見出し画像

時すでにイヤササ【芋頭monkeyの一人旅】

四年前、学生時代にバックパッカーをしたときにつくったnoteを久しぶりに使っています。昔書いたnote、ちょっと痛すぎて見てられない。
いまからそれをもう一つ増やすんですけど。

noteはひとり旅の記録としてつけています。
もちろんこの四年間もベトナムやら台湾やらその他色々行っていたんですけど、誰かと一緒の旅行でした。
いかに社不とはいえ友達といる時にスマホとにらめっこして思い出を書き留めるのは気がひけます。

しかし今回は久しぶりのひとり旅行で沖縄に行ってきました。
会社の先輩には「沖縄なのになんでひとりなの?」と言われました。
それな。


なんでひとりなの?

学生時代のバックパッカー記録の最後に、働きはじめたら旅行はしづらくなるだろうと書いていました。

残念ながらそれは正しくて、頻度は下がりました。いや、学生時代に思っていたよりは自由に休暇はとれるんですけど。平日が仕事で潰れるようになると、休日は趣味に費やして終了です。
また、旅行するとしても誰かと「〇✕に旅行行こうぜ!」という"企画"としての旅行ばかりになりました。誰かと行く旅行はとても楽しいものです。いつでも会話できますし、何かミスしても笑い話になります。だからまた誰か誘ってくださいほんとお願いします。

しかし、僕にとって他人との旅行は長尺コミュニケーションの場でもあります。
次に何の話をするか、いま同行者は何を考えているか、同行者の状態は次の予定にマッチしそうか…これらを考えながら過ごす必要がないため、自由気ままに羽根を伸ばすという点においては、ひとり旅も捨てたもんじゃありません。
※最近知りましたが、他人といる時にもそういうことを考えずに過ごせて、それでいて他人に迷惑をかけないで済む人種がいるようです。皮肉ではなく本当にすごい、そうなりたいです。

では、何故10月中旬のいま、長期休みでもないのに、羽根を伸ばすひとり旅をすることにしたのか。主な背景は下記の3点となります。なお、詳細は事前に配布したpptx資料をご覧ください。

  1. 6月に会社の先輩が脱走退職してから人員補充ナシで働きっぱだったから

  2. 10月上旬で仕事が一山越え、10月下旬から次の山が始まるのが見えたから

  3. 社会人漫才師として三度目の挑戦となったM-1グランプリでまた負けたのを、いまだに引き摺ってたから

他にも細々あるものの、豆花メンタルの僕はそろそろリセットが必要な状態でした。

■豆花とは?
豆花は台湾スイーツとして知られていますが、発祥は中国だとされています。また、台湾や中国だけでなく、マレーシア、シンガポールなどでも人気のある食べ物です。
豆花のおもな原材料は大豆で作る豆乳、凝固剤として食用石膏粉(硫酸カルシウム)を使うのが伝統的な製法。現在はにがり(塩化カルシウム)や、冷たい豆花にはゼラチン、寒天、アガーなども使われます。
これらを温めて固めたものに、豆やフルーツ、さつまいもなどをトッピング。さらに甘いシロップをかけて食べるスタイルが主流です。冬は温かく、夏は冷たくしていただきます。

一部右記WEBサイトより引用:https://macaro-ni.jp/111915

一旦、仕事とお笑いのことを一切考えず、他人とも話さずに羽根を伸ばす必要があったわけです。
3泊4日の旅行後ものんびりするために、有給を5日ぶちとりました。

チートス観光客

来週に迫った主催ライブふわそにで、お笑いだけでなくラップもすることになっていたため、スタジオ練をしました。
人前のフリースタイル経験はあるものの、楽曲でラップを披露するのは初めてで、すごく練習が楽しい。

練習が夕方に終わり、そのまま羽田空港に直行しました。その道中でNetflixを契約。一人旅は待機時間を楽しく潰せるものを用意することが鉄則です、でないと寂しくなりますからね。
トークサバイバーを観てたら2.5時間くらいで那覇空港着弾です。ゆいレールに乗って宿泊地の『OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート』に到着しました。学生時代はドミトリーばっか泊まってたのに、有り難いご身分になったもんで。

チェックインしたらまずは夕飯です、会社の先輩にオススメされていた『牛屋 松山店』で焼肉をいただきました。

焼肉(並)Sのセット。Sなの?並なの?

焼肉といいつつ、目の前で焼くんじゃなくて、焼かれた肉がお皿にのって出てくるねぎしスタイル

■ねぎしとは?
株式会社ねぎしフードサービスが展開する飲食店のチェーン。主なメニューは牛たん。
経営理念は以下の通り。
==
お客さまに おいしさを
お客さまに まごころを
ねぎしはお客さまのためにある
そして
お客さまの喜びを自分の喜びとして
親切と奉仕に努める
==
ちなみに以前、マオグリーンさんがオーソニックにねぎしを奢ってくれたことがある。ごちそうさまでした。

一部右記WEBサイトより引用:https://www.negishi.co.jp/company/index.html

店舗の外装も内装も不安な感じなので関係値の低い人と来るのはオススメしませんが、味はめちゃ旨でした。

牛屋までの道中は「飲みに行くなら那覇市松山、泡盛飲みすぎ意識あるかな」でお馴染みの松山を通ります。時期のせいかちょっと元気のない歌舞伎町って感じ。

二軒目を探してブラついていたらいきなり英語で話しかけられました。なぜか片手に食べかけのチートスを持っている有色人種の方。

■有色人種とは?
有色人種とは、帝国主義の時代から20世紀中頃まで使用された人種分類である。有色人種という言葉は、白色人種と対で使用される言葉であり、ヨーロッパ系のコーカソイドを除いた、その他人種を指す。
でも、あまり人間をグルーピングして呼称するとろくなことがない、間違っても人を"陰キャ"だとか"チー牛"だとか呼んではダメ。

一部Wikipediaより引用

チートス「お前さっきも見かけたな、店を探してるのか?」
ぼく「うん、二軒目迷い中。」
チートス「俺も探してるんだけどいいとこ知らん?一緒に飲もうや」

お前客引きちゃうんかい。

聞くとチートスもアメリカからの観光客とのこと。お前の英語は上手いがイギリス訛りだと笑われました。顔は東南アジア系なのにねガハハ。

ぼく「ここ良さそうだし二軒目に決めたわ」
チートス「そうか!俺はあっちにするわ!じゃあな!」

一緒に来るんちゃうんかい。

チートスを食いながら串焼き屋に単独突入する姿を見送り、ぼくはゆいレール県庁前駅近くの『ハイサイ』というお店に入ります。

もう夜遅かったので客はぼくだけ。ハブボールがめちゃくちゃ美味くて感動しました(衝撃すぎてお土産にハブ酒買った)

飲んだハブ酒は『億万長蛇』南都酒造所の渾身のユーモア。

客がぼくひとりなので店長が話しかけてくれまして、ノープランひとり旅であることを告げるといくつかオススメスポットを教えてくれました。あったけえあったけえ。
ぼくと同い年の人がハイサイと掛け持ちで『つきのわ』というバーでも働いてるから行ってみたらと言われました。なぜかその人の履歴書を渡される。勝地涼とナオト・インティライミを足して2で割ったような顔写真でした、明日会いに行ってみよう。

爆速美ら海

2日目の朝、ホテルで朝食のクロックムッシュをいただきました。

■クロックアップとは?
『仮面ライダーカブト』に登場する、高速行動能力。移動に限らず行動全般や、思考・感覚までもが加速される。
フランスのホットサンド「クロックムッシュ」とは何の関係もない。

一部ピクシブ百科事典より引用

ノープランで来てるので、いま何したいかを考えます。天気が良かったので海にいきたい。でもめぼしいマリンアクティビティは当日予約がいっぱいなので翌日のものを予約しました。
代わりに今日は美ら海水族館に行って海を感じることにします。

那覇バスターミナルで美ら海までの高速バスの往復チケットを買う時、受付のお姉さんに
「いま(昼)から美ら海ですか!日帰りで戻ってくるんですか!!だ、大丈夫ですか!?
と言われました。片道2.5時間かかるとはいえ、そんな心配されるんだ…ぼくは水族館を観るスピードが常人の約3倍なので大丈夫なんです。

行きのバスまでまだ1時間あります。近くのコンビニランチも考えましたが、この機を逃すわけにはいきません。ゆいレールに乗って牧志駅まで行きます。
20分ほどでタコライスの名店『赤とんぼ』に到着。

『RASEN in OKINAWA』のCHICOのバースで登場するあのお店です。

「それじゃまた今度、行くぜ赤とんぼ」

この自分勝手に動ける感じと機動力がひとり旅の醍醐味です。
タコライスを注文すると約10分後に出来上がるとのことだったので、その隙にAwichが広告起用されていたオリオン ザ・プレミアムをコンビニで購入してきます。
他のお客さんにならって、道端に座り込み、ピリ辛かつサルサソースがサッパリなタコライスをかきこみます。そしてオリオンを飲めばもうイヤササ。

食べ終わったらバスターミナルにとんぼ帰り(赤とんぼだけにねHa~Ha!)オンタイムでバスに乗り込んで2.5時間揺られたら美ら海水族館です。帰りの終バスを考えると滞在可能時間は2時間ほど。
Googleによると美ら海水族館は平均1.5-2時間で観て回れるとのことなので、なんとかなりそうですね。

30分で観終わりました。

水族館で観たもののほとんどって記憶から消えませんか?どうせほぼ消えるならその水族館の目玉や本当に興味をそそられたお魚をじっくり観て、それ以外は流し見でいいなと思うんです。
マンタデッッッッッッッッジンベエザメデッッッッッッッッで30分でした。

デッッッッッッッッ

■Ha~Ha!とは?
どうしても我慢できなかったダジャレをごまかすために使う言葉。
使用してから既に数段落経っているのに掘り返す必要はない。

残り1.5時間。水族館から徒歩20分ほどのところにフクギ並木がありそうです。防風林として家を取り囲むように植えられたフクギが連なる、沖縄集落のやつ。

タクシーが来るのは期待できなさそうだったので徒歩で向かいました。木漏れ陽と葉擦れ、これじゃこれじゃ。

スティッチが沖縄に移住する話なかったっけ?あれで見たような景色のフクギ並木

さらにその近くにはエメラルドビーチもありました。まさに美ら海、波の音はやっぱりいいですね。

バスに揺られて那覇に戻り、国際通りで夕ごはんです。一軒目は『ぶらんちゅ』でラフテーやらソーキやらクラフトジンやらをいただきました。

二軒目は昨日教えてもらった『つきのわ』へ向かいます。
ほんとにここか?っていう真っ暗な道のりを進むと、ほんとにここか?っていう小屋があります。

ほんとにここか?

入って2秒でナオト・インティライミ、ではなく、履歴書で拝見していた方がいらっしゃいました。はいさいからの紹介で来た旨を伝えると温かく歓迎してくれます、陰キャにも優しいタイプの陽キャです。
店内は20人くらいでわいわいしながらほぼ満席のアットホームな雰囲気。というかアットホームすぎてどこに座ればいいのか分からない、初めての新歓コンパを思い出します。どうやら併設されたゲストハウス『月光荘』の住民とその知り合いが大多数のようでした。
端っこに体育座りしながら泡盛をちびちびしていたら、RADWIMPSの野田洋次郎みたいな見た目のお客さんが話しかけてくれました。誰も端っこで泣かないようにと。

団体さん(というか客全員知り合いっぽい感じだったが)に混ぜてもらい、乾杯。目の前には、サングラスではなく眼鏡で、パンイチではなくイカした服装をした、とても美化したユビッジャ・ポポポーみたいな方が手巻きタバコを巻いています。そこにナオトさん(仮称)も加わり、洋次郎さん(仮称)、ユビッジャさん(仮称)とぼくで宅を囲む形に。ぼくもわりと変な恰好をしがちですが、完全に埋没しています。

ユビッジャさんとヘアケアトークでひと盛り上がりしたところで更にお客さんがご来店。もう店はパンパンなので部外者は撤退することにしました。
ナオトさんが「せっかく来てくれたのにもう帰っちゃうのか〜バタバタしててごめん!また来な!」と固い握手。マ、マブシ〜〜〜

行方不明者捜索ヘリ

三日目は、昨日に予約したマリンアクティビティへ。
酔い止めを飲み、水着、オリオンビールTシャツ、ビーチサンダルのフル装備で行ったら、そんな気合入れた恰好してるのは僕だけでした。
那覇から船に20分ほど乗り、ナガンヌ島のあたりに到着。嘘みたいに綺麗で透明な海が広がっています。

無加工ぞ?

まずはパラセーリング。パラシュートみたいなのをつけてボートに引っ張ってもらって飛びます。
このパラセーリングはひとりだとバランスが崩れるので二人乗りが必須です。初対面の紳士と二人乗り決定。
「…どこからいらしたんですか?あっ神奈川から。へーお子さんも独立されて、一人旅ですか、いいですね〜ぼくですか?ぼくは…」

絶景の空中で世間話

次は水上バイクが引っ張るバナナボート。こちらは四人乗りなので海外からいらした三人家族とご一緒させていただきます。すいません、ひとりで。
案外爆速のバナナボートで、本気で掴んでいないと吹っ飛ばされそうです。
小学校低学年くらいのお子さんも必死にしがみついて絶叫しまくってます。
お父さんも「しっかり掴まれ!落ちるぞ!!」とお子さんに叫んでいます。
お母さんも「気をつけて!!」と連呼。
続いてまたお父さんが…あれ…お父さん?……

いません。

隣に乗っていたはずのお父さんが消えています。
ふと後ろを振り返ると水上バイクの荒波でもみくちゃになっているお父さん。

お前が落ちるんかい。

お母さんとお子さん拍手笑い。バナナボート上にお父さんをなんとか引き上げて帰還です。
続いてシュノーケリングです。フィンやらウエットスーツやらを着用して泳ぐと海の中はお魚天国でした。

なんかアレアレ!ほらディズニーのニモみたいだよね!ニモ!ねぇわかる?ニモ!!

しばらく夢中で泳いでいたらさっきまで静かだった海に轟音が鳴り響きだしました空を見上げるとヘリが飛んでいます。海上ヘリ空撮かな?と思いつつのんびり泳いでから船に乗って那覇に戻りました。

■HOT LIMITとは?
「HOT LIMIT」 は、1998年6月24日にリリースされたT.M.Revolutionの8枚目のシングル。
MVは、上半身と脚に黒い帯を巻いたような衣装を纏いながら、赤い星形のステージが設置された海上で風を受けて踊るというもので、いまならドローン撮影のところ、ヘリ空撮を行った。

一部Wikipediaより引用

那覇でスマホを開くとNHKのニュースがサジェストされます。
『ナガンヌ島付近でダイバー3人一時行方不明に』
さっき見たヘリが映像に写っています、アレは海上保安庁のやつでした。

怖すぎ。

すぐそばで泳いでいたダイバーが行方不明になっていたようです、その後無事が確認されましたが自然は舐めてはいけませんね。ボートから落っこちても拍手笑いしてる場合じゃないということです。

那覇に戻った後は、キムチと一緒に食べると美味いという沖縄そばを『やまや』でいただきました。

キムチも沖縄そばも抜群に美味かったけど、ぼくのバカ舌ではマリアージュは楽しめず。

その後は国際通りでお土産タイム。最近彼女と別れた相方にはハブ酒を。元気になあれ。

『炭焼炉端 串串』で沖縄最後の一人飲みをし、地震にも気づかないくらいにオリオンビールを飲みました。

串串で一番美味しかったあぐー豚の豚トロ。

帰京

翌朝の飛行機で羽田に戻ってきました。
まだ休みは少し続きますが、まだ会社PCやその他を見る気にはなれません。
まずは次のライブの準備からゆっくりやっていきます!

今回の旅行は自分のやりたいことをやりまくってリフレッシュできたんじゃないかなと思います。
またいつかやろう、やらなくていいくらいにのんびり日常生活を送るべきなのかもですけど。

■時すでにイヤササとは?
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIのメンバーである『大桃子サンライズ』が2023年1月12日にX(当時はTwitter)で「#時すでにイヤササと思ったらRT」と投稿した。
筆者は大桃子サンライズを推していたら、トムブラウンみちおと交際宣言するというキャーーーーーー!なBSSをした経験がある。


よろしければサルにバナナをくれてやってください。