの人を勇気付けてくれます。神谷美恵子の訳文も素晴らしいです。


そのほか寄稿では入れなかったけど影響をうけた本を8つ。これで前述の2冊に加えて合計10冊。見返してみると古典的な定番におちつくものですね。


番外編として公務員になってから新ためて見直してじわりときた映画。こんな公務員に近づきたい。

生きる(映画)
黒澤明

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この10年で紙の本から電子書籍のKindleに、さらに最近では車の運転中のaudibleにはまっています。audibleだと
西加奈子「こうふく みどりの」
が小説の内容も素晴らしいけどの松田 利冴さんの大阪弁のナレーションが素晴らしく、何度も聴き直すほどのお気に入りに。

自分の読んだ本はできるだけブクログに。

本との接し方はこの10年で劇的に変わってきたけど作品を生み出してくれる作家やクリエイターの皆さんの苦労はかわらないはず。感謝してます。

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