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贅沢なご自愛時間

ある一日。

本選前最後のレッスン。

本番だと思って弾いて、と言われて弾いて、弾き終わったあとなんて言われるかビクビクしていたら、「え、もしかして他の先生のレッスン受けた?」って。

受けてないですって言ったら、「すごい変わったよ!!!えっ変わった!何した?」って。

大して練習量は増えてないので(むしろ減ってます)、変わったことといえば、メンタルくらい…?


よくわからないけれど、演奏に出るものなんだなあって、嬉しかった。そりゃあ出るか。

それにしても楽しいです、レッスンが。
コンクールが終わったら持っていきたい曲がたくさんー!!

社会人になって2年半ほどは、独学で弾いていたピアノ。ある時、どうしてもメフィストワルツが弾けるようになりたくて、さすがに独学では無理なので、教室を探すことにした。

せっかく習うならちゃんとしたところで習いたくて家から通える範囲で色々探したところ、運良く徒歩圏内に良さげなところを見つけて、そうして今、音大の先生に見てもらっている。

わたしのレッスンなんて音大生の片手間だし、あ〜だる〜責任もないし〜って感じで教えてるのかもしれないけど、わたしとしては、そのちょっとした先生の心のゆるさに助けられているのでありがたい。
(あまりにガチ指導されたらついていけないだろうね)

この先生は、「ピアノの指導をしている人」ではなくて、「ピアノを弾く人」なところがいい。

ここはこう弾きなさい、じゃなくて、ここはこう弾いたら?って提案の形で言ってくださるし、弾き方になんとなく迷っていると「ああ、◯◯さんがやりたいことはこういうことね」って、隣で弾いてくれる。

これがほんとーーに綺麗で「おおーーーそういうことです!!それー!それをやりたかったのー!!」ってなる。

音楽理論や和声?のことも色々教えてくださるし、作曲家の小ネタなども話してくださるので勉強になる。

が、先生曰く「◯◯さんは聴く力はあるね、言葉で言っても伝わらないけど弾いてあげるとわかってくれるね(笑)」だって。教えてもらった理論は噛み砕けてないみたいです。

レッスンの時間の1時間は、スマホも触らず、仕事のことも忘れて、自分の心と音楽のことだけを考える、とてもとても贅沢なご自愛時間。
(このご自愛のために大金を払っているわけですし!ほんとに贅沢よ!!)

レッスンの後は、なんか、デトックスした後みたいな感じで、なんかぽやーっと、しばらくぼーっとしたい気持ちになる。反芻する時間。

この先生がもっともっと有名になって忙しくなったら、わたしのような未来のないアマチュア人間を教えてる暇はなくなっちゃう!!
でも、可能な限りは見てほしいなぁ。

(ちなみに、先生の先生のレッスンも受けるんだけど、色々うるさいし怖いしなんか合わないからやだ。笑)

来週、再来週と、良いピアノで弾けるの楽しみ。🎹🇮🇹

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