見出し画像

女性に生まれて

男性ではないので男性の大変さは完璧には分からないのだが、今日は女性として生きるという事についてどんな感じか男性にも分かるように書いていこうと思う。

最近は女性に対する理解も進んできて、幾分生きやすくなった。

しかし、20代後半を迎えて体の変化を感じてきた私は、学生の頃より明らかに難しいなと感じることが増えた。

男性になくて女性にあるもので代表的なのは、月経だ。これがなかなかやっかいで、ひどい人は立つこともできないほどの痛みに苦しみ、嘔吐したりする。

男性の前では未だに話しにくいと感じるけど(私は家族にも話しづらいと感じる事がある)、女性同士では生理の話題は日常であるし、お互い気持がわかるので、男性のいないところで仕事やプライベートで気を使っている。

生理前(私の場合は10日程前から)は食欲が異常なほど増す事が多い。私の場合はYou Tubeで必ず生理前に見る食べ物関連のチャンネルがある。生理が始まるとパタリと見なくなるので、ビックリするぐらい分かりやすいサインである。食べても食べてもすぐにお腹がすく。体に悪いとされる物を沢山食べたくなる。ある程度コントロールするけど、その分運動すればいいやと思ってあまり気にしすぎないようにしている。

食欲に気付いて数日経つと、大した事は起こってないのに、突然不安になったり悲しくなったり寂しくなったりする時期がやってくる。私はここ数ヶ月この情緒不安定な時期が毎月の仕事の山場とちょうど重なっていて、精神的に辛いので、少し高いけど低用量ピルを服用して、生理周期をずらしたらどうかなと考えているくらいである。

そうして心の変化を感じながら過ごしていると、あっという間に月経が始まる。始まってから3日はちょっとした事でイライラするし、経血量も多く、最低でも2時間に一回はお手洗いに行くようにしている。

痛みは頭、腰、腹部に広がり、あんなにあった食欲はなくなってお腹は空かなくなる。肌が弱いのでオーガニックの生理用品を組み合わせて3種類(1ヶ月700円〜1000円ほど)を使っている。生理がなくとも貧血気味なので、鉄分のサプリと飲み物、もちろん生理痛に効く薬は必須である。それでも、頭がボーっとしてよく働かない状態は頻繁にある。

私の症状はまだ軽い方だ。ひどい人は仕事に行けないくらいの痛みに毎月悩まされている。

男性もそうだけど、女性は本当に強いと思う。
これほどの痛みやコントロール外のホルモンバランスの乱れと戦い、外では笑顔を振りまいている。
そして出産はこれの何百倍もの痛みと戦った末に新しい命を命がけで産み出すのだから。
楽なことばかりではないけれど、女性という生物に生まれたことを誇りに思い、強く生きていきたい。

私が男性の苦しみを100%理解できないように、男性が女性の苦しみを完全に分かることは不可能であるのは重々承知だ。だけど、今日も隣の女性社員や家族、パートナー、友人が乗り越えているものがある可能性がある事は知っていて欲しいし、頭の片隅にいれておいてほしい。

女性は、イライラしたり悲しくなったり、ダイエット中なのに食べたくなったりと、自分のコントロール外の事と今日も戦っている自分を責めずに、大切にしてあげて欲しい。最終的に自分を一番理解し、守れるのは自分自身だから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?