見出し画像

夏休み、お金の勉強とプログラミングに挑戦!福岡市で中高生向けのテック・サマーキャンプが開催されました

8/20~22に、福岡市主催の「中学生・高校生向けプログラミング教室 テック・サマーキャンプ ~お金とテクノロジー~」が開催されました。

本サマーキャンプは、福岡市内に在住、または福岡市内の中学校・高等学校に通学する学生を対象に、将来の起業家やエンジニアの育成を目的として開催されたもの。3日間を通じてプログラミングに取り組むほか、「お金とテクノロジー」をテーマに、Fintechや起業について学ぶセミナーや、エンジニア座談会の時間も設けられました。

Fintechや起業に関するセミナーには、マネーフォワード Fintech 研究所長である瀧が、またエンジニア座談会には、マネーフォワードの福岡拠点長を務める黒田と、同拠点でiOSエンジニアとして働く杉本がそれぞれ登壇。最終日のプログラミング成果発表会では、同じく杉本が講評を務めました。

今回はこのサマーキャンプの様子をお届けします!


「お金×テクノロジー」をテーマとした中高生向けテック・サマーキャンプ開催の背景

福岡市はもともとスタートアップ企業の支援を積極的に行っていますが、現在はそれに加え、エンジニアが集まり活躍・成長するまちづくりの取り組み「Engineer Friendly City Fukuoka」を推進しています。今回のサマーキャンプは、まさにその二つを合わせた取り組み。

マネーフォワードは、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションのもと、すべての人のお金の課題を解決したいという想いで2012年に創業した企業であり、また福岡に開発拠点を構えエンジニアが働いていることから、今回の企画に参画させていただくこととなりました。

サマーキャンプ概要


参加者は、中学1年生~高校2年生までの総勢11名。プログラミング経験がない子も多く参加しました。
今回のサマーキャンプの大まかなスケジュールは以下の通り。

1日目:プログラミング講座(入門編)、セミナー、エンジニア座談会
2日目:プログラミング講座(基礎編、自由課題)
3日目:プログラミング講座(自由課題)、発表会

初日スタート!


1日目はFukuoka Growth Nextのイベントスペースで開催されました。

画像1

(Fukuoka Growth Nextは、小学校跡地を生かし、スタートアップ支援のためのさまざまなを取組みを行っている施設です。建物はなんと140年以上の歴史があるそう!)

プログラミング講座は、ジーズアカデミーの方が先生役となり進めていきます。

画像2

午前中は教材に沿って基礎的なプログラミングにチャレンジしたみなさん。先生のサポートを受けながら、無事全員が初日のゴールまでたどり着きました。

お金と起業のセミナー


午前中の講座を終え、ランチ休憩を済ませたあとは、当社瀧によるセミナーがスタート。
セミナーテーマは「生活とビジネスのお金の基本」。Fintechや起業のお話の前に、大前提となる「お金」に関するお話をしました。

画像3

・給料ってどうやって決まるの?時給×働いた時間分、そのまま給料がもらえる?
・借金っていいこと?悪いこと?
・ビジネスのお金の流れ
・お金を扱う「慣れ」の話

こうしたお話を通じて、これから先、自分でお金を稼いで生きるということを経験していくであろうみなさんに向けて、「お金についての知識が少なくてなんとなく不安な状態」から、「まずはお金の扱いに慣れていく」ことの大切さをお伝えしました。

画像4

セミナー中のワークショップでは、自分の考えた商品やサービスで、市場の大きさの計算にチャレンジしてもらう時間も。

画像5

参加者の一人が考えた商品をもとに、福岡市の人口、想定される購買人数、色々な要素を一緒に考えていくと...獲得できる市場シェア、つまり売上は2000万円以上!という結果にどよめく会場。「こうして計算してみてインパクトのある数字が具体的に出てくると、ちょっと感覚が変わりますよね」(瀧)。

セミナー後半では、マネーフォワード創業時の話を交えながら、起業に関するお話をしました。ビジネスアイデアの揉み方、どういう人と創業すべきか...といったお話のほか、企業がどんなことをしているか知るためのIR情報の見方などをレクチャーしました。

普段お金の話をする機会はなかなかないと思いますが、瀧の話を通じて「お金のリテラシーの重要性が分かった」という声のほか、「起業・会社経営に興味がわいた」というアンケート結果もあったそうです!

現役エンジニアによる座談会


瀧によるセミナーののち、休憩と施設の見学時間を挟み、夕方からはエンジニア座談会がスタート。

IMG_1485_レタッチ

座談会メンバーは写真左から以下の通り(敬称略)。
・さくらインターネット 河野洋平(ファシリテーター)
・マネーフォワード 杉本至
・マネーフォワード 黒田直樹
・Cryptoeconomics Lab 落合渉悟

実は河野さん・落合さんは一緒に起業をしたことがあるそう。また黒田も以前起業をしたことがあるということで、まさに今回の「エンジニア」「起業」というテーマにぴったりなメンバーでした。

座談会を通して、サマーキャンプ参加者だけでなく、座談会を聴きに来た一般の方からもシステムでリアルタイムに質問を受け付け、それらを画面に表示しながら適宜登壇メンバーが回答していくスタイル。
参加者からは多くの質問が出て、最終的な質問数は100個超え!大きな盛り上がりを見せました。

・はじめてつくったプログラムは?
・エンジニアになるための勉強法は?
・福岡はエンジニアにとって働きやすいか?
・エンジニアと起業の相性?
・エンジニアの収入はどのくらい?
といった具体的な質問から、「そもそもエンジニアとは?」といった本質的な話まで、幅広くトークが展開されました。

IMG_8782_レタッチ

実は全員、小さい頃からずっとプログラミングをやってきたわけではなく、大学生以降に初めて本格的なプログラミングに触れたという今回の座談会メンバー。

エンジニアという職業について話すときに頻繁に出てきたキーワードは、「深めること」。プログラミングが好きという気持ちから自然と知識を深めて技術を高めていくタイプの人が多いという話もあれば、プログラミングとは現象や目の前の課題をとにかく突き詰めて考えトライアンドエラーを繰り返して深めていく作業である、といった話もありました。

座談会後のアンケート結果では、多くの方に「プログラミングを(もっと)勉強してみたいと思った」と回答いただいたほか、「エンジニアになりたい/面白い職業だと思った」という回答も数多く寄せられたそうです!

画像8

(イベントを終えてほっと一息つく座談会メンバーと、見学に来ていた、マネーフォワード福岡拠点でインターン中の長島)


全カリキュラムを終え、迎えた最終日


サマーキャンプ2日目以降は会場を移し、さくらインターネットさんの福岡オフィスへ。
2日目・3日目と、みっちりプログラミングに取り組んできたみなさんの成果発表を聞きに行くため、最終日、再びサマーキャンプ会場へお邪魔しました。
1日目・2日目で学んだプログラミング知識を生かし、自分の作りたいアプリケーションを自由に作る、という課題に取り組んだみなさん。

画像9

2日目には初日よりもさらにレベルの高いプログラミングに挑戦し、「2日目はみんな壁にぶつかり、とてもどんよりした雰囲気だった」とのこと。
しかし、3日目にお会いしたみなさんは、そんな2日目だったことが信じられないほど、きらきらとした明るい表情。何人かにお話をきくと、自分がどういうものを作ったのかを楽しそうに説明してくれました。

参加者全員による成果発表会


準備が整い、いよいよ成果発表会がスタート。

画像10

画像11

画像12

為替レートの情報をとってくるアプリケーションや、お絵描きアプリケーション、虫食いゲームや絵合わせゲーム、じゃんけんゲームや早押しゲーム、視力検査ゲームなどなど...
プログラミング初挑戦の子も少なくなかったことが信じられないくらい、全員が思い思いのアプリケーションを作り上げていました!

実際にコードを見せながら苦労した点について説明する場面もあり、内容を聞きながら、今回の講評担当である杉本も思わず「おおっ」「コードが綺麗」「なるほど...」と呟いていました。

成果発表会を終えて


プレゼンタイムが終わり、講評へ。

画像13

杉本からは、
「今までできなかったことをできるようになったのは、とても価値のあること」
「エンジニアという職業も、みんなで企画したものを作ろうとするけどなかなか上手くいかなくて壁にぶつかり、そしてそれを乗り越えていく毎日であること」
「この3日間が楽しかったという人は、是非エンジニアを目指してくれたら」

というお話をしました。

最後はジーズアカデミーの先生方から卒業証書が授与され、無事にサマーキャンプの全プログラムが終了!

画像14

会の終了後、成果発表会を見に来場された方に、自分の作ったアプリケーションについて熱心に説明する参加者も。

画像15

自分の作ったものについてお話しているときの、みなさんの生き生きとした表情が本当に印象的な最終日でした。

プログラミングの世界への第一歩を踏み出したみなさん。今回の受講生のなかから、将来のエンジニアや起業家は何人誕生するでしょうか。これからが楽しみです!

「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げるマネーフォワードは、みなさまがお金と前向きに向き合い、可能性を広げられるよう、お金について学べる機会を引き続き積極的に提供してまいります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?