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キンブレを忘れずに【芋頭monkeyのオーロラハント#2】

このnoteは芋頭monkeyのオーロラハント#1の続きです。

髭の策略で短パンにナップサックひとつで北極圏に放り出された天パも世の中にはいます。
[参照:水曜どうでしょうヨーロッパリベンジ]

ただ僕は天パじゃなければ髭の旅仲間もいないのでしっかり準備しなきゃ死にます。

なお、今回は準備編なので凄く長くなります。
お忙しい方は目次から必要なところだけお読みください。

航空券について

それではまず航空券についてです。
今回の旅では
日本からヨーロッパの往復

ヨーロッパ内での移動
の2種類の航空券が必要になります。

日本からヨーロッパまでの航空券を探すときはGoogleフライトをまず最初に見ました。

なぜなら、ヨーロッパのうち、どの国への航空券が一番安いかが一目で把握できるからです。
私も9/5出発で最も渡航費が安い国を検索しました。
するとドイツのミュンヘンが最安だったので旅程もミュンヘンから始めることにしたのです。
オーロラは9月中旬が寒すぎず、それでいて観れる確率が高いという友人のアドバイスに従って、フィンランド滞在はラストにしました。
つまりこの段階でドイツ→イギリス→フィンランドの北上ルートが確定したわけです。

ここまでの見当がついたら、あとは格安航空券検索サイトを使いまくって一番良さげなものを探すのみです。
検索条件は
9/5に東京を出発し、ドイツに到着
9/17にフィンランドを出発し、東京に到着
の往復航空券です。

ここで僕の失敗談ですが、スカイスキャナーというサイトをメインに往復航空券を探してしまいました。
人気も高く、単純な片道航空券探しなら使いやすいでしょう。
しかしこのサイト、乗り継ぎの必要な往復航空券などにはあまり向かないかもしれません。
というのも、最安値を提示してはくれるものの、ありえないほど遠回りな乗り継ぎを提案してきたりするのです。
また、いい最安値を見つけた!と思いきや、よくよく調べるとヨーロッパまでの10時間以上のフライトで機内エンターテインメントも食事もついてこないというエコノミーどころかエタヒニンクラスな航空券だったりします。

屈強なバックパッカーならアリかもしれませんが、僕のような最低限度の生活水準は保ちたいわがままバックパッカーは大人しく日本語でわかりやすいトラベルコやエアトリを使うことをおすすめします。

僕はトラベルコを使って、中国国際航空(エアチャイナ)の往復航空券を11万円ほどで予約しました。
やはりハイシーズンのこの時期は高いですね。春休みあたりのシーズンだと5-7万円ほどの航空券もありうるそうです。
エアチャイナは遅延率も高かったりとあまり評判はよろしくありませんでしたが、もちろん機内エンターテインメントも食事もついていますし、何より安かったのでまあ大丈夫だろう(フラグ)と思って購入しました。

こうした航空券は2-3ヶ月前に抑えるのが一番安いとだいたいのサイトでもっぱらの噂です。本当かな?まあ誰にも予測はできないので信じときましょう。航空券は、

成田

上海(乗り継ぎ3時間)

ミュンヘン

ヘルシンキ

ストックホルム(乗り継ぎ1時間)

北京(乗り継ぎ3時間)

羽田

となりました。この乗り継ぎ時間、後々効いてくることになるのですがそれはまた今度。

ヨーロッパ内での航空券

さてつぎはヨーロッパ内での移動手段です。
ドイツイギリスフィンランドの矢印部分ですね。

一番安くすませたい方はバスという手もあります。さすがヨーロッパ、バスで国境を跨げます。日本で跨ごうとしたら集団自殺で海の藻屑です。

しかし僕にはあまり移動に時間をかけていられるような日数の余裕もなかったのでLCCを使うことにしました。
LCCなら1万円以下、なんなら5000円以下の航空券だって全然あります。

ヨーロッパのLCCで覇権といえばeasyjetかライアンエアーだそうです。また、北欧に行くならノルウェーエアが強いらしいですね。
しかしライアンエアーはチェックインの手順が複雑だったり、荷物制限がキツすぎたりするようです。

よって僕はeasyjetとノルウェーエアを使うことにしました。
この航空券の検索は先程は使いづらいと言ったスカイスキャナーを使いました。
片道航空券に関しては本当に使いやすい神サイトですね(アツい掌返し)

ただ注意しなくてはならないのはスカイスキャナーは検索サイトであり、そこからは各種予約サイトに飛んで予約しなくてはいけないということです。
そこでよく訳のわからんサイトに飛んで予約したら搭乗当日に予約できていないことが判明して保障さえなく、とんでもない目に遭った人のブログを読んだことがあります。
ここはリスクをとるか価格をとるかですが、たかが数百円の違いなのでスカイスキャナーから飛ぶ予約サイトは各航空会社の公式サイトにすることをおすすめします。

結局
ミュンヘン→ロンドン(easyjet)
ロンドン→ヘルシンキ(ノルウェーエア)
ロヴァニエミ→ヘルシンキ(ノルウェーエア)

の3つを予約しました。

寝台特急サンタクロースエキスプレス

「おい待てや工藤、ヘルシンキからロヴァニエミまでの往路はどうすんねん?」

バーロー、サンタクロースエキスプレスっつー寝台特急列車を予約したんだよバーロー

そう、フィンランド南部のヘルシンキから北極圏のロヴァニエミまでは乗車時間12時間の寝台特急列車が出ているのです。
乗車の直前に予約すると結構高いのですが、乗車の1ヶ月前くらいに予約サイトを見ると7000円弱のなかなかお手頃価格な切符がありました。
北欧の森の中を12時間かけてのんびり寝台特急で行くことができ、さらに日本ではもうあまり見られない食堂車まであると聞くじゃありませんか。
宿泊代が1日分浮くことも考えれば大いにアリだと思って予約しました。
予約サイトはフィンランド語だけでなく英語版もあるので安心です。

荷物について

バックパッカーの荷物は旅行とは訳が違います。
数泊では終わりませんし、何でも揃ったホテルには泊まれませんし、そもそも持っていける量がバカ少ないので厳選が必須です。

ただ僕も初めてのバックパッカー、何十回もGoogleの検索窓に
[バックパッカー 荷物 2週間]
と打って何十サイトも見ました。臆病なので。

その膨大なサイトを見た結果、持っていった荷物とそれが実際に役に立ったか否かをまとめて書いておきます。

CABIN ZERO 44L
役立ち度 ☆☆☆☆☆
いわゆる僕のメインバッグです。
バックパックの重要条件といえば
・疲れにくさ
・外ポケットの多さ
とよくいいます。
しかしこのCABIN ZEROは腰ベルトもなければ外ポケットもひとつです。
普通のバックパッカーはメインバッグを抱えて歩き回るため、上のような条件を必要とするのでしょう。
しかし僕のような貧弱バックパッカーは目的地に到着したらなるべく早く宿にメインバッグは預けてしまうため、結局メインバッグを背負って歩くのはほとんど空港−宿間だけなのです。
そうなると僕の重要条件は以下のようになります。
・なるべく沢山の荷物が入る
・機内持ち込み可能なサイズ
これにピッタリだったのがCABIN ZEROでした。
44Lというかなりの大容量でありながら、タテ55cmxヨコ40cmxマチ20cmというコンパクトサイズ。
全世界だいたいの格安航空会社の機内持ち込みがギリギリ可能なラインを攻めたイギリス生まれのバッグです。
しかも丈夫でめっちゃ軽く、万が一のロストバゲッジ時にも空港の遺失物登録システムと紐付いたOKOBANタグ付きなので安心です。
そして安かった。金ないしこれ大事。

●サブバッグ
役立ち度 ☆☆☆☆☆
金なし学生の味方、しまむらで大昔に買ったワンショルダーの小さなバッグをサブバッグとしました。
これはデカすぎず、モバイルバッテリーとペットボトルと折りたたみ傘が入るくらいのサイズ感ならなんでもいい気がします。
普段の行動はこれを背負ってこなします。
背中にメインバッグ、お腹側にサブバッグの憧れのバックパッカースタイルです。

レインカバー
役立ち度 ☆☆☆☆☆
メインバッグ用のカバーです。雨の多いイギリス旅行用としてだけでなく、ポケットからスリに遭い難くなる防犯の意味もありました。

セキュリティーポーチ
役立ち度 ☆☆☆☆☆
僕の命綱です。
パスポート、財布などのぜっっっったいに無くしたり盗られたりしてはいけないものはこの中に入れて服の下に巻いていました。
リンク先の商品はスキミング防止機能付きです。

●ダイアル式南京錠
役立ち度 ☆☆☆☆☆
スリ対策にメインバッグとサブバッグのファスナーにつけるため、2つほど用意しました。
ダイアル式なら鍵を無くさないです。
さらに、用途も広がるのでワイヤー式をオススメします。

●ワイヤーロック
役立ち度 ☆☆☆
ロッカーのないところに泊まることになった時や、止むを得ずメインバッグを置いて離れなくてはならない時にメインバッグをどこかに固定して鍵をつけておけるものです。
実際、ロッカーのないホステルは4軒中1軒しかなかったのであんまり使いませんでした。

●ウインドブレーカー
役立ち度 ☆☆☆☆☆
9月上旬の日本はまだまだ真夏日ですが、ヨーロッパは普通に10℃前後です。風冷た。
また、小雨程度なら傘をささずに済むので役に立ちます。
安いのをGUで購入しました。

●衣類圧縮袋
役立ち度 ☆☆☆☆☆
荷物を絞らなくてはならないバックパッカーには夢のアイテム。
Lサイズ1つ、Mサイズ2つ用意しました。
ありがとう、ダイソー。

●小分けのジップロック
役立ち度 ☆☆☆☆☆
小物を分別するにはもってこい。25枚入りくらいのを買いました。
ありがとう、ダイソー。

アメニティ
役立ち度 ☆☆☆☆☆
高級ホテルに泊まれるわけもなく、ホステル暮らしになると、持参しなければ一切ありません。
シャンプー、リンス、ボディソープ、歯ブラシこみのセットを用意しました。
格安航空会社の持ち込み規則に引っかかりかねないので液体の容量は各100ml以下にしましょう。

●ウエットティッシュ
役立ち度 ☆☆☆
なにかと汚い節約生活でなにかと拭けます。
が、あんまり使ってる余裕はありませんでした。
ありがとう、ダイソー。

●エチケットセット
役立ち度 ☆☆☆
爪切りと耳かきと櫛を用意しました。
が、見た目に気を使う余裕はあんまりありませんでした。
ありがとう、ダイソー。

●変換プラグ
役立ち度 ☆☆☆☆
電子機器はスマホとモバイルバッテリーとイヤホンだけでしたが、これらが死ぬと僕も死にます。
なので充電用に各国のコンセントの形にあうプラグを用意しました。
ドイツ、フィンランドはCタイプ
イギリスはBFタイプです。
ホステルや空港にはUSB型の充電スペースがあったりしたので使わないで済む場合もありました。
これはネットよりドンキの方が安かった。ボリューム満点激安ジャングル恐るべし。

●洗濯ロープ
役立ち度 ☆
洗濯ものを干すロープです。
しかし、ホステルによっては乾燥機がついていたり、なくても物干しができるスペースはあったので使いませんでした。
ありがとう、ダイソー。

●醤油
役立ち度 ☆☆☆☆
節約のために基本自炊になりますので、日本の味が恋しくなった時に。
100ml以下のミニタイプを。

●アイマスクと耳栓
役立ち度 ☆☆☆☆☆
エコノミークラスの機内やホステルで大活躍
ありがとう、ダイソー。

●S字フック
役立ち度 ☆☆
衣類やバッグなど、なにかと荷物をかけられる場所をつくりだせます。
が、ヨーロッパくらいの衛生状態の良さなら置ける場所は普通にたくさんあります。
ありがとう、ダイソー。

●洗濯ネット
役立ち度 ☆
洗濯の時にいるかなあと思ったけど一切つかいませんでしたね。

●ウルトラライトダウンとヒートテック
役立ち度 ☆☆☆☆☆
9月といえど夜中の北極圏でオーロラ観測を狙うなら平気で氷点下です。
ウルトラライトダウンは収納しやすいので最高ですね。

●ジャージ
役立ち度 ☆☆☆☆☆
今回の旅のMVPではないでしょうか。
パジャマとしてだけでなく、長時間のエコノミー機内生活に最適でした。
かつて勝負服ジャージと雪面の飛び魚で飛行機に乗った大泉洋を思い出します。
[参照:水曜どうでしょう続サイコロ3]

●靴
役立ち度 ☆☆☆☆☆
役に立つというかなかったら裸足じゃん。
歩き倒すので履き慣れたスニーカーを。

●パスポート
役立ち度 ☆☆☆☆☆
役に立つというかなかったら犯罪じゃん。
更新はお早めに。航空券を買う時に旅券番号が必要になります。
万が一に備えてコピーをしておくこと。さらに顔写真も持っていくと再発行にも使えるとか。
更新に1万6000円もかかるのどうかしてるぜ。

●現金
役立ち度 ☆☆☆☆☆
渡航先の支払いは後述するプリペイドカードがメインウェポンでしたが、一応両替して持っていきました。
自販機を使う時やヨーロッパの公衆トイレは基本有料なので現金もちょいちょい使います。
ドイツとフィンランド用にユーロを、イギリス用にポンドを用意しました。

●クレジットカード
役立ち度 ☆☆
日本でもお世話になってる楽天カードを持っていきました。
が、後述のプリペイドカードで事足りてしまいましたね。
でもカード系は盗難に備えて最低2枚は必要かと思います。

プリペイドカード
役立ち度 ☆☆☆☆☆
日本で入金しておくと、その分だけ旅先ではマスターカードのクレジットカードとして使用できるというマネパカードを持参しました。
審査も簡単でしたし、手数料なども安く、とっても役に立ちました。万が一盗られても入金した分しか損しません。
特にフィンランドは何から何までクレカが使える国なのでほぼ現金は使いませんでした。

●付保証明書
役立ち度 ☆☆
今回の旅ではありがたいことに海外保険のお世話になる事態にはなりませんでしたが、絶対入りましょう。
僕は楽天カードについている保険と、足りないなと思った分を「たびほ」という保険に加入しました。
入国審査の時に保険に入ってるか聞かれる可能性があるとのことで付保証明書も用意しました。が、聞かれませんでした。

●チケット類
役立ち度 ☆☆☆
各種航空券のeチケットや、寝台特急券などを2枚ずつ印刷していきました。
が、だいたいスマホの画面に表示すればなんとかなりました。
スマホが死なないとは限らないので持っていきましょう。

●4日分くらいの衣類
役立ち度 ☆☆☆☆☆
基本的に長袖長ズボンでした。
ズボンは重いので2本だけ。
あとはドレスコードのあるところに行く可能性を考えて一着は襟付きのものを。
北極圏に行くので手袋や帽子も持っていきました。
足りなければ現地調達できますし、もう少し減らしても洗濯できるので大丈夫です。

●タオル
役立ち度 ☆☆☆☆☆
ホステルで借りるとだいたい有料です。
でんぱ組.incのタオルなど、2本くらい持っていきました。
いつも心にアイドルを。

●T字カミソリ
役立ち度 ☆☆☆☆
髭剃り用に5枚刃。
すぐダメになって現地で買い足しましたけど。

●洗剤
役立ち度 ☆
日本の洗剤は良質!と言われて持っていきました。
が、ホステルには洗剤があったので使いませんでした。

●常備薬
役立ち度 ☆☆☆
風邪薬と胃腸薬を持っていきました。
が、色々あってあまり役に立たず…その話はまた今度。

●折りたたみ傘
役立ち度 ☆☆☆☆☆
これは永遠の謎なんですが、なぜヨーロッパの方々は雨降ってもあんまり傘ささないんですかね。
多少の雨ならわかりますが、明らかに多少の域を超していてもフード被ってそのまま歩いてる人が多い気がします。
もちろん私は貧弱日本人ですので風邪引きたくないですし折りたたみ傘を持参しました。

●インスタントみそ汁
役立ち度 ☆☆☆☆
醤油と同じですね。

●スマホ類
役立ち度 ☆☆☆☆☆
必需品の万能板。
これのない時代に「地球の歩き方」だけを片手にバックパッカーをしていた方々を心の底から尊敬します。僕には絶対無理です。
公共交通機関案内や道案内にGoogle Mapsは必須です。
モバイルバッテリーは空港で没収されないように、Wh数がしっかり表示されているものにしましょう。

●キンブレ
役立ち度 ☆
言語があまり通じない中でのノンバーバルコミュニケーションというのは重要です。
友人にはダンスのできる人、手相を見れる人など色々カッコいい特技がありますが、僕の唯一のノンバーバルな特技は長年のキモヲタ生活で身に染み付いたオタ芸です。
今まで何億人とバックパッカーはいたでしょうが、限られた荷物にキンブレをいれたバカは後にも先にも僕だけでしょう。
役に立ったかは役立ち度を見てもらえばわかると思います。

●折りたたみ式エコバッグ
役立ち度 ☆☆☆☆☆
海外スーパーのレジ袋は有料です。
エコバッグは必須ですね。
洗濯物を入れておくことなんかもできます。

●マスク
役立ち度 ☆☆☆
乾燥する機内に数枚持っていくのをオススメ。
現地のスーパーで売ってるところはあまり見かけませんでした。

●国際学生証
役立ち度 ☆☆☆☆☆
日本で発行していきましょう。大学の生協などで対応してくれます。
発行料に1750円かかりますが、現地で色々と学割を使ってるうちに元が取れますし、何よりパスポート以外の身分証明書が手に入るのが大きいです。
ホステルなどでは一時的に身分証明書を預けたり、少なくとも提示はする必要があります。

●海外SIMカード
役立ち度 ☆☆☆☆☆
海外にそのままスマホを持参してもただの文鎮と化します。
だからといって2週間もポケットwifiを借りようもんなら大赤字です。
お使いのスマホがSIMフリー端末なら、ヨーロッパで使えるSIMカードを日本で購入しておくことをオススメします。SIMフリー端末でなくても、SIMロック解除は簡単です。それぞれのキャリアのホームページをご覧ください。
僕の買ったSIMカードはイギリスのThreeというSIMカードでした。
ヨーロッパ中で30日間もデータ12GB、通話3000分が使用可能でたったの2000円強。ドイツ、イギリス、フィンランドのだいたいどこに行っても4Gが快適に繋がりました。Google Mapsはもちろん、Apple MusicのストリーミングやYouTubeも余裕です。
日本の空港を離陸する直前に入れ替えて設定までしてしまえば、着陸してすぐにスマホ使い放題です。
設定方法はこのサイトがわかりやすかったです。

以上です。たぶん。
何回ダイソーに感謝したことか。旅に必要なものはだいたい100均で揃います。
実際に持参した荷物は動画でもご紹介しているのでご覧ください。
この動画は旅の2日前に撮影したものです。

宿を抑える

「メシより宿」
水曜どうでしょうを知る者ならこの鉄則を肝に銘じているはずです。寝る場所を確保しないで野宿だけは絶対に嫌です。
バックパッカーとしての柔軟性は損ないますが、この鉄則に従って事前に宿泊地は予約しておきました。

だからといって3つ星ホテルに泊まったらクレカが木っ端微塵です
大人しくユースホステルに泊まります。早めに確保すればだいたい一泊2000円-3000円で泊まれます。
海外ユースホステルは初体験でしたが、なかなか良いところばかりでした。
ホステルでは6-16人くらいで部屋をシェアして、二段ベッドで寝ます。女性専用ルームのあるホステルもあります。
シャワーとトイレは共用です。耳栓アイマスクは必須です。
キッチンのあるところを選ぶと自炊ができます。
ヨーロッパで外食するととんでもない額をもってかれます。もちろん各所の名物を食べるときにケチってはダメですが、普通の食事は自炊でお安くすませましょう。足りない調味料をルームメイトとシェアするのも楽しいものでした。
利用したホステルの話は次回以降の旅行記で扱いますが、予約は全てBooking.comで行いました。

使いやすく、レビューも参考にでき、お得に宿を予約できます。
独自のサービスを展開するホステルや独特の世界観がウリのホステルなど、色々あって見てるだけで面白いですよ。

一人旅≒テレビゲーム

METAL GEARシリーズで有名な小島秀夫監督待望の復活作、『DEATH STRANDING』
皆さんちゃんと予約しましたか?

発売前情報だけで強いメッセージ性と画期的ゲームシステム創りが健在なのがビシバシ伝わってきて興奮しますね。

今回の旅はツアーではなく、全て自分で設計した分準備段階からとても楽しかったです。
なぜなら、まるでいままで挑戦したことのない難易度のゲームをプレイしているかのようだったからです。
ゲームがリアルに限りなく近づいていくことで、逆に現実をゲームのように感じるというのはなんとも皮肉なことかもしれません。これはゲーム脳云々の話ではありませんよ。

ひとたび旅の目的(≒ゲームクリア条件)が設定されたら攻略開始です。
いまの自分の語学力や生活力(≒レベルや経験値)を鑑みて計画を立て始めます。
目的地(≒ステージ)への移動手段を考え、予算(≒ゴールド)と相談をしながら、限られた荷物構成(≒装備品やアイテム)を決めていきます。
体調不良(≒状態異常)や予期せぬトラブル(≒緊急イベント)に対応しながら1つしかないライフと貧弱なプレイヤーのHPとスタミナを死守しなくてはいけません。ミスをしたら助けてくれる人はいません(≒ゲームオーバー)。
Google検索(≒攻略本)とGoogle Maps(≒マップ)を駆使して大都会(≒ダンジョン)を生きることになります。
食事や睡眠(≒回復)、荷物点検(≒アイテム補充)を欠かさず進んだ先に見たことのない異国(≒新ステージ)が広がり、出会った人々から有益で面白い話(≒攻略情報)を聞くことができます。
もちろん予定通りに事は運びませんし(≒ストーリー分岐)結末だってどうなるかわかりません(≒マルチエンディング)。
背中に大きなメインバッグ、お腹に小さなワンショルダーバッグを抱えて歩き、イヤホンからLow RoarのI’ll Keep Comingが流れると気分はもうサム・ポーター・ブリッジスです。

このゲームを僕は無事クリアできたのでしょうか。
どのくらいレベルは上がったのでしょうか。

でも、僕は社会人になったら、たまの休暇に全部揃ったツアーを予約して終わりになってしまうと思います。
ゲームを攻略するより、座ってるだけでエンディングを見られる映画の方がコスパが良いですから。

次回予告

今回はむちゃくちゃ長くなりましたね。
旅は準備が9割といいます、今回だけなので勘弁してください。
次回はいきなりピンチです。
やっと旅が始まると思ったのに。
旅そのものが総崩れの危機に。

よろしければサルにバナナをくれてやってください。