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個人と組織のより良い関係の本音

キャリア自律研修で多い質問に、「個人が自律したら会社を辞めてしまうのではないか」「個人が自律したら、会社が従業員を統率できないのではないか」というものがあります。

「律」という時には、自分で判断するという意味があり、キャリア自律は「自分の価値観やビジョンも理解した上でキャリアを切り拓く、キャリア開発を行う」等の意味で使われます。

ただし、「自分のやりたいことだけやる」という意味ではありません。そもそも、組織においては期待されている役割もあり、取巻く外部環境の変化に適応し続ける必要もあります。仮に転職したり、独立したとしても、外部環境の中に自身が活躍する場がなければ、どうでしょうか。

キャリア自律とは、自分の周りの環境も理解した上で、組織に対して自分の価値観やビジョンを伝え、より貢献していくという意味なのです。個人の力が組織の力を底上げし、企業としての成長も加速していく効果があります。

もちろん、組織としてもキャリア自律した従業員が働き続けたくなる環境や機を創ることも大切ですね。企業のCHO(人事最高責任者)や経営者からは、「将来的に退職したとしても、あの企業の出身なんだと市場で一目置かれるほどの企業でいたい」とお聞きすることもあります。

組織と個人のより良い関係、考えていきたいですね。

個人の方のキャリア相談やワークショップにて具体的にお伝えしています。