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055:モノを透して歪んだ先にある

1月は自分的にエキソニモ祭りで,千房さんと共著論文を書きながら,エキソニモの「ゴットは,存在する。」を再制作した京都造形大学の中川さんの展示「ゴットを信じる方法」展のレビューを書いていました.

エキソニモ本人と再制作の中川さんとのあいだで,私はエキソニモを透して何を考えているのか,ということを考えているような時間です.私は私というものがない感じでテキストを書いているので,この状況は面白い感じです.

私は作品を透して考えることが多いのは,きっと,私というものがあまりないのと,作品というモノを経由すると思考が歪むのが楽しいのだと思う.とは言っても,最終的には「私」が出てくるのは,モノを透して歪んだ先にあるのが,私の思考ということなのかなと思う.

Twitterで書けそうなことをnoteで書く意味はあるのかと思いつつ,noteで書いて,それをiPadのブックに飛ばして,Apple Pencilで書き込みすると次の考えが浮かんでくるので,それはそれでいいのかと思いつつ.自分の思考がインターフェイスによって規定され,ドライブされているのを感じているのは面白い.

エキソニモ祭りに戻ると,2月のエキソニモの個展が楽しみです.

個展『LO』でも展示される《I randomly love you / hate you》については,改めて考えてみたいです.とても運命論的な作品であり,バルクとサーフェスとの関係で考えてみたいなと思いつつ,エキソニモはきっと個展ではまたこれまでとは異なる新作を出してくるのだろうなと思うと,ワクワクします.


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