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南治一徳さんに聞く「僕らはこうやってゲームを作ってきた」(03)

毎月専門家のゲストをお招きして、旬なネタ、トレンドのお話を伺います。


ゲーム開発会社・株式会社ビサイドの南治一徳さんとの対談は3回目に入る。

株式会社ビサイドの代表作といえば『どこでもいっしょ』。ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)のゲームクリエイター育成プログラム「ゲームやろうぜ!」から生まれたヒット作の1つである。南治さんたちはどのような流れで『どこでもいっしょ』を作るに至ったのだろうか?今回の話題の中心はそこだ。1990年代後半、ゲームが急速に大きなビジネスになっていく過程での出来事を振り返ってみよう(全5回予定)


■ゲーム会社へ就職し……

西田:ゲーム業界に入る、ということを考えた時に、アルバイトされてた会社ってゲーム会社なんでしたっけ。

南治:ああ、最初にアルバイトしてたのはゲーム会社じゃないんですけど、そのあとバイトで入ったのはゲーム会社ですね。

西田:なるほど、そのままその会社でものを作る、というところじゃなくて――世の中で知られてる話としては、そのあと「ゲームやろうぜ!」があって、ソニー・コンピュータエンタテインメントから支援を受けてチームでゲーム開発に、という話になったと思うんですけど、そのへんの流れって、どうなってたんですか。

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