五条悟と最強


はい。呪術廻戦本誌、最新話、読みました。

2023/09/25、この日は私にとって、いや、多くの人にとってとんでもね〜日になっちまったと思う。(地べたに大の字)

こんなに感情や思考が乱されてしまったのは久しぶりだ。夜全然眠れなくて困っている。

ということで感想、書いていくね。
感想と言っても、この記事は言うなら己の感情整理のために書き始めたもので、自分でも何が言いたいのか分からないし、いつもよりずっと纏まりがない文章になって終わるだろうと予想している…。

時間に余裕のある方はどうぞ。
ガッツリネタバレするよ。


◤ 久しぶり、親友 ◢


皆大好き五条悟。現代最強の呪術師。
呪いの王である宿儺(feat.十種の式神たち)とギリギリ、ヒヤヒヤ、ドキドキ、ヒリヒリ、の戦いを繰り広げていた五条悟だが、前回の話では「五条の勝ちだ」で締め括られ、五条勝利にて決着がついたかと思われた。

まあしかしながら、しっかり呪術廻戦に適応している魔虚羅、否、呪術廻戦ファンの皆様方は「そんなわけなかろーもん!あの芥見下々が!!」と疑念を拭いきれずに最新話の更新を待っていた。

そして9月25日。いよいよその時が来た。

夏油傑「や」
五条悟「うっわ」「生徒に言っちまったじゃねーか、死ぬときは独りだって」


………………は??????


待って待って?ちょっとまって。
何この演出、どういうこと? いや皆まで言うな。

なんで?前回勝ち確みたいな終わり方していたじゃん、どういうこと?

全然理解出来ない(と言うより理解を拒んでいる感じ)けど、たった2ページで冷や汗が凄いし、動悸も凄い。

そんなわけがない、そう思いながら読み進めていくと、五条と夏油の会話の中に、高専時代の仲間である七海や灰原も参加し、そして天内や黒井、学長や禪院甚爾の姿も見え、ここが『死者の世界』であると暗示していることに嫌でも気付かされてしまう。

懐かしい旧友との会話で笑顔になる五条悟。
周りの皆も屈託のない笑みを浮かべている。

五条悟「これが僕の妄想じゃないことを祈るよ」



嘘だ、嘘だ、そんなわけない、そんなわけが。

こんな描写から考えられる結末なんて、たった1つだと言うのに、それでも私はただただ「そんなわけがない」という言葉だけを呟いて、本を進めた。


◤ 五条悟 vs 宿儺 決着 ◢


一転変わって、次のページではボロボロの五条悟の姿があった。


あぁああぁああ!!!!!;;;;


嘘だ!嘘だ!まだ巻き返せるよね!?
なんか宿儺が言ってる!いや、何も聞こえんて!お前何言ってんだ!?分かんねえよ!!!聞こえねえって!!!やめろやめろ!!!五条!!!反転術式早く使って!!!!!


まじでこれ。ずっとこれ。その場にいたんか?

そう思って更に読み進めると、真っ二つにされた五条悟の姿があり、さっきまで嵐のようにうるさかった私の心の声は一気に静かになった。
え、息してる?

今でこそ咽び泣くことが出来るものの、初めて見た瞬間は、あまりの処理のしきれなさに言葉を失い、ただただ静かに一筋の涙が頬を伝いました。

その後はしばらく呆然。
こんなん受け止められん。無理だ………。


宿儺「天晴だ、五条悟」


うるせえよ…。
お前それ死にゆく者にしか言わねえじゃん…。
やめてくれよ…。

五条も五条だ。何笑ってんだ。
どういう笑みなんだよ、それは……。

いや〜〜本当に無理。なんか色んな感情や思考が駆け巡ってぐちゃぐちゃになってしまった。

そして、ここらで一旦記憶が飛びました。
心の防衛機能が働いたのウケる。


◤ 五条復活の有無 ◢


一旦冷静になって考えたんだけれど、五条悟は生きていますよね?ああいうの死んだって言わないですよね?

yesと答えてくれよ。頼むから。


五条悟が死んだなんて受け入れられない。どうにか生き返り…というか死んだと断定すらしたくないから復活と言わせてもらいますけども!復活する術はいくらでもありそうじゃないすか。

例えば、こちらにある高羽の術式でどうにかなっちゃったり、硝子さんと乙骨のコラボ反転術式で治癒出来ちゃったり、何なら五条悟だからあの状態でも自分で治しちゃったり。(五条悟だからダ) 【★】

空港でのやり取りだってさ、
夏油「ああ悟、悪いけどこれ、君の妄想だから」
五条「は?」
夏油「やることやって、もう一回ちゃんと死んできな。私達はここでずっと待ってるから」
みたいな続きがあったりするかもしれないじゃん。(突然始まる二次創作)


分かる、分かるよ。
五条は「楽しかった」「僕を殺すのが時間や病ではなく僕より強い奴で良かった」と発言しているあたり、この死に悔いはないようだし、このまま眠らせてやりたい気持ちもよく分かる。死に方を決められるって甘美な話だしね。

ここで五条が退場して、次世代に見せ場を作ったという説も分かる。芥見先生が五条悟のことを殺したがっていることも分かる(そうなん?)。芥見先生がわざわざあの青い春を蘇らせて五条達の会話を描くことで【★】の可能性を消して希望を抱かせないようにしている説も分かる。分かるんだよ、全部。


分かった上で、んなこと知らねえんだよ!!!!!
こっちは五条悟に生きてほしいんだよ!!!!!


何故ならこれは歪んだ愛だから。
私が生きてほしいから生きてほしいのです。

頼むよ、死ぬことは後からいつでも出来るだろうが……! 頼むから宿儺に勝ってくれ……………………。


◤ 最強の死 ◢


この記事を書いていて、1つ気づいたこと、というか思い出したことがあるのだけど、余談として書いていくね。余談?余談ではないか。


そうこう考えているうちに、私は『五条悟が死んだこと』にこんなにショックを受けているんだろうか、と1つの疑問が浮かんだ。

うん、まあ、そりゃあ好きな人が死んだら寂しいし、悲しいさね。
でも、私は別作品でも幾度となく推しの死を経験しているし、呪術廻戦では夏油や七海も好きなので、死んだ時は地獄だ〜!と喚くほどには悲しんだ。

それでもここまで重く空虚な気持ちになることは、あんまり無かったな、と思う。

私の価値観上、“死”そのものに対して、ここまで空虚な気持ちを抱くことはないんすよ基本。私だって正直なところ「五条悟が最後に全力をぶつけることが出来る戦いを楽しんで、『死ぬ時は独りだよ』と言い放った彼が旧友と再会して皆でその最期を迎えられたなら、そんなに幸せなことはない」みたいな感想、抱いたからさ。時に死は救いでもあり、綺麗なものとして存在しているのです。(宗教ですか?)

少なくともこんな価値観を持っている私が、五条悟に対してここまでの空虚感を抱いているのは、恐らく『宿儺に負けてしまったこと』ではないかと思う。

五条悟は最強だったんすよ、私の中で。それは勿論作中でもそうだし、皆の中でそうなんだけれども。
五条悟がいれば大丈夫。どうにかなる。という、思えば根拠のない信頼を疑うことなく持っていた。揺るぎない最強であり、その強さこそが五条悟。

そんな五条悟が、負けてしまった───。


思い出したこと。
その人がその人たらしめる「強さ」を、失ってしまった時、私はどうしようもない喪失感に襲われる呪いにかかっています。


例えば、五条が死なずとも、戦いの中で六眼を失ったことで無下限呪術が使えなくなり最強じゃなくなりました、とかいう描写があったとしても、同じ喪失感を抱いたと思う。伝わる?これ?

(↑これは推しとか関係なく、少しでも好感のあるキャラなら当てはまるのだけど、私が五条のことを思っていた以上に好きだったということもあり、特大でダメージ食らってんのかも。)

つまり悲しい気持ちは『五条の死』、この空虚な気持ちは『五条の敗北』から生まれていて、これらの負の感情の相乗効果がえげつないことになっているんじゃないかと思っている。


五条悟、せめて宿儺倒して、最強を守ったまま死んでくれ。せめて相討ち。


(でも本当はやっぱり、例え最強を失ったとしても幸せに生きて欲しい、という気持ちもある〜〜!)
(心が2つある〜〜〜〜〜!)


ハッ!余談の長さじゃなくなってしもうたわ。


◤ 青い春 ◢


ねえところで、なんか解釈の話でバトッてるらしいじゃんよ、おめ〜ら。(全然ついていけてない)
じゃあ俺も、俺の解釈の話をするぜ。※ずっとしている。


あれだけの強さを持ちながら、宿儺のように己の快不快だけで行動を起こすことはなく、主人公サイドに立ち、頼もしい先生であり、冷酷な一面はあれど闇落ちもせず、他人のために戦い続ける善人というイメージが固められた五条先生だけれど、その実、周りにそんなに興味無いってのが五条悟なんすよ。

興味がないって言うと語弊があるけども。まさに五条本人が言っていた“花”の例え話みたいな感覚なんだよな。そこにあれば愛でます、くらいの感覚。生物としての差が大き過ぎる。

そんな五条がと〜〜んでもなくクソデカ感情を抱いているのが、そう夏油傑。あの青い春。
何故?言うてそんなに描写ありました?などと聞かれたら、ごめん論理的に話は出来ない。俺の魂がそう言っているだけだから…。

夏油のこと善悪の指針にしていたくらいだし、五条の善性って夏油によって培われたわけじゃん。花の例え話を使わせてもらうと、夏油がいなかったら五条には「この花は綺麗だな、好きだな」って感情もそもそも抱かなかったと思う。

そんな五条が夏油を失っても、ちゃんと前を見て歩いて、先生となって、壊す(簡単)のではなく育てること(難しい)を選ぶ程には、正しく力を使っていて、成長したね悟…!(誰)ってなったよ。

何が言いたいかと言うと、逆にね、ちょっと安心しちゃったんだよ私は。五条が宿儺との戦いでは「他人や世界のため」ではなく「自分のため」に力を使い、負けた後は、生徒や世界がどうなるかなんて一切考えていないご様子だったこと。

いいねえ、それでこそ五条悟だ。
そしてそんな狂気的で自己中心的な本音や姿を、夏油傑を始め、かつての旧友には見せることが出来たってのが、なんだか素敵じゃあないか。…シク…。

生徒のこと、残された人達のこと、全く考えていないわけじゃないと思うけれど、それでも五条にとってあの場所は、今まで最強故に抱えてきた諸々を下ろすことの出来る場だったんだろうな、と思って安心した。


肩の荷を下ろすことが出来たのは、ひとえに夏油の存在が大きかっただろう。

五条が言った「背中を叩いた中にお前がいたら満足だった」という言葉はあまりにも重い…。
そうかあ〜〜やっぱりずっと“欠けた”状態のまま過ごしていたんだな、お前。どんな時でも「傑がいたら」を考えていたんだよな。

まじで泣きそう、いや泣いています。


夏油傑「妬けるねえ、でも君が満足したなら良かったよ」
五条悟「…満足ね、背中を叩いた中にお前がいたら満足だったかもな」
夏油傑「………ははっ」


傑……泣いてる…………😮

😮

😦

😧

😩

😭


ワアァァ………アァ……………ッッッ!!!!!!!!


大声で泣いた。
心のちいかわが叫び散らかしていた。

五条悟を満足させられるのはな!宿儺なんかじゃない!お前だけなんだよ傑!!!勝手に置いていきやがって!!!やっと気づいたか!!!!!!

その瞬間に存在する記憶(青い春)が脳内を駆け巡って、液状化した。


は〜〜〜〜俺ぁ、まだ、五条悟の死を受け入れられねえんだ。復活することをずっと考えている。その希望は最後まで捨てない。

でもそれを邪魔してくるのは、芥見先生やSNSに蔓延る「五条の復活反対派」の意見なんかじゃない。五条悟自身のクソデカ感情なんだよ。多分あいつは自分の命日が夏油と同じ命日だから御の字とさえ思っているような気がする。意地でも復活しないかもしれない。やめとけやめとけ、親友と言えども流石に命日をおそろにするのはどうかと思う。

実は1日ずれていました〜〜みたいなオチで生きる気力を持ってくれないか、五条悟。オラ立て。

あと業の深いオタク達!「命日一緒」と「五条復活」を天秤にかけないでください!


◤ 往生際、悪くてなんぼ ◢


最後にもう一度言わせてほしい。こちらにはいくらでも五条復活の理由も理屈もあると思う。五条復活は冷めるという意見もチラホラ見るけれど、五条が復活した後も全然熱い展開になるよ!

ただ何よりも五条のクソデカ感情のせいで、それを拒否されてしまっているのも事実。

でもなあ…ウ~ン………。

他意なく純粋に疑問なんだけれど「五条復活は冷める」って言っている人の中で、五条のこと大好き!な人っているの?

ここで五条が退場したら、虎杖の死刑を保留にしたり、夏油の死体を硝子さんに渡さなかったことで羂索に奪われちゃったり、その結果起きている今の出来事の後始末、な〜〜んにも出来ていないけれど、それでいいのか?このままだと五条、自分のケツを自分で拭けない男になっちまうよ。
(すみませんね、言葉に棘があって…。私は推しだろうとなんだろうと刺す時は刺すヒューマンなので…。愛故に。)

勿論自分が教師として育ててきた生徒達によって物語を終わらすことが出来れば、それは1つのやり方だったと言えるし、まだ描写が無いだけで五条も死を覚悟した上で色々と準備しているのかもしれない。だとしても羂索だけはお前が始末しなきゃだろ。物事には人に委ねて良いことと悪いことがあります。

そういう意味でも、やっぱりまだ死んでほしくない、ここで終わってほしくない、と願わずにはいられない。

それはそうと五条の発言って、悉く実際と反対になっていないか?勝つさって言って勝てていないし、死ぬときは独りって言っておきながら独りじゃなかったし……!……!……っ!!!その他諸々。気のせい?

このまま「未来に賭けてきた!僕の生徒が勝つよ!」などと発言したら、正直「やめろ!お前はもう喋るな!」ってハリセンで叩くところだった。(また棘出てきた)

でもまあ、そういう案外抜けが多かったり、詰めが甘かったりするところが五条悟の弱点であり、彼は最強だったけど、完璧ではなかったって感じなのかな。結局ね、人が1人で出来ることになんて限界があって、それを五条も分かっていたけれど、五条は1人でないと全力で戦うことが出来ない、1人でないと“最強”ではいられない、でも1人には限界がある。そういうジレンマを抱えたキャラだったわけだ。

え?なんかそう思うと「私達は最強だから」って台詞の深みが増すな。五条の不完全な部分を補っていたのが夏油であり、1人でないと最強でいられない五条と唯一肩を並べて「最強」と名乗れていた夏油って………。

ヴヴヴ、そろそろ終わりにしようと思っていたのにまた感情が乱れ始めた〜〜〜。


駄目だ駄目だ、このままだと一生無限ループするので、一旦ここで終わることにする。

また何かあれば追記したり、新しい記事を書いたりするや。

めちゃ長くなってしまったな。アデュ。

あ、待って、これだけは言わせて。
この絶望の中、五条復活への希望を諦めず、持てる知識を最大に使って、その根拠を言葉にして、勇気を与えてくれた有識者達、ま〜〜じでありがとう。少なくとも幾人かの命を救っているから、今後幸多き人生送ってね。

んじゃ。


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