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けふこ服飾計画と洋裁日記 コート事情2

以前にこの記事を書きました。
(面白い部分は追記にあります。ぜひ追記も読んでみてください)

その後のお話です。

綿ツイルコートの修理

さすが物持ちのいい私です。
2006年に当時65000円で買ったミッドナイトブルーの綿ツイルのバルマカーンコート(112cm丈)を着続けています。

このコートにとうとう修理が必要になりました。
擦り切れた袖口とポケットです。
修理工房に出して袖口を解いて擦り切れた部分を織り込んで縫い直す処置で8000円。ポケットも同じだけかかると言われて馴染みのクリーニング屋に相談したところ、出入りの職人に聞いてみるね、とのことでこちらは5000円で直していただけることになりました。
さっそく受け取りに行ったところ、修理のためにポケットを解くと違う布で作り直すことになるので、このままヴィンテージみを出した感じで行ったほうがよい、という結論になりました。
布と縫製はまだまだいけるとのことです。
染め直しが課題です。できれば自分で染められるに越したことはない。
あきやさんからもヴィンテージみがかっこいいというお話もいただきました。
どこまで着続けられるか。もろもろ工夫を試みます。
(つづく)

作りたいコート

夏のスコール対策

東京神奈川では夏のスコール対策が必要になりました。
ここ数年の武蔵野台地と多摩丘陵のスコールには亜熱帯を感じる。あれはもはや温帯の夏の雨ではない。
やわなレインコートではとても対応できません。着ているだけで不快指数が上昇します。
効果的な雨対策のために撥水生地でレインコートを縫いたい欲があります。
既製品は布地とデザイン・機能性とお値段三方よしのものになかなか出会えません。考えどころです。
できればフード付きで頭からかぶれるものを作りたい。
濵田明日香さんの『大きな服を着る、小さな服を着る』に掲載されていたビッグフーディが候補の一つです。
まっすぐ縫えばできるし、コーデュラナイロンの薄手なら多分縫える。
本格的な豪雨の季節の前に縫いたいものです。

イオリコート問題(と兄さんのうさぎパーカー問題)

私の心のYAZAWAであるところの『アイドリッシュセブン』の和泉一織さんがGood 4 You東京のヴィジュアルでお召しのミッドナイトブルーのチェスターフィールドコートが大変かっこいい。
このコートです。
裏地も《貴婦人と一角獣》(クリュニー美術館蔵)の花園風の緑地の花柄でたいへん素敵です。

Good 4 You幕張で和泉一織さん
(看板のすがた)と
エンカウントするうさぎのいおりん
※動画からのスクリーンショットです※



買い置きのVogue Patternsの型紙で縫う気満々で、日暮里に行って清水ジャンプでカシミアウールを買いました。裏地はシルクです(バナー写真)。

日暮里で買ったカシミアウールと裏地のシルク(再掲)


東京はいつまでも寒くならず、おまけに年度内の仕事がなかなかおさまらず、とうとう着手する前に春が来てしまいました。
春と秋の軽いコートが必要なのでまずwearable toileをネイヴィブルーのタイプライター地か軽めのコットンツイルで縫います。

Vogue Patternsのこの型紙(A)です。
Easy表記はほんとうか、また報告します。

追記

追記1 和泉兄弟のスタイリング

和泉一織さんの普段着寄りのスタイリングは『アイドリッシュセブン』アプリのメインストーリーや個別衣裳カードで見られます。
ジャケットスタイルがじつにクールでシャープでスタイリッシュで良い。ブロックチェックのワークジャケットや紺ブレの下に着たボーダーのセーターで本郷や大岡山や国立あたりにいそうな男子大学生に擬態して芸能人オーラを消しても野暮にならずに着られるセンスがすばらしい。制服(!)のタイの緩め方で大人の階段を昇る様子が伝わるのも心にくいしつらえです。

一織さんの兄さんこと和泉三月さんが時々ポール・スミスらしきアシンメトリーな前身頃のシャツやセーターをお召しなのも素敵です。
三月さんにはポール・スミスのシグニチャーストライプもお似合いになるはず。
三月さんの普段着の巨大しろうさぎ柄みかん色フーディ。あれはかわいい。私はあまりみかん色は着ないのですがあのデザインのパーカーなら作業着として私も着たい。

濵田明日香さんの『大きな服を着る、小さな服を着る』のジャストサイズフーディを縫って、うさぎのいおりんなりウサヤールなりのアップリケをつけてオマージュ服を作ったら楽しそうです。

『アイドリッシュセブン』スタイリストチームの皆様、いつも一織さんたちに素敵な服を着せてくださってありがとうございます。とってもメンズファッションの勉強になっています。
一織さんの着こなしからは超ブルベ冬骨格ストレートニンゲンとしても非常に学ぶところが大きいです。
三月さんの着こなしにはエッジーな服を着ても可愛げが出てしまう人としては大いに励まされています。

追記2 けふこがかっこいい大人服を着る日は来るのか


私もいまだにエルメスのカレをカッコいいトレンチコートに巻くつよつよの素敵な大人像が心にあるのですが、もういい歳ながらどうもそちらの方向には行っていないようです。
クールビューティーにあこがれてギャルソンやY‘sあたりの世にエッジーとして知られるブランドの服を試着しに行っても、クールビューティーになりたいのになぜだか可愛げが滲んでしまうのが大きな悩みです。

いまも1990年代終わり頃のフーディ型ニットコートが着られます。『FUDGE』に出てくる感じのおばあさんへの道を歩いているのかもしれません。

和泉一織さんなら、あなたもう芸風確立してるんですからかわいいを活かせばいいじゃないですか、とでもおっしゃるでしょうか。

追記3 洋裁日記 あったかい巻きスカート

日暮里・伊藤ファッションサービスさまでお迎えしたウールカシミアで巻きスカートを作りました。

新作筒状巻きスカートです


以前におあつらえで作っていただいた筒状巻きスカートとタイ土産のシルクのサロンが便利だったのでこれらの構造を研究した上でBy Hand Londonの Orsola Dress and Skirtの型紙をhackしました。80cm丈で腹が目立たずすっきり見えてはだけないししかもあたたかい。底冷えする関東平野やロンドンの冬を想定して作りました。ジャケットスタイルにも合うし、冬のアーカイヴ調査もばっちりです。
改装中だったWarburg Institute Libraryが次に行く時には暖かくなっていますように。
制作時間も2日ほどです。来秋冬用のと、直近の春夏秋用のものをまた作ります。為替が落ち着いてきたらスコットランドのLochcarronから布を取り寄せたいところです。



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