年始読書

昨年末からミステリーを積んで読んでいます。
読書感想文も非読書感想文も書くだけ書いて放置中。ミステリーを読み始めたきっかけもふくめていつかまとめたいと思っています。

一応その流れで、
『六の宮の姫君』北村薫
『ユージニア』恩田陸
『悪意』東野圭吾
『追想五断章』米澤穂信
を読了。
ユージニアと追想五断章は再読のはずだけど、とくにユージニアは隅々まで引き込まれて読みました。解説は初読でした。単行本がほしくなった。

どれも作中作というか、作中にテキストが登場します。(六の宮の姫君だけやや異色か。テキストというよりは歴史を追う作品。)

こういう、手法でくくって横断的に読書をするというのは初めての試みでした。感想はともかく記録と紹介に。あと1冊読む予定です。

といいつつ少しだけ感想を。歯切れが悪い、備忘録メモ的な感想です。
明確ではありませんがネタバレを含みます。

六の宮の姫君以外は、テキストが事実を表すものでないことを作中で明確に扱い、程度の差はあれ、どのテキストでもそのことが利用されています。

こういうのを「メタ的」と言ってはやや言葉がずれる気もしますが。便宜的に「メタ」と言うなら、
3作品のメタさ、メタさがごく自然に(=ベタに、メタ性のない日常のように)扱われていることは、ざっくり言って時代の問題なのかな。
それはそうとして。六の宮の姫君が、以外の3作品が「何をしようとしているか」から出てくる必然的な手法の違いの気もします。

テキストを中心に据えた作品、というくくりでリストを作ったけれど、リストを作り直すべきかな。
何を足して六の宮の姫君を入れればいいのかまだよくわかりませんが。白菜の謎、ダヴィンチコードあたりを読んでみようかな。

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