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公共のデジタル化で働くこと

民間企業によるデジタル情報革命であんなことやこんなことができるようになったのはすごいことで夢みたいな世界になってきた。その過程をリアルタイムに見れたのはほんとに良かった。

インターネットの登場からブロードバンド革命、PCインターネットからガラケーへ、そしてスマホへ、サーチやメディアサービス、ゲーム、web2.0もアドテクもECもC2Cもシェアエコも決済もFintechもブロックチェーンも黎明期をリングサイドではなくリングの中でファイトするファイターとして過ごせて最高に幸運だった。戦績は必ずし満点ではないが….

山に登る時も初めて登る山はワクワクする。仕事も夜明け前の黎明期の業界は面白い。行政の世界のデジタル情報革命はまさに黎明期。夜明け前は暗いというがまさにそんな状況。

先端技術的な仕事より枯れた技術の仕事も多いし、日常で仕事をする情報環境も貧弱だし、ストックオプションもないし、キラキラしてなくて地味なこと多いし、うんざりするようなことも山ほどあるし、関係者調整の摩擦係数がでっかい仕事だったりもする。民間で活躍が出来てた人が行政の世界ですんなり活躍できるほどは甘くはない厳しい世界。それでも俺の場合はこの世界の深みというか面白さをこの数年の経験で知っちゃった感はあって、多くの人にこの世界に関心を持ってほしくて発信を続けてる。

たとえば、被災して避難してる人が、それも誰一人取り残さない形で本当に必要としていることを組織をこえて迅速に共有するシステムを作り貢献するみたいな主題に心を揺さぶられる人は公共デジタル化の世界を選択肢の一つにぜひ入れて欲しい。


もうずいぶん昔の記憶に思えるが、経済同友会とか経団連とかに所属したりIT連を結成して色々と提言活動をしたり政府の有識者の委員とかにも呼んでもらったが、自分の力不足でインパクトある爪痕は残せなかった。

これまで色々な仕事で変革を担う仕事をしてきた。インターネット革命、スマホ革命とかネットの世界は「革命」だらけだ。その中で共通して言えることは一つ。変革はリングの中、つまり組織の中で泥まみれになってやらない限り絶対にうまくいかない。優秀なコンサルタントや有識者を集めて良い話を聞いても何にもおこらない。組織の中で全身全霊をかけて口より手と足を動かす人がいない限り変革はうまくいかない。

行政を、公共部門をもっとより良くしたい。そういう人はどんどん行政や公共の世界に関心を持ってほしい。長い職業人生のたった数年を公共のために費やすのは絶対に遠回りにはならないと思う。

動機は人それぞれでいいし、国で自治体でも民間企業の中の公共部門でも構わない。公共部門の、行政のデジタル領域に多くの人が関心を持つ世界を作りたい。そして仮にその業界を「GovTech業界」と名づけるとすると、豊かな業界を作っていきたい。



告知;イベントやりますので興味ある人はどうぞ。


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