最近のことと、やっぱり病気か性格か

お久しぶりです。
復学して、リハビリ的に週1,2回通学しています。(私は大学院生です。学生してるより働いてる時間が多かったりしますが、本分は学生のつもりで、そうなりたいと思っています。)週の半分を過活動気味に、2日くらい起き上がれなくなりつつ、すごしています。「元気だ」とは言えないけれど、「大丈夫だ」とはっきりと言えます。

いつだかにどこかで触れましたが、家庭内での、きょうだい間での性的虐待サバイバー*で、かれこれ20年近く死にたいと思いながらすごしていますが、5年前頃から本当にしんどく、2年前に完全に落ちました。
/*「サバイバー」というのを、ただ「生きのびてしまった」「死なないでいる」という意味で使っています。「被害者」に対する、意志をもって立ち上がる「サバイバー」ではありません。

というのを意識的に書かないようにしてきたはずなので。そういう前提で、最近の話です。一歩進んで、立ち止まって。
進んだのは前にではありません。前に、と判断できるのはいつだって事後的で、同じことを「後退」と見るかもしれません。ただ一歩、動いただけです。(その一歩がとても遠かったのも、ほんとうです。)

整理できない書き散らしです。

※※

約10年前、「なんでもする」と言われたから、「殺してよ」と言った。
2年前、また「なんでもする」と言われたから、「死んでくれ」と願った。ありとあらゆる不幸を願った。

彼が不幸になったところで私が幸せになるわけではないことはわかりきっている。私は生きてくつもりも何かを成す気力もなく、ただ多くのものを消費しながら、時間をつぶし続けてきた。そうするだろうと、というより、それ以外を考えられなかった10年前のまま。
だから私が死ぬ方がずっとずっと合理的だけれど、でも2年前私は、「死んでくれ」と泣きわめいた。

どちらも、叶えてはくれなかった。

死んでしまったらどうしよう、と思ったのはいつ頃だったか。
結局私は、自分が加害者になるのが何よりこわい。無意識に多くの場面で、そして被害者でいることで、誰かを傷つけていることは当たり前として。それでも明示的に、積極的に加害者になることがこわかった。……もう、いいかげん、すこし、慣れたけれど。傷つけて、それでも生きていけることを、自分自身の経験としてやってしまったから。できたから。

死んでしまったらどうしよう、離婚してしまったらどうしよう。彼と家族が関わることを許せなくて、絶縁状態にさせたまま、いま誰かが病気や事故で死んでしまったらどうしよう?

そういう不安を、早い段階で持ってた。
でも考えることを放棄して。なるようになって、って。
取り消さなかった。「いいわ」の一言を絶対に言わなかった。

「いいわ」と、「返す」を。
私のわがままを聞いてくれてありがとうを。「最初」の原因がどこにあったとしても、いま直接に家族と絶縁させたのは私で。家族から彼を奪って、彼から家族を奪って。
どちらも、「それはできない」と言うことができたのに。
私が加害者になって、素知らぬふりで、後悔をしながら、それでも生きていけるように。「ごめん、でも」と言うこともできたのに。

いまなら言えると思った。
楽ではなかったけれど。言うことができた。

他の人が言う必要なんて絶対にない。
私は、私の状況についてだけ。数年後どうかなんてわからないけど、いまは言えてよかったと思った。
(偉いねなんて言わないで。褒めないで。「言わない」ことを同じだけ認めてほしい。)

不幸にならないと決めていた、と言われた。
自分が不幸になったときに、私が、いつか傷つくだろうからと。彼は私を、そういう善良な人間だと信じていたらしい。
はっきりと聞いたことはないけれど、家族も、「いまだけ」とどこかで思っているのだろう。

それを、どう受け止めていいかわからない。

「ありがとう」とは思う。
でも私は、ずっとこうだったよ?

外面がよくて、世の中で、対面している人に、求められる役割を読むのが得意で、それをやるのは楽ではないけど努力すればできるから、そうしていただけ。やらないよりはきっと楽だと信じて、必死で表面を繕い続けてきただけ。

10年前に「殺して」と願ったのも、2年前に「死んで」と願ったのも、どちらも本心で、今だって、全くないなんて言えない。
もう言わない。いまは言わないでいれる。それだけ。

私にとってはとても大きな「それだけ」を、
彼は、家族は、「病気だから」「一時的なもの」と片付けてしまうのか。信じれてしまうの?

そう信じたい、という気持ちは、たぶんわかる。
ちかしい人がそうなってしまったとき、「一時的なものだ」「治る」と思いたいのは、わかると言っていいと思う。

でも私のは、どうなんだろう。
私が善良な人間だったことがあるのかな。「病気だ」と、「一時的なもの」と信じさせてあげれるのかな。

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