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「ONE PIECE FILM RED」で推しと出会い、好きを記録したくなった私の話

「人生何が起こるかわからない」

色々なところで耳にするこの言葉。
最近になって「本当にそうだな」と思う。

それを実感したのは去年のこと。


元々予定すらしていなかったのに、思いたって映画館に足を運んだ。

当時Adoの曲「新時代」にハマっていた。この月に公開された映画「ONE PIECE FILM RED」の劇中歌。全7曲のMVが続々とYouTubeに上がっていた時期だった。

そんな中、私は「映画館でこの歌たちを聴いたらどんな感じなのだろう?」と興味があった。


「ONE PIECE」の漫画自体は学生時代読んでいたけど、途中からご無沙汰になっていた。100巻すら届いていない。

だというのに、「まあ大丈夫だろ」と軽いノリでチケットを買った。

正にライブを見に行く感覚だった。
ただ歌を聴きに来ただけと。

実際観に行って、映画館で聴く歌は大迫力で、当時の目的は十分満たされていた。


ただ、印象に強く刻まれたのは、そこじゃない。


映画の中に出て来たキャラクターたち。今回だけでも主人公サイド以外の人物が多数登場していた。「懐かしいなあ」、「こんなキャラまで出てるんだ」とあっさりと思ってた。


そんな中で1人、「あれ?」と目にとまるキャラが1人。


「こんなに強かったっけ?」

「こんなに格好良かった?」

「いつの間に、こんな立派になってたの?」


あまりにも突然過ぎて、頭がショートしてるみたいだった。見終わった後も、もうそのキャラの事ばかり考えてしまうほどに。

言わずもがな、推しに突然出会った。いや、再会したのだ。


「人生何が起こるかわならない」。

私はただ歌という自分の「好き」という興味に従っただけ。他人からすればなんて事ない出来事。

好きな歌を聴きに行くために映画へ行って、偶然推しに出会えて、その経緯で今、私は「ONE PIECE」に再熱している。最新巻まで怒涛の勢いで追いつき、本誌を追い、生きる楽しみが増えた。


こう振り返ってみると「好き」が「好き」へ導いてくれたような、不思議な感覚だった。「好き」が増えるってとても幸せなこと。


なのに、私たち人はすぐその記憶を忘れてしまう。

悲しいことに。


最近こういう熱い気持ちが、日常の中で段々薄れて行くのを感じるんです。

それがとてももったいないというか、寂しいというか。

私は過去にも何人か推しと出会って、生きてる中を支えてもらっている。なのに生きるのに必死になって、過去の出会いや喜びが、流れた時間の分記憶から消えてしまった事がいくつかあります。それが悔しい。

だからせめて、「『好き』の記憶を残したい」という個人的な想いから、今回初めてnoteという筆をとりました。

文章は初心者レベルだろうけど、こうやって書き残しただけでスッキリして、ホッとしています。


……ここまで書いてきましたが、この文を公開するまでに3ヶ月かかってしまいました。書き始めは5月13日。本当は、この時出会った推しの誕生日に公開しようとしたんです。

そして今日8月27日は、この映画を私が観に行ってから丸1年経ちます。

必死に生きる中で何度も背を押してくれた推しのことを、少しでも誰かに聞いてほしくて。

「こんなの公開してもな……」と、自信の無さからずっと下書き保存したままだった。

個人的な記念日にこだわるのは人からすればかっこつけに見えるかもしれません。でも、それは私なりの「前へ進むための一歩」なんだろうなと思いながら、今この文を打っています。


最後になりますが、もしここまで読んでくださった方がいれば、本当にありがとうございました。

これは「自分の好きを記録したい」という私の個人的な気持ちから書いた文です。

けど誰かがこの「好き」の気持ちを受け取って、この映画や「ONE PIECE」に興味を持っていただくきっかけにもしなれたなら、とても嬉しく思います。